NEWSLETTER FROM ON READING 2026.11.06

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。あっという間に季節が進んでいきますね。毎日、すこしずつ昨日より暖かいものを着てみても、まだ寒い。秋の入り口のころ、着るのを楽しみにしていた服も、もうベストシーズンを通り過ぎてしまったかもしれません。喉・鼻のお守りスパイスティー、サマハンを飲み始めました。(杏)
NEWS

渋谷のMINAにてTEMPORAのPOPUPを開催中です。
前期のコラボレーションアーティストは、ELVIS PRESSでもお馴染み、村橋貴博さん。新シリーズの連れていける(?)DOROTHYシリーズ『BYBIPEDS』も並びました。ぜひご覧ください~!Tシャツやキーホルダー、日めくりカレンダーなどのコラボレーションアイテムもお見逃しなく。
<11/23(月祝)にはトークイベントも開催します!ご都合つく方、ぜひ~>
PAPIER LABO.×TEMPORA(ON READING) ランチタイムトーク
日時:11月23日(月祝)12:00~14:00 ※当日は11:15より受付を開始いたします。12:00よりイベントが始まりますので、お時間に余裕をもって受付をお済ませください。
出演:PAPIER LABO.江藤公昭、TEMPORA(ON READING)黒田義隆・黒田杏子、 ナカムラソラ
会場:Museun of Imaginary Narrative Arts
料金:2,500円+税 ※フード+アイスクリーム+ドリンク付き
主催:東急株式会社
企画・キュレーション:L PACK.
詳細・予約:https://x.gd/KyIGA
MINA展示企画vol.3『MINA COLLECTION STORE』TEMPORA、PAPIER LABO.
会期:<前期>2026年10月16日(金)~11月23日(月祝) <後期>11月27日(金)~12月27日(日)
会場:MINA(東京都渋谷区渋谷3-7-1)https://mina-shibuya.org/
詳細:https://mina-shibuya.org/products/minacollectionstore?variant=47949696041014
開館時間:11:00~22:00
コラボレーションアーティスト:
村橋貴博(前期)
渡辺真悠(後期)
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TEMPORA ステイトメント
TEMPORAは、ミュージアムショップを、単に美術館や博物館の「出口」にある販売の場として捉えるのではなく、ミュージアムの可能性をひらく場所として捉えます。
私たちは以下のキーワードを通してミュージアムを考えます。
ARCHIVE / RESEARCH / INQUIRE / LEARNING / EXPERIENCE / COMMUNICATION / CREATION / IMAGINARY
保存し、探究すること。問いを立て、学ぶこと。体験し、共有すること。そして創造・想像すること。これらの言葉は、ミュージアムが持ちうる、さまざまな役割を示しています。「ミュージアム」や「ミュージアムショップ」という既存の枠組みから少し視点をずらしてみる。すると、そこにはどのような新しい役割や可能性が見えてくるのか。
ミュージアムショップは、何を売る場所なのか。
そして、何を生み出す場所になりうるのか。
TEMPORAは、その問いから、ミュージアムショップのこれからを考えます。
EVENT

造本家の都筑晶絵さんをお招きして、製本ワークショップを開催します。
詳細と各回のお申し込みはこちらから。
『クラウンブックとカードフォルダー』
日程:11月29日(日)
時間:13:30 – 17:30(間にお茶の休憩があります)
授業料:9,900円(材料費・税込)
定員:10名
『グラシン紙のファイル』
日程:2026年11月30日(月)
時間:13:30 – 17:30(間にお茶の休憩があります)
授業料:9,900円(材料費・税込)
定員:10名

世界をきちんとあじわうためのデッサン教室
日程:12月5日(土)
時間:9:45~11:45
料金:3,000円
部長:高橋天真音さん
定員:各回5名
予約:https://onreading.jp/event/dessin_club/
手を動かし、目の前の対象をじっくり観察し、線を描く。わたしは、それをどのように見ているのだろう。それは、この世界にどのように存在しているのだろう。上手に描くことだけを目指すのではなく、デッサンという過程そのものにひたること。世界をもう少し深くあじわうためのデッサン教室です。※初めての方も大歓迎です。
入荷情報 PICK UP
・増補版 音楽と整体1 音と仲よくなるための対話集 / 川崎智子、辻昌志
音楽を聴くことは、自分の身体や心の声に耳を澄ますことでもある。整体師・川崎智子が、ボブ・マーリーやフィッシュマンズ、CANなど、さまざまな音楽を「整体」の視点から読み解く対談集。曲の奥にある身体の動きや気配を手がかりに、音楽と自分自身との関係をあらためて見つめる。装いも新たに、増補版として復刊。
・【サイン本】おいしい浪漫 / 稲田俊輔
エリックサウス総料理長・稲田俊輔による食エッセイ集。たこ焼きから蕎麦、ラーメンまで、43篇のエピソードをユーモアと豊富な知識で綴る。食べることの喜びとロマンを味わう一冊。
・【サイン本】ゆめ / 朝吹真理子
朝吹真理子、8年ぶりの長編小説。夢を交換してきた姉弟の物語が、戦時下の記憶と交差し、戦争や暴力、赦しの問題へと踏み込む。著者が初めて装丁も手がけた一冊。
・歯ごたえと喉ごし / 滝口悠生
滝口悠生による連作小説集。反対方向の電車に乗ったことから始まる、行き先まかせの旅。台南や奥会津をめぐり、人と人との思いがけない交差を軽やかに描く。
・天狗芸術論 / 佚斎樗山
剣術の奥義を求めて深山に入った男が、そこで出会った天狗たちと問答を重ねていく。江戸時代中期に書かれた思想書『天狗芸術論』。老荘思想や儒教、仏教を交えながら、技の巧みさを超えた心のあり方や、何かを極めることの意味を探っていきます。時代を超えて、いまの私たちにも響く不思議な対話の書。
・【ご予約受付中(11月下旬入荷予定)】A MAGAZINE CURATED BY HIROSHI FUJIWARA
ファッション、音楽、アート、ポップカルチャーを横断し、40年以上にわたってシーンに影響を与え続けてきた藤原ヒロシをゲストキュレーターに迎えた、『A Magazine Curated By』第30号。
・lowQ Magazine Issue 0 / CBC & NEUTRAL COLORS
Chinatown Basketball ClubとNEUTRAL COLORSによるバスケットボールカルチャージャーナル。プレイヤーたちの言葉や交流を通して、バスケとアート、音楽、ファッション、社会のつながりを探る一冊。
・Journal du Thé – Picture Book
現代の茶文化を探る雑誌『Journal du Thé』の写真をまとめたビジュアルブック。世界10か国で撮影された写真や未発表作品を収録。お茶のまわりに生まれる時間や余白を見つめます。
・Des oiseaux / Mario Giacomelli
マリオ・ジャコメッリがイタリアの田園風景のなかで捉えた鳥たちの写真集。光と影、現実と幻影が交差する詩的なイメージと、鳥類学の視点によるテキストを収録。
RECOMMEND BOOK !
すべての人に会って話が聞きたい。けれどそれを聞くのは自分自身ではないのだろうと悟りながら、誰しもに語るための時間が訪れますように、と彼女は思う。傷を抱えた人たちのそばに、かならず誰かがいますようにーー(瀬尾夏美)
瀬尾夏美、温又柔、パク・ソルメという、異なる土地にルーツを持つ作家たちが参加したアートプロジェクト「歩く風景」から生まれた創作アンソロジー。
人の記憶は頭の中にあるのではない、それは風景の中にある——。
2025年の初夏から盛夏にかけて、温又柔が台北を、瀬尾夏美が光復80年を祝う釜山を、パク・ソルメが東京と新潟を訪れ、それぞれの土地を歩きながら、風景に刻まれた記憶や歴史、人々の暮らしを見つめました。
旅に同行した朝岡英輔による写真とともに、三者が紡いだ物語や思索を収録。さらに、榎本空による沖縄・伊江島についての新作、瀬尾夏美の詩、温又柔が京都について綴った未書籍化エッセイも収めています。
一生のうち、生まれた場所から全く離れない、という人は今どれくらいいるのだろう。長く暮らしていても、まったくその土地のことを知らないということもあれば、旅で一日だけ訪れた場所に、やけに親しみを感じることもある。そのなかで、土地の記憶はどのように継承していけるのだろうか。
全く異なるバックグラウンドを持った旅人の視点でも、それだからこそ、見えるものがあるのではないだろうか。
旅人は、断片的な体験を持って、他の土地に去っていく。そうしてその身体の中で、さまざまな土地の記憶が混ざり合って、重なりあって、また違う土地で種が蒔かれていく。それは、希望だと思う。
東京、台北、光州、釜山、新潟、沖縄、京都。
土地を歩くこと、風景を見つめること、誰かの記憶に触れること。
個人の経験から地域の歴史や他者との関係を考える、4人の作家による思索の記録です。
枝葉末節な日々
今週の担当:(義)
10/30(金) 昨夜、うっかりはっちゃんを小脇に抱えたまま、リビングで寝落ちしてしまう。そんなこんなで朝はバタつき、コンビニで菓子パンを買って出勤。今日はひどい雨。本当に今年の秋は雨が多くて困る。雨の日は本屋にとって大敵。すっかり寒くなってしまって、秋に着ようと思っていたシャツの出番が少ない。まだ夏のままのクローゼット。はやく衣替えしなくては。PUMPQUAKESの清水チナツさんがartscapeというウェブサイトに寄稿していた記事がとてもよかった。宮城県南部の町にある「PIKO HOUSE」と「絵本の広場」という場所についての話。地域づくりや社会活動といった言葉を超えた、隣人同士のささやかな応答から生まれる共同体のあり方。誰かに名指される前のヴァナキュラーな営みによって生まれ、保たれる場。なんとなく、外部からの評価を欲したり、当てにしたりしなくちゃいけない空気が広がっているが、本当は他所からの評価なんて必要のないことがたくさんある。もっと「内輪ノリ」が実は必要なんじゃないか。何でもかんでもオープンにすればいいってもんじゃない。「生の土壌となるような場」という清水さんの言葉が、ストンと腑に落ちた。夜ごはんは、さつまいもと鶏肉の甘辛煮、大根菜の中華スープ。
10/31(土) 朝ごはんは、かぼちゃのポタージュ、ほうれん草のおひたし。秋の週末はどこもかしこもイベントだらけ。東山動植物園周辺も大混雑で、そうするとこちらは少しのんびりとなってしまう。今日はそれでも、たくさん買ってくださるお客さんが多く、なんとか売り上げは立った。ありがたい。夜は、家で味噌煮込みうどん。もうそろそろ、鍋ばかりの季節に突入する。
11/1(日) 朝、ごはん、目玉焼き、みそ汁。今日も東山界隈は混雑しているが、昨日よりは店がにぎわう。ほりはたさんの展示も終了間際ということで、遠方からもちらほら来ていただいている。長野でカフェをやっている方が作品を買ってくださり、お店に飾ってくれるそう。うれしいな~。ほりはたさんの作品には、色と形を組み合わせることの純粋な楽しさがある。ただ単純に色や形に心が動くことの不思議さ。なんなんだろう、この感覚は。不思議としか言いようがないものが、人間には(他の動物や植物もそうだろうけど)備わっている。ほりはたさんの作品は、一見すると(画像で見たりすると)切り絵かなと思いきや、実は逆?で、ステンシルの方法を使っている。針のようなもので筆致がつけられていたりと、マチエールも豊かで、目の前にしないとわからない魅力がたっぷり。やっぱり作品はこの目で見ないと半分も伝わらない。『今からほんや』というWEB SITEが本日リリースされていた。「近くの本屋やイベントを探したり、記録できるサービス」というもの。これはかなり便利なサービスになるのでは。恐らく情報を取得してくる部分でAIを利用して作られているため、情報も誤っていることがあるが、本屋側が直接修正したり情報アップしたりできるようになるととても役に立つものになりそう。ほぼ個人でやられているみたい。ありがたいな~。夜は豚汁。豚汁は正義。
11/2(月) 朝、オンライン打ち合わせ。まだプロポーザルの段階なので進むかわからないが、とあるマンションのブックラウンジの選書の相談。本を媒介にしてコミュニティのハブになるような空間を提案できれば、とのこと。以前、資材高騰や様々な事情で頓挫してしまった図書館の案件の際に考えていたことやアイデアなども、この場ならチャレンジできるかも、というやりがいのある仕事になりそう。出来たらいいな~。ここ数年、朗読会のプロデュース、展覧会の企画・制作、行政のエッセイプロジェクト、企業のライブラリの選書、ミュージアムショップのディレクション・運営など、本に関わる様々なお仕事の依頼を少しずついただけるようになってきた。「本」という可能性に開けた道具を使ってできることは、まだまだたくさんある。ひとつずつの仕事を面白がりながら、そんな可能性を広げていきたい。なんだかここのところ、仕事が次のフェーズに入ってきた感がある。20年やってきたもんな~。。。夜は、豚肉、キャベツ、えのきだけの塩麹蒸し鍋。
11/3(火) 朝、豚汁&ごはん。午前中にオンライン打ち合わせを一本。何やら最近は打ち合わせばっかりの日々。しかし、コロナ以前はこんなにオンラインで打ち合わせすることなんて、ほとんどなかったな~。すごい勢いで仕事の仕方も変化している。こないだの内沼さんのポッドキャスト『本の惑星』でも言っていたが、昨今のAIの普及によって、かなり大きなインパクトを伴う仕事の変化が起きているし、ここからもっと加速していくのだと思う。どんな仕事が消え(AIに取って代わられ)、どんな仕事が生まれるのか、正直、予想のしようもないのだけど、その時々で面白いと思えることができるといいな。なんだかんだ、やるべきことが無くなることはないだろうし、いよいよこれからは器用貧乏の時代かもしれない。今日は祝日営業。ほりはたさんの展示の最終日ということもあって、お客さんもほぼ途切れず、忙しい一日。隙間を見ては、TEMPORA後期のための新作グッズのデザイン&入稿を進める。こちらも待ったなしの状況だが、いいものが出来た気がする。ちゃんと売れてほしい(切実)。営業後、展示の搬出。ほりはたさんのお子さんの肌がすべすべすぎる。この世で一番すべすべなもの、それは赤ちゃんのお肌。
11/4(水) 朝、残りの豚汁にうどんをイン。振替休業だが、仕事があるので店に出勤。朝早めに行こうと思ったけど全然起きられず、結局昼頃に。今日は『本チャンネル』のための動画撮影。本屋(ON READING)の一日のルーティーンを撮影するという企画。ゆいちゃんにも来てもらって、日頃の出勤シーンから開店前の作業、日中の仕事の様子などを撮影していく。が、指定された撮らなくてはいけないシーンが、まあまあの数で、思っていたより骨が折れる。これはこれで楽しいけど。何度も階段を上がったり、ドアを開けたり閉めたり。なんとか今日撮れるだけのものは撮ってしまう。さらにTEMPORAのメンテナンスの準備や、新作グッズの入稿なども待ったなしで、こちらも佳境。夜は、スシロー。それにしてもスシローも高くなったもんだ。
11/5(木) 杏子は朝からTEMPORA at MINAのメンテナンス&男性ブランコのライブのため東京へ。朝ごはんはコンビニの菓子パン。店はめ~ちゃくちゃ暇だったが、仕事は溜まりに溜まっている。ひとつずつTO DOリストを潰していく。夕方、Detourの水内さんが寄ってくれる。Detourはデザイナーの水内さんが運営している展示スペース。毎回展示が素敵すぎるのに加え、作品集やプロダクトも合わせてリリースしていて、そのどれもが魅力的で、圧倒的なセンスがほとばしっている。結局、仕事が全然終わらず、杏子を待つついでに23時まで残業。夜はコンビニでカップ焼きそば。たまに無性に食べたくなる。
EXHIBITION INFORMATION

阿部海太 個展『こぼれおちそう』
2026年11月7日(土) ~ 11月22日(日)
※作家在廊予定日:11月7日(土)、15日(日)、22日(日)
絵本や絵画を通して、世界を見つめることの原初的な感覚を静かに呼び起こしてきた、画家・阿部海太の個展を開催します。
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絵を始めた頃から変わらないもの、普遍的なものを求めて描き続けてきたけれど、最近はもう、消えてしまうもの、失われてしまうもののほうにしか親密さを感じなくなってしまった。
表層深く流れる川を覗きこむことより、掬った一匙がただこぼれてしまう様を見ていたい。
そして残らないものこそ、その意味を問いたい。
(阿部海太)
阿部 海太 Kaita Abe
画家・絵本作家
1986年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。絵本に『みち』(リトルモア)、『みずのこどもたち』(佼成出版社)、『めざめる』(あかね書房)、『きょうも かぜは いろづいて』(岩波書店)、共著に『ほっきょくでうしをうつ』(岩崎書店)、『わたしはきめた 日本の憲法 最初の話』(ほるぷ出版)、『なにでもないもん』(岩崎書店)など。『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店)で第26回日本絵本賞を受賞。
https://www.instagram.com/kaita_abe_

佐内正史『復刊 生きている』刊行記念フェア
2026年11月3日(火祝)~11月29日(日)
写真史に刻まれた名作写真集『生きている』(青幻舎)の、約30年ぶりの復刊を記念したフェアを開催します。
写真家・佐内正史の初めての写真集『生きている』は1997年4月に刊行され、誰も見たことがなかった写真群は様々な反響を呼び、新たな才能を世の中が知るところとなりました。
『生きている』はその後版を重ねましたが、本文に使っていた用紙が生産中止となったことが原因で重版ができなくなり、長らく品切れとなっていました。
しかし、2025年に青幻舎が30周年を迎えるにあたって、メモリアルイヤーのスペシャル企画として、今では手に入らなくなってしまった本を復刊しようというプロジェクトが立ち上がり、読者の皆様からリクエストを募った結果、『生きている』の復刊を望む多くの声が寄せられ、復刊が決定したのです。
本フェアでは『復刊 生きている』の印刷物を使って佐内自らが制作した特製ポスターの展示をメインに、「生きている」の世界を体感できる特別な空間が出現します。
また、写真家/佐内正史、スタイリスト/伊賀大介、TANGTANGデザイナー/丹野真人の3人によるフォトTシャツレーベル「GASATANG」が『生きている』の復刊に合わせて制作したTシャツやトートバッグなどのグッズも展開。
皆様と一緒に30年ぶりの復刊を祝う場になればと願っております。
こぞってお立ち寄りください。

TOMOTERU NISHIMURA exhibition『Stone of Sisyphus』
2026年12月4日(金)~12月13日(日)
美術家・TOMOTERU NISHIMURA(西村友照)の個展を開催します。
本展では、アルミホイルに包まれた物体を精緻な筆致で描く、代表的な絵画シリーズ『The Thing』の新作を展示・販売します。何かを包み、覆い隠すことで、そのものが何であるかを曖昧にする西村の作品。見えないものの向こう側に何を思い浮かべるかは、鑑賞者それぞれの記憶や経験によって異なります。見ることと想像することのあいだに広がる、西村友輝の作品世界をぜひ会場でご覧ください。
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ギリシア神話に登場するシーシュポスという王は、生前に行った悪行のため、死後、神から罰を受けることになった。
それは、巨大な岩を山頂まで押し上げるという罰だが、頂上まで押し上げたところで岩は転がり落ちてしまい、再びはじめからやり直さなければならないというものだ。
終わりのない労働や成果が得られない行為として、また、世界の不条理との向き合い方について、この逸話が語られることがあると思う。
私は絵を描いている。
描かれるモチーフは異なりつつも、絵を描くという行為の連続性の中に身を置いている。常に次に制作する作品や、描く行為そのものについて思考し、手を動かし続けている。その繰り返される作業の中でしか獲得し得ないものがあると考えている。
それらを他者に伝わるように言葉にし、共有することは難しいと思う。しかし、ある種の連続性に身を置き、その状況を真摯に受け止め続けているのであれば、まったく違う世界にいる者同士でも、共感や感動が生まれる気がしている。
シーシュポスの石の話を初めて知ったとき、私は彼と話をしてみたいと思った。そこには、彼だけが身につけた筋肉があり、体の動かし方があり、呼吸があると思ったからだ。
私はそれを知りたい。
(西村友輝)
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西村友輝 TOMOTERU NISHIMURA
頭の中に立ち上がるイメージを実在するモチーフとして再構成し、それを起点に主にペインティングを制作。アルミホイルで物体を覆ったシリーズ「The Thing」では、対象の情報を意図的に曖昧化することで、私たちがものごとを認識し理解する過程そのものを主題化している。見ることと捉えることのあいだに生じる揺らぎを通して、認識の不確かさと、その先に広がる想像の余白を提示する。現在、関東を拠点に活動。
https://www.instagram.com/tomoterunishimurahomme/
♪ Now Listening
Do Not Dare To Dream / Teenage Fanclub
もうずっとこのままでいい。
今週はこのあたりで。
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