NEWSLETTER FROM ON READING 2026.10.17

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。昨日は渋谷・MINAでのTEMPORAのオープニングということで、一日遅れてのニュースレターの配信となりました。東京はあちこちで展覧会やイベントが開催中でにぎやかですね。元スタッフの田中藍衣さんの展示も東京オペラシティ アートギャラリーで始まりました。メインの展覧会では今村文さんも参加されている『種と根っこ ─ 都市の耕し方』も開催中です。ぜひご覧ください。(義)
NEWS

いよいよ始まりました! 今回は、前期のコラボレーションアーティストは、ELVIS PRESSでもお馴染み、村橋貴博さん。新シリーズの連れていける(?)DOROTHYシリーズ『BYBIPEDS』も並びました。ぜひご覧ください~!
MINA展示企画vol.3『MINA COLLECTION STORE』TEMPORA、PAPIER LABO.
会期:<前期>2026年10月16日(金)~11月23日(月祝) <後期>11月25日(水)~12月27日(日)
会場:MINA(東京都渋谷区渋谷3-7-1)https://mina-shibuya.org/
詳細:https://mina-shibuya.org/products/minacollectionstore?variant=47949696041014
開館時間:11:00~22:00
コラボレーションアーティスト:
村橋貴博(前期)
渡辺真悠(後期)
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TEMPORA ステイトメント
TEMPORAは、ミュージアムショップを、単に美術館や博物館の「出口」にある販売の場として捉えるのではなく、ミュージアムの可能性をひらく場所として捉えます。
私たちは以下のキーワードを通してミュージアムを考えます。
ARCHIVE / RESEARCH / INQUIRE / LEARNING / EXPERIENCE / COMMUNICATION / CREATION / IMAGINARY
保存し、探究すること。問いを立て、学ぶこと。体験し、共有すること。そして創造・想像すること。これらの言葉は、ミュージアムが持ちうる、さまざまな役割を示しています。「ミュージアム」や「ミュージアムショップ」という既存の枠組みから少し視点をずらしてみる。すると、そこにはどのような新しい役割や可能性が見えてくるのか。
ミュージアムショップは、何を売る場所なのか。
そして、何を生み出す場所になりうるのか。
TEMPORAは、その問いから、ミュージアムショップのこれからを考えます。
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入荷情報 PICK UP
・DOROTHY Calendar 2027 / Takahiro Murahashi 村橋貴博
コラージュ・アーティスト、Takahiro Murahashi(村橋貴博)による『DOROTHY』シリーズの日めくりカレンダー。古代の工芸品や未知の生物を思わせる、不思議な造形の数々。平面と立体、現実とフィクションの境界を揺さぶる作品世界を、一年を通して楽しめます。
・【サイン本】日記という運命 / 佐々木里菜
日記ZINE『ロイヤル日記』などを自主制作してきた佐々木里菜による、日記を書くことをめぐる26編のエッセイ集。「好きなことを自由に書こう」だけでは割り切れない、記憶と言葉、時間との関係を見つめます。日記を書くことは、自分を知るため? それとも自分から離れるため?
・デザイン採集譚 ──「見立て」で読み解く、町の風景。 / 岡美里
美術作家・岡美里が日本各地で見つけた171の町のデザインを紹介する『デザイン採集譚』。坂道、看板、建築、遊具など、身近な風景を「見立て」の視点から読み解きます。散歩や町歩き、デザイン、建築、アートが好きな人におすすめの一冊。
・山の家 クヌルプ 文庫版
重版されました!霧ヶ峰高原にある山小屋「クヌルプ・ヒュッテ」。小屋を築いた主人夫妻と、そこに集う12人へのインタビューから、山小屋をめぐる人々の記憶と高原の日々をたどります。野川かさねによる写真とともに、誰かの居場所であり続ける小屋の魅力を伝える一冊。文庫判で新装復刊。
・母が笑う / シャンタル・アケルマン
映画監督・シャンタル・アケルマンが、母の介護をしながら綴った自伝的作品。家族の記憶や自身の内面、母を失うことへの不安を、写真とともに率直な言葉で記録します。遺作『No Home Movie』とも深く響き合う、愛情と葛藤、喪失をめぐる親密な一冊。
・【ご予約受付中!(11月上旬頃入荷予定)】THE MYSTERIES OF TWIN PEAKS / David Lynch, Johan Chiaramonte, Camille Mathieu
デヴィッド・リンチ監督『ツイン・ピークス』の視覚世界を、300点以上の図版とともに読み解く作品集。赤いカーテンやジグザグ模様の床、謎めいたオブジェや風景を手がかりに、現実と夢、日常と異界が交差する物語の奥へ。シリーズの奇妙で美しい魅力を堪能できる一冊。
・THE ENCYCLOPEDIA OF MOVIE CATS: AN A-Z OF FELINES ON SCREEN
映画に登場する猫たちをアルファベット順に集めた、まさに「映画の猫百科事典」。『ティファニーで朝食を』の茶トラや『エイリアン』のジョーンズなど、おなじみの猫から名もなき脇役まで、1,000匹以上を収録。映画史の片隅で活躍してきた猫たちの魅力を再発見できる一冊。
・Goalkeepers / Hans van der Meer
前回、あっという間に完売したこちら。再入荷できました。オランダの写真家、ハンス・ファン・デル・メールによる写真集。広々とした空の下にぽつんと佇むゴールや、ひとりゴールを守るキーパーの姿を、ヨーロッパの田園風景とともにとらえたシリーズです。
・Spazieren (2LP) / Henning Schmiedt
ドイツのピアニスト、ヘニング・シュミートによるソロピアノの名作『Spazieren(散歩)』が、発売15周年を記念して初のレコード化。春の日差しを思わせる軽やかな旋律と、小気味よいテンポが心地よい一枚。震災への追悼を込めた楽曲も収録した、カラーヴァイナル2枚組。お買い逃がしなきよう・・・。
RECOMMEND BOOK !
ヨーロッパの田園風景に溶け込む、名もなきサッカーグラウンド。オランダの写真家ハンス・ファン・デル・メールは、1995年から下部リーグやアマチュアの試合を撮影し、サッカーそのものだけでなく、その舞台となる土地や風景を記録してきました。
本作に収められた、やや高い位置から捉えられた写真には、広々とした空の下にぽつんと佇むゴールや、遠く離れた場所で繰り広げられる試合、そしてひとりゴールを守るキーパーの姿が映し出されます。
そこにあるのは、華やかなスタジアムやスター選手とはまったく異なるサッカーの風景。村や町の片隅にある小さなグラウンドで、誰に見られるでもなくボールを追いかける人々と、その土地の日常が一枚の写真のなかに共存しています。
サッカーを撮りながら、実は「場所」を撮っている。遠く離れた土地のグラウンドを眺めているうちに、スポーツと風景、人と土地の関係が静かに浮かび上がってくる写真集です。
枝葉末節な日々
今週の担当:(杏)
10/9(金) 朝、オートミールとミックスナッツをフライパンで炒っただけのシンプル質素グラノーラに、豆乳グルト、ゴールドキウイをのせて。今日のはクイックタイプのを使ったからあれだったけど、これは美味しくなりそうな可能性を感じる。研究のしがいがありそう。午前中に漢方医へ。いつも医院から最寄り駅への道すがらに、行列ができている気になるお弁当屋さんがあった。すこし時間に余裕があったし待っているのもひとりだけだったので今日は私も並んでみることにする。小さくて歴史を感じる店構えで、中には一組ずつしか入れないから外に列ができていたようだ。私の前には、工事現場で働いているとおぼしき人が、落ち着かない様子でうろうろしている。買い終わった人が笑顔で出てくるや否や、前の人は、ぱっとお店に入って「いや~、今日はどうしようかなっ、迷うな~、俺さ~、来週から現場が変わっちゃうことになったんだよね~。もう来られないかも…」と話している様子が聞こえてくる。しばらくして私の番がきた。「こんにちは!今日はね、豚のしょうが焼きと、鮭のホイル焼きはこんな感じね、あと、ささみフライ。あとは、お魚はね50円高くなっちゃうんだけど、焼き鮭、焼きサバ、サバの味噌煮とアカムツと…」と、今日のお弁当の中身をすべて見せて紹介してくれる。外の黒板に書いてあったのは4種類だけだったのに、実際には10種類以上あったんじゃないだろうか。皆、お弁当を買うだけにしては時間がかかってるな、と思っていたが、これは迷って当然。しかも来週から来られなくなるなら、猶更である。よっさんには、ささみチーズフライ弁当、私はサバ味噌弁当にする。煮魚は、まだお鍋の中にいるやつをその場でひょいっとセットしてくれる。「ここんとこ天気よくて気持ちいいね~、またどうぞっ」と終始気持ちのよいやりとりで、接客にかかわる身としては、心があらわれる。最高なお店すぎた。今日は連休前だからか、まとめて本を選んでくださる方も多く、ありがたい賑わい。隙間時間をぬって、事務所で立ったままちょこちょこお弁当を食べる。メインのサバ味噌はもちろんのこと、えのきの煮物、かぼちゃの煮物、玉子焼きと副菜も美味しい。売れ行きも上々だしお弁当も美味しく、とてもよい一日だけど、TEMPORAの準備が進まない…。さらに月末に原稿〆切が5本控えていて、これはまじで結構やばいかも…と、元TEMPORAスタッフのなみのさんや、あまねさんにヘルプ要請を出す。夜、かぼちゃと鶏肉のさっぱり煮、えのきと大根の味噌汁、もち麦入りごはん。
10/10(土) 朝、豆乳クリームチーズのかぼちゃサラダ、パン、目玉焼き、バナナ・ブルーベリー・りんごのアーモンドミルクスムージー。ブルーベリーが強すぎてまっくろになったが、味は美味しい。今日から連休のはずなのだが、夕方頃までびっくりするくらい暇。みんなあれか、名古屋城に行ってるのかな…と、インスタで切なくSOCIAL CASTLE MARKETの賑わいを眺めるも、それはそれで、いいこと。ソーシャル15周年、おめでとうございます。売れ行きがどうとか本が傷むとか、細かいことは置いといて、グッドバイブスなイベントで雰囲気と音楽を楽しみながら商いができる、そんな人生にしたいものである。しかし幸いにもTEMPORAの準備ははかどった。まどかさんが「季節の手作りおやつ」と持ってきてくれたかぼちゃの蒸しパン(染みる…)と、コンビニの豚汁を食べて、閉店後も作業のつづき。24時頃帰宅するも、不安と焦りで頭がいっぱいで、早く寝ればいいのにテレビで英会話の番組を見たりスマホをただスクロールしてダラダラして深夜2時。はっちゃんを撫でながらイーノ先生のお力を借りてガッと入眠。そんなことしておらずに、まじで、早く、寝た方がいい。
10/11(日)朝、かぼちゃと鶏肉のさっぱり煮、小松菜と油揚げのめんつゆ煮、もち麦入りごはん。今日もそれなりにゆったりとしつつも、遠方からのお客さんもいたりで楽しい一日。月末の〆切ラッシュのうちのひとつをひとまずここまで、という段階までやり終え、すこし気持ちが落ち着いてきた。この秋も(いつでも)大忙しのL PACK.は、今週末からスタートのTOKYO ATLASにも作家として参加しており、日中は会場でコーヒーを淹れている。池上のSSSも渋谷のMINAもあるしで、マルチタスクが我々の比ではない。なので、というかなんというか、正直に言うとまだ、今回の企画「MINA COLLECTION STORE」のレイアウトが決定しきっていない。けれど、逆に言えばまだ希望が出せるということなので、ひとまず本がたくさん並べられるようにしてほしいと何度も繰り返しお願いをする。なんだかんだで、けっこうな納品数になってしまったし、というか、本を売るときには「量感」のデザインが必要なのだ。昨夜も今日も、深夜まで何度も図面のやりとり。あっちも本気だな、と思えて楽しみも膨らんできた。本当にありがたい!!
10/12(月) 足立くん最終日。今日は、なみのさんとあまねさんが手伝ってくれてTEMPORAの準備にいそしむ。値札シールをはったり、納品数を確認したり、トートバッグをたたんだり。なんだかんだみっちり働いてもらってようやく終わった。みんなでやれば、楽しいね。動物病院から電話があり、はちの血液検査の結果が出て、やはり腎臓の数値が思わしくないとのこと。来週、再度病院へ行くことになった。心がザワザワと落ち着かない。
10/13(火) こまごまと用事を片づけたり昼寝したりしながら、出張の準備などしようと思っていたけれど、TUMBLEWEEDが定休日返上で河合浩さんの展示をやってることに気づいて、それはもう、行かないわけにはいかない。到着すると幸太郎さんが「3時間待ってたよ~~~」とかいう。河合さんの展示はいつも、その時々の河合さんの「いま」に触れられるようで面白い。いろんな手法や素材に挑戦してみたりしたりやりながら考えたり。自分の作品、というものを固定させず、常にゆらして手を動かしているイメージで、見ていて気持ちいい。なんだかんだでおしゃべりをしてしまって、急に時間がなくなってしまう。続いてMATOさんの金子佳代さん展へ。紙を触る楽しさが伝わってくる。今から薬をとりにいかなきゃで…という話をしたあとに、テイクアウトのコーヒーをお願いしてしまったので、しのさんを変に焦らせてしまった。「今度、漢方の話しましょう!気になってて」と、しのさん。しましょうしましょう!バタバタとお店を出て、ON READINGに戻って明日出してもらう荷物をつくったり、MINAに持っていくお菓子を三越で買ったりと、なんだかんだでもう20時。デパ地下お弁当だけぱぱっと食べて、22時には就寝。のはずが、まったく眠れない。
10/14(水) まだ暗い、3時頃起きて車で出発。最近、翌朝早起きをしなければならない日は、本当に眠れなくなってしまった。どうしたもんだろう。だんだんと、夜が明けていく。ようよう白くなりゆく山際、というやつだ。富士山が近づいてきたあたりで空が朝やけで真っ赤に染まる。富士山は、なーんにも見えない。ゆいちゃんから体調不良の連絡。ひとまず今日は臨時休業に切り替え、明日はあまねさんに少しだけ出てもらう。東京に着いたら道路が大渋滞で、早めに着く予定が結局予定時間あたりの9時半ころに着いた。パンパンに車に詰め込んだ荷物をおろしていたところ、探していたものが見つかった。それは、月曜になみのさんからもらったイチジクである。このイチジク、店から家に持ち帰ったはずが、冷蔵庫に入れようと思ったらなく「店に忘れてきたか~」と、翌日、店で探してもない。「てことは、やっぱり家にあるんじゃない?」と、家のあちこちを見るがやっぱりなくて、どこにいっちゃったんだろう…神隠しか…と思っていたのだった。東京までついてきていたとは。問屋から直送した書籍を開封していく。今回は運営に関してはMINAにお任せになるので、スリップや値札、カバーかけなど、わかりやすいように準備をするのがなかなか手間がかかる。この下ごしらえを現場でやるというのが、今回の心配のひとつだったけれど、スーパー助っ人の編集者のKさん、スーパーカバーかけニストの元UTRECHTスタッフKくん、スーパー器用アシスタントのguse arsのさとみちゃんの皆さまのサポートのおかげでみるみる進んでいく。ほんとうにたすかった…。L PACK.チームはとにかくず~っと作っている。今回の展示のために、本棚をつくり、平台をつくり、棚板を設置し、PAPIER LABOの展示のための小屋をつくり。前回までとはまったく違った空間になっていく。すごい。本当に店をつくってる。予想していたよりもいいペースで進んで21時頃に今日のところは終了し、今日はここ!と決めていた按田餃子へ。へっとへとの体に染み渡るお料理たち。ラゲーライス定食、麻婆豆腐定食、水餃子。どれもおいしくて、優しくて、たすかる…。が、めちゃくちゃお腹いっぱいになってしまった。
10/15(木) 最高お宿のふかふかお布団で目覚める朝。イチジク、unjunk foods productionのショートブレッド。名古屋から持ってきたもの(ついてきたもの)のおかげで素敵な朝ごはんになった。この最高お宿は紹介性の民泊みたいなところなのだが、紹介をしてくれたHさん(一階に住んでいる)と朝、会う約束をしていたのに二度寝してしまって、ピンポンの音で飛び起きる。寝起きのまんまであわてて出て、ちょっとだけおしゃべり。しかしHさんのモーニングコールがなければ絶対にまだ寝ていただろう。たすかった…。そんなこんなで、本当は9時半頃に行くはずがもう11時着。新メニューのトレーニング&明日のオープニングパーティーの仕込みのためにこちらも名古屋から来ているたぐちごはんさんがつくってくれたまかないパスタと、さとみちゃんが買ってきてくれた焼鳥弁当を食べて、猛烈にひたすら作業。棚づくりは、荒詰をしたあとの調整がとにかく時間がかかる。L PACK.とスーパーインストーラー小畑さんは今日もまだまだ作っている。店の中にもうひとつ「COLLECTION STORE」に入るためのゲートができ、看板がついた。ガラス越しに、なんか小畑さんが細かい作業をしてるなーとおもったら、階段状の什器も作ってた!すごすぎる…。18時頃ようやく形が見えてきた。すでに、ばっちり展示の搬入が終わった村橋さん、さとみちゃんに手伝ってもらいながらすべて終わったのは20時ころ。すごいな、お店ができている。昼間、通りがかりのギャルが「なんかお店できてる~!」と話していたらしい。いや、お店は春からあったんだよ。L APCK.がバリバリに本気を出して、自分たちの店を全く違うお店に作り変えた。これが3ヶ月だけだなんてしんじられない、と「国際芸術祭あいち」の時によく言われたことを自分も思う。「“こと”が空間をつくる」をやっている、L PACK.らしい場所づくり。まじですごい人たち。なんかそわついてるけど大丈夫だろうか…と思っていた本たちも、最後の最後で、すっと馴染む。これが不思議なのだが、そうなったとき、「できた」と思う。あいちのTEMPORAも「元々あったみたい」とよく言われたが、今回もそんな感じがある。ある場所にあると、そうなる。ほっとした。近所のベトナム料理店で村橋さん、さとみちゃんとさくっとご飯。青パパイアのサラダ、揚げ春巻き、フォー。いよいよ明日からMINA COLLECTION STOREがオープンする。
EXHIBITION INFORMATION

ほりはたまお 個展『Magnolia』
2026年10月24日(土)~ 11月3日(火祝)
TEMPORAのロゴも手掛けてくれた、イラストレーター、ほりはたまおの個展を開催します。
本展では、“ 木蓮”をテーマに展開したMa g n ol i a シリーズの作品を多数展示。ステンシル技法を用いたオイルパステル画の額装作品を中心に、ポストカードやハンカチ等のグッズも販売いたします。
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散歩の道中、空き家のように見える古い家の庭に、一本の紫木蓮の木を見つけた。
春先だったためいくつか花が咲いていて、上向きにしなやかにひらくその様子、鮮やかな色にとても心が満たされたことを覚えている。
あくる日ふと同じ道を通ると、その紫木蓮は根元の上までばっさりと切られていた。この木の自然的なすがたが途切れてしまったこと
に言いようのない残念さを胸に抱いたが、誰のせいでもなく、仕方のないことだった。
ただ、あの紫木蓮が生き生きとしていたこと、その美しさは確かに私の心を励ましてくれたことを絶対に覚えていよう、絵にしようと
思った。
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ほりはた まお
イラストレーター・作家
1990年愛知県生まれ。名古屋市立大学芸術工学部卒業。パレットクラブスクールイラストコース修了。広告や書籍・雑誌の挿絵等を中心に手がけるほか、展示発表も行う。直近の仕事に、神楽坂麹専門店MUROパッケージイラスト、ON READINGが手掛ける期間限定のミュージアムショップ『TEMPORA』ロゴイラスト、2026年度暮しの手帖社発行雑誌『暮しの手帖』目次絵等。
https://www.instagram.com/horihatamao/

阿部海太 個展『こぼれおちそう』
2026年11月7日(土) ~ 11月22日(日)
※作家在廊予定日:11月7日(土)、15日(日)、22日(日)
絵本や絵画を通して、世界を見つめることの原初的な感覚を静かに呼び起こしてきた、画家・阿部海太の個展を開催します。
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絵を始めた頃から変わらないもの、普遍的なものを求めて描き続けてきたけれど、最近はもう、消えてしまうもの、失われてしまうもののほうにしか親密さを感じなくなってしまった。
表層深く流れる川を覗きこむことより、掬った一匙がただこぼれてしまう様を見ていたい。
そして残らないものこそ、その意味を問いたい。
(阿部海太)
阿部 海太 Kaita Abe
画家・絵本作家
1986年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。絵本に『みち』(リトルモア)、『みずのこどもたち』(佼成出版社)、『めざめる』(あかね書房)、『きょうも かぜは いろづいて』(岩波書店)、共著に『ほっきょくでうしをうつ』(岩崎書店)、『わたしはきめた 日本の憲法 最初の話』(ほるぷ出版)、『なにでもないもん』(岩崎書店)など。『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店)で第26回日本絵本賞を受賞。
https://www.instagram.com/kaita_abe_
♪ Now Listening
anyways.onto better things / Ralph Heidel
ドイツ・ベルリンの音楽家、Ralph Heidelによる2025年作。モダン・クラシカルやアンビエント、電子音楽が溶け合う、映画のサウンドトラックのようにドラマティックな一枚。これは名盤。
今週はこのあたりで。
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