NEWSLETTER FROM ON READING 2026.09.18

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。最近は超絶バッタバタで新入荷の案内がなかなかできておりませんが、面白い本がめっちゃ入荷しておりますのでぜひご来店ください。ようやく少しだけ、秋の気配がしてきました。とはいえ日中はまだまだ暑く、店のエアコンも絶賛稼働中。それでも、夕方になると日が落ちるのがずいぶん早くなっていたり、ふとした風が涼しかったりして、季節はちゃんと進んでいるようです。とはいえ、体調を崩しやすい季節。みなさまもどうぞご自愛ください。(義)
EVENT

【残席2名!】
千種創一歌集 × 野口あや子エッセイ集刊行記念「韻律のつれづれ」
2026年9月25日(金)
時間:開場 19:00 開演 19:30~
入場料:1,000円(500円分のお買い物券付き)
定員:20名(要予約・先着順)
登壇:千種創一、野口あや子
ご予約:https://onreading.jp/event/0925/
千種創一による歌集『四月草紙』、野口あや子によるエッセイ集『天才歌人、ラップ沼で溺れ死ぬ』の刊行を記念して、トークイベントを開催します。

ON READINGで演劇やります!
Dead Weight to the Large Rim
作・演出・出演:加賀田玲、立石草太
2026年10月18日(日)
開場:13:30 / 開演:14:00~
料金:予約 2,000円 / 当日 2,500円
予約: farewelltocolossalhams@gmail.com
バンド「ジョンのサン」メンバーでもある加賀田玲と立石草太による二人芝居を上演します。

毎回人気のこちら。次回開催決まりました!
世界をきちんとあじわうためのデッサン教室
2026年10月25日(日)
時間:9:45~11:45
料金:3,000円
部長:高橋天真音さん
定員:各回5名
詳細・予約:https://onreading.jp/event/dessin_club/
入荷情報 PICK UP
・NEUTRAL COLORS 7 : 健康に還っていくからだとこころ
今いちばん熱量が高い雑誌。加藤直徳+加納大輔によるインディペンデント誌『NEUTRAL COLORS』第7号。特集は「健康」。老いへの不安、病や喪失、心の傷など、身近にある「健康」をめぐるさまざまな体験から、健やかに生きることを見つめ直す一冊。初回入荷分はトートバッグ付き!
・【サイン本】わからないまま母と生きる / こだま
父の死をきっかけに、長いあいだ向き合うことから逃げてきた母との関係を見つめ直す、こだまの家族エッセイ。母を知ろうとすることは、自分自身が隠してきた気持ちを掘り起こすことでもあった。「許す/許さない」では割り切れない、母と娘の時間を綴る。
・ゆれる水脈――写真 表象のさきに / 中井菜央
中井さんの文章はすさまじいものがあるので是非読んでいただきたいです!
「世界とは何か」「写真とは何であり得るのか」。写真家・中井菜央が、外界を撮ることを通して見つめてきた、世界と自分の内側について綴る一冊。「水脈」「ゆれる」を手がかりに、記憶や無意識の揺らぎを言葉と写真で辿る。46点の新作写真も収録。
・【サイン本】かわいいビル / 大山顕
「ビルは窓である!」という視点から、街にひそむ「かわいいビル」を集めた写真集。香港、バンコク、ロンドン、ニューヨークから北海道、鹿児島まで、旅先や街角で偶然出会ったビル120点を収録。「かわいい」を手がかりに、都市の見え方が少し変わる一冊。
・【ご予約受付中(9月26日発売)】Kingdom of Sally / 網代幸介
画家・網代幸介が10年にわたって育ててきた、もうひとつの世界「サリー王国」。絵画やドローイング、陶、木彫、人形など130点超の作品と、書き下ろしの物語『Kingdom of Sally』全10章を収録。作品と物語を行き来しながら、想像力の奥深くへと誘う一冊。
・YACHIYO KATSUYAMA 2027年カレンダー / 勝山八千代
モノクロームで味のあるイラストが特徴のイラストレーター、勝山八千代によるカレンダーです。来年のテーマは乗り物!
・DAILY CALENDAR 2027 / palmehuset
超絶素敵なクリエイティブ・ユニット「palmehuset(パルメフセット)」による日めくりカレンダー。手のひらに収まる小さな日めくりカレンダーです。新月と満月の表記があります。365日毎日変わる絵をお楽しみください。最高です。
・Proto Vernacular / Pezo von Ellrichshausen
「最初の建築」とは、どんなものだったのだろう。チリの建築家ユニット、Pezo von Ellrichshausenが、ヴァナキュラー建築から原初的なかたちを探るヴィジュアル・ブック。鉛筆画や絵画、自邸建設の経験を通して、「建築すること」「住むこと」の根源を見つめ直す一冊。
・DRWNG PHTGRPH RCHV / Anouk Griffioen
森や植物、身体をモチーフに、現実と幻想のあわいを描くオランダのアーティスト、アヌーク・フリフィオン。ドローイングを中心に、写真やインスタレーションまで、これまでの活動を包括的に紹介する初のモノグラフ。移ろいゆく自然と人間の姿を見つめる一冊。
・Goalkeepers / Hans van der Meer
ヨーロッパの田園風景に溶け込む、名もなきサッカーグラウンド。オランダの写真家ハンス・ファン・デル・メールが、下部リーグやアマチュアの試合を通して撮り続けてきた「サッカーと場所」の風景。小さなグラウンドと、そこでボールを追う人々を静かに捉えた写真集。
・MORIBITO : The Keeper of Memories / バッジュ・シャーム
『夜の木』などで知られる、インド・ゴンド族出身のアーティスト、バッジュ・シャーム。森のなかの村で過ごした幼少期、絵の師との出会い、異国での体験など、自らの半生を鮮やかな絵と物語で綴った自伝的絵本。記憶と土地、文化、そして「描くこと」をめぐる一冊。
・L is for lonely / Patrick Pound
8万枚を超える写真を収集・分類してきたアーティスト、パトリック・パウンド。本書では「lonely」「loneliness」という言葉を手がかりに、映画や新聞などから集めた写真を分類。孤独な人、場所、出来事……写真の裏側までめくりながら、思いがけない物語を浮かび上がらせる一冊。
RECOMMEND BOOK !
日々のあわあわ / 寺井奈緒美
この場を借りて謝りたいオノマトペがいる。「バタバタ」だ。「バタバタしているので落ち着いた頃にまたご飯でも」「バタバタしていて返信が遅くなりすみません」など、よく使うオノマトペランキングトップ3には入ってくると思う。(中略)常に何かしらの締め切りに追われているので、バタバタは長年連れ添った相棒のような存在だ。しかし、頼りになるからといってバタバタに多くを背負わせ過ぎてしまった。
歌人、エッセイスト、そして土人形作家として大注目の寺井奈緒美による、歌集『アーのようなカー』、短歌とエッセイ『生活フォーエバー』『おめでたい人』に続く、待望の最新エッセイ集!
本作のテーマはオノマトペ。
ピロピロ、もちもち、シャキシャキ、ぴかぴか、ぼそぼそ、ビューン、どよーん、キイキイ、わたわた、もちゃもちゃ、ハラハラ、すん、バタバタ、びしょびしょ……
なんてことない日々も、蓋を開けたらたくさんのオノマトペが詰まっているーー。
宮沢賢治、ラーメン、あったか下着や牛乳、アニメやミールス、動物園に麦茶にも。
わたしたちの周りにはそこにもここにもオノマトペは隠れていて、目の前の事象や今の気持ち何とも言えない雰囲気にぴったりと寄り添ってくれる。これまた、ひぃひぃ笑ったあと、なんか…寺井さんは魔法使いみたいだな~とぼんやり思った。普段、陽の目を浴びていないようなことばや素朴なものたちや冴えない生活が、活き活きと輝いてみえる。今作も最高です!
47のエッセイと短歌、土人形にくわえ、オノマトペをテーマにした〈あわあわ短歌〉32首も収録。
【只今開催中!】
寺井奈緒美『日々のあわあわ』刊行記念展「ON READINGのあわあわ」
2026年9月11日(金)- 10月4日(日)
「ON READINGのあわあわ」では、『日々のあわあわ』に収められた「オノマトペ土人形」を間近にご覧いただけるほか、本展のために新たに作られた土人形を特別販売しております。

枝葉末節な日々
今週の担当:(杏)
9/11(金) 渡邉紘子さん搬入二日目。今日はがっつりアシスタントをさせていただく。天井に張り巡らせたテグスに、ピンクのお花を吊っていく紘子さんに、お花をひとつずつ手渡していったり、ススキの群生を設置していったり。搬入の下ごしらえというのか、準備もとても細やかで、作品のひとつひとつも独立して成立するものでありながら、「ここ」というところに置かれると、途端に、ものが生き生きとしてくる。インスタレーションってその場所を構成するすべて、壁や床や、空気や光やその他もろもろを味方にして、ひとつの作品になる。ほんとに、魔法みたい。紘子さんは何度も、思ったより可愛くなっちゃったかも~、というが、可愛いのは大歓迎である。紘子さん曰く、ON READINGだからクールにしたいと思って、今回は抽象表現に挑戦しようと思ったけれど、やっていくうちに結局、いつもどおり具象になっていったのだそう。でも、並べてみれば、ひとつひとつの作品はピザだったりういろうだったり人だったりだけど、その組み合わせでインスタレーションにすることで、自分は抽象的な表現をしているんだと思った、と話してくれた。私は木村敏を思い出す。芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」もそうであるように、具体的な「もの」を並べることで、そこに「こと」が立ちあがる。紘子さんの作品は、詩なのだと思う。
9/12(土) 朝、時間がなく、コンビニでゆで卵、おにぎりを買って行く。開店前から待ってくださるお客さんがいらっしゃって、こんなのめちゃくちゃ久しぶり!と嬉しい。みなさん、紘子さんの展示を楽しみに待っていてくださっていたようで、東京、関西、四国、山陰と、遠方からもたくさん来てくださった。お久しぶりの方ともお会い出来たり、素敵なお店の方やアーティストなど、紘子さんのお友達も来て下さって、一日中ずっとにぎやかで、ずっと楽しかった。抽象作品に反応してくださるお客さんが多いのも嬉しい。最初に買って下さった方に、「決め手は?」と聞くと「え、なんか…よくないですか?」とおっしゃる。そうですよね、それが一番、嬉しい。今回、都筑さんの製本ワークショップで習った、地図の製本の方法で、紘子さんと小さな本を作った。題して『想像の昼寝マップ』。今回の展示をご覧になった方が、おうちでこの地図を開けば、たちまちこの世界に戻ることができるだろう。表紙をひらくと、わっと紙が飛び出す仕様。真ん中には紘子さん自ら取り付けてくださったハートのパーツが糸の先につけられていて、地図のなかをぶらぶらと動かすことができる。紘子さんは、なにかに感動したとき自分の心臓が外にあるように感じるのだそう。紘子さんの作品を見ていると、すごい飛距離でこころがはずむのを感じるから、そういう感じなのかな。夜、東京からお越しのTさん、やまださんと一緒に、MAISON YWEでごはん。え、グータンヌーボ?と思うような広いソファーに横並びのお席で、なんだか優雅な気分。桃のカプレーゼ、キムチのフォー、唐揚げのリトルアジア塩などなど何を食べても美味しい。特におっぱらコーンのフリットが忘れられない。
9/13(日) 朝、パン、さつまいもとたまねぎのポタージュ、梨。展示2日目。紘子さんも、さすがに疲労がピークに達しているご様子。朝、家でコーヒーを2杯飲んだけど、猛烈な眠気に襲われて、でもブドウを食べたら元気になった、という。ブドウのパワー、すごい。今日も、全国各地から来てくださってギャラリーはにぎやか。紘子さんのお友達の、インド料理がお好きな方のお話が面白い。インドでは余ったごはんを水に入れ微発酵させて翌日以降に食べるらしい。アジアハンター小林さんのインドの家庭料理研究会でその「水ごはん」を食べる会、というのに参加されたそう。今日はimairoさんでお昼を食べ、明日はtoo much indiaさんを予約しているとのこと。夜、豚トロ焼き、小松菜と玉ねぎ炒め、エノキ茸・わかめ・大根の味噌汁、もち麦入りごはん。高森順子さんの群像の連載「声の避難所」の最新回を読んでいたら、冒頭から映画「ロスト・イン・トランスレーション」の話。今日来てくれた樹里さんが、ロスト・イン・トランスレーションのTシャツを着ていて、Iさんの娘で高校生のMちゃんが、「あ、ロスト・イン・トランスレーションだ」と反応したので、その場にいたカルチャー好き大人みんなで寄ってたかって、え~すごい、知ってるの~? 何で知ったの?YouTube? とひとしきり盛り上がったところ。本当に、まったく関係のないところからの、無駄なシンクロニシティにびびる。
9/14(月) 朝、キウイ、いちぢく、ぶどうを豆乳グルトで。パンひときれ。漢方医で、声に張りがでてきましたね、と言われる。カーボラストの話で、ごはんの適量ってあるんですか?と聞くと、からだの心地よい量でいいですよ、とのこと。すぐ数値での答えが欲しくなるが、自分のからだのことはからだに聞かないとわからない。hiviのKさんが出張帰りにご来店。自然と、火曜の大雨の話になる。hiviさんは路面店なので、本当にギリギリこらえた、という感じだったそう。このところ、大雨の日の話をずっとしている。「大丈夫でした?」から始まる話。映画館にいて、外に出たら大雨が降っていた。車で信号待ちをしている間にぐんぐん水位があがっていった。店の前が川のようになった。改札を入ったところで運休が発表され、出られなくなった。半地下の店内に水が入って冷蔵庫がダメになった。新幹線で東京から西に向かう途中、名古屋の手前で電車がとまって2時間動かなかった…。水曜に、紘子さんの本の製本をあまねさんとしていた時も、前日の大雨の話から、あまねさんが中学生だった時の、3月11日の話になった。その日も交通網がストップして、たくさんの人が町を歩いて移動していた様を見て、祖父が戦後のことを思い出す、と話してくれたらしい。ひとつの災害が、ほかの災害や戦争の記憶を連れてくる。作品をご購入くださった方と、どこに飾ります? などと話すのが楽しい。紘子さんの展示はインスタレーションだから空間全体でひとつの作品だけど、ひとつひとつが作品として成立しているから、作品のかけらがいろんなところに飛び立っていく。皆、どんな感じに飾るのかな、いつかどこかで再会できたら嬉しい。夜、茄子、ピーマン、豚トロ、豆苗のせいろ蒸し。豆腐、大根、わかめの味噌汁。もち麦入りごはん。
9/15(火) 朝、もち麦入りごはんに、茄子とトマトの白だし漬け、豆腐、梅干をのっけてだし茶漬けに。適当に作ったけど、これ最高に美味しい。昨日、食べきれなかった蒸しなすとピーマンにトマトとミョウガを加えて白だしにつけておいた自分(と白だし)を褒めてあげたい。今日は私だけ、とあるプロジェクトのため新城へ。Tくんの車で、Yくんと一緒に新城市作手に向かう。まずは、恋して!宇宙少年CAFEさんで、作手のほうれん草をつかったカレーと羊羹をいただき、この地域について教えていただく。オーナーのYさんは、作手で生まれ育った方。地域への恩返しをしたい、と同志と共にさまざまな取り組みを始めているのだそう。そして今日のメイン、白鳥神社の狛犬に会いに行く。ここは、狛犬ファンには有名な、いわゆる「はじめ狛犬」がいるところで、私もいつか行きたいと、地図にピンを立てていた。ドキドキしながら神社に到着すると、はじめ狛犬は現役で立派に神前のお守りをしていた。思ったよりも大きくて、とても状態がいい。「はじめ」ならではの、素朴な造形が愛らしくて、何度もぐるぐると周りをまわったり、正面から見つめてみたり。宮司さんはおられず地域で管理されている神社だというが、お社も境内も狛犬も本当によく手入れされていて、大切にされているのがよくわかる。この地域には、同じ白鳥神社という名の神社が11あり、こうした江戸初期のものと思われる狛犬が3体残っている。その後、全国に「お手本」のような狛犬を広めた岡崎の近くなのによく取り換えされず残ってくれた。私もかねてより、はじめ狛犬ファンではあるが、知識はまだまだでいくつもの疑問が湧いたので、ここから作手のこと、狛犬のこと、村の信仰や神社合祀のことなどリサーチをすすめていきたい。個性炸裂のほうれん草農家の「法王」にお話を聞いて本日の予定はおしまい。道の駅つくで手作り村が最高で、鉄砲味噌や、油揚げ、聞いたことない野菜や赤玉のたまごなどをもりもり購入。リーダーのIくんはフットサルのため名古屋に行くというので、残りのメンバー4人で岡崎へ。アングルのスタッフさんに聞いたお店はいっぱいで、Yくんが見つけてくれたお店は今日は予約の方で満席。ブロンコビリーになりかけたところを、踏みとどまって、Yくんチョイスのラーメン屋へ。今日見たものや今後について、リーダー不在であれこれ話す。デザイナーのUさんとは初めましてだったけどとても接しやすい方で、皆の好奇心とプロ意識が垣間見れていいプロジェクトになりそう。これから楽しみ。
9/16(水) 朝、蒸しなす白だし漬け、つくでの油揚げ、いんげんの鉄砲味噌和え、もち麦入りごはん、味噌汁。今日は、2024年秋に多治見・土岐・瑞浪で開催されたアートプロジェクト「土から生える」の図録出版記念イベント。芸術監督の安藤雅信さん、実行委員長の水野雅文さんが来て下さり、黒田が聞き手となってお話を伺う。安藤さんは、現代の生活様式になじむ食器や茶道具の制作と、陶を用いた現代美術の制作を平衡してやっておられる。安藤さんのこれまでの活動についてと、2008年に行われた第一回目の「土から生える」のお話を聞いていくと、安藤さんが見ていたもの、考えていたことがつながって、この稀有なイベントがどうやって生まれたのか、そのたましいのような部分を垣間見ることができた。わたしはこれまで「土から生える」は、工芸と現代美術の垣根を越えようとしている、という認識でいたけれど、今日の話で、安藤さんはそういったジャンルでとらえているのではなく、今の日本で、日本の現代美術をやるということはどういうことなのか、を考えておられるのだと思った。千利休~民藝~もの派~生活工芸の水脈。ちょうど今年、柳宗悦と木村敏の読書会を立て続けにしていたこともあり、日本語で哲学をするということや、日本という土地で育まれた見立ての文化について、なんとなく感じられていたことが、安藤さんの言葉で背骨を通してもらったような。完全民間の、ローカルでインディペンデントな芸術祭というところもパンクだし、実行委員チームの働きもとにかくすごい。いわゆるアート好きの界隈とは別のところで、人が集まって、この芸術祭(と、ご本人たちはあえて言わない)が成立していることに、改めて驚く。水野さんは相変わらず、お話が達者で、人に届く言葉を話せる方だな、と思う。うらやましくなって、思わず私も仲間に入りたい!と思うが、いやいや、今の私ではなーんの力にもなれない。なんか、ボランティアでもしようかな。夜、鶏肉、蒸しなす白だし漬け、いんげんの鉄砲味噌和え、もち麦入りごはん。
9/17(木) 朝、ぶどう、梨、ドライいちぢくで豆乳グルト。今朝は営業前に、MINAの取材&撮影。昨秋のTEMPORAをやっていくなかで考えた、「ミュージアムショップ」というものの在り様や可能性、役割や作用について、そこから、場所を離れTEMPORAというプロジェクトとして始動していくまでのこと、好きな美術館の話や、今回、コラボレーションアーティストとして参加していただく村橋貴博さんと渡辺真悠さんと、「架空」ということについてなど。MINAは展示ごとに、メニューでありながら読み物としても充実しているCOFFEE TABLE BOOKを作成しており、そこに掲載するインタビューと、告知&アーカイブ用の映像撮影を兼ねているので、話し方がなかなか難しい。今日来てくれていたNさんとも、昨日来てくれたUさんとも山城さんの話になる。どんだけ顔が広くて、愛されてるんだ。コンビニでおにぎりと納豆巻き。連休前だからか、たくさん買ってくださる方が多くて嬉しい。連休も台風の予感がちらついているし、アジア大会が始まることで街なかの混雑も予想されているそうで、おうちでゆっくり、と考えている人も多いのかも。夜、からよし(ガスト)。久しぶりに残業で日付が変わってからの帰宅。
EXHIBITION INFORMATION

渡邉紘子 個展『想像の昼寝』
2026年9月12日(土)~9月27日(日)
※9月22日(火祝)は営業、9月24日(木)は振替休業となります。
布やガラス、紙など身近な素材を組み合わせ、日常に潜む小さな喜びや記憶をすくい上げる立体作品/インスタレーションを制作するアーティスト、渡邉紘子の個展を開催します。
—
「想像の昼寝」
このタイトルに至るまでには、「自分のまね」→「マネ」→「草上の昼食」→「想像の昼寝」という連想がありました。
(「草上(そうじょう)」を上手く発音できず、「昼食」と書きたいのにどうしても「昼寝」と書いてしまうことから生まれた言葉です。)
初めのうちは全くやったことのない表現に挑もうと試行錯誤していたのですが、途中でとても辛くなってしまいました。
そんな中、ふと思いついた展示風景が、以前自分が作ったものとよく似ていることに気がつきました。
人のまねはもちろん、自分の過去作の焼き直しもしたくない。そう思っていたはずなのに、何かを作るということは、結局自分の中にあるものを引き出し、知らず知らずのうちに「自分のまね」を繰り返していることなのかもしれない。それならいっそのこと意識的に「自分のまね」をしてみようと決めたら、新しいアイデアが浮かんできたりもしています。
『草上の昼食』を描いたマネ自身も過去の名画から着想を得ており、その作品もまた多くの作家によってオマージュされ続けていることを知りました。
「まね」から始まった制作にまだ少し抵抗感を抱きつつも、このタイトルのように思考を連想させ、まだ知らない場所へ辿り着くことができたらと思っています。
渡邉紘子
1981年生まれ。多摩美術大学 テキスタイルデザイン専攻卒業。University of Art and Design Helsinki留学。日常の小さな出来事をテーマに、布やガラスなどを使用したオブジェやインスタレーションを制作している。2020年 代々木上原にアトリエ兼多目的スペース「April Shop」をオープン。
https://www.instagram.com/hirocoro43/

足立涼 個展『I Want To Check The Shape Of Trees』
2026年10月3日(土)~10月12日(月)
トークイベント:10月3日(土) 17:00~
登壇:
足立涼(写真家)
加納大輔(グラフィックデザイナー)
平井彰(加藤文明社/atelier gray プリンティングディレクター)
入場無料
写真家・足立涼の写真集「I Want To Check The Shape Of Trees」の出版に伴い、同タイトルの展覧会を、Art Space & Cafe BarrackとON READINGにて同時開催します。
昨年末に出版した同写真集は、2020年以降の様々な世界的な事象や個人の環境の変化などを経て顕在化した「家の中」と「外」という異なる二つの空間同士、さらにそれに伴う「他者」と「個人」の関係性をテーマとして構成した写真集でした。
写真集の発売に合わせて展覧会を開催するにあたり、写真集が持つ「家と外、他者と個人との関係性」という上記のテーマに呼応するように、展覧会と写真集が断絶なく接続され、写真集を構成する空間的な連なりや事象を3次元の展示空間に、2会場それぞれ異なったアプローチで展開することを試みます。
足立涼 / RYO ADACHI
写真家。1989 年岐阜県生まれ。
愛知県立芸術大学大学院 博士前期過程 美術研究科修了。
「写真の同時性」に着目し作品を制作する。
2020 年、時間や空間の変化によって起こる不在・消失とそれに伴う コミュニケーションの在り方をコンセプトとしたシリーズ「Other space, Other points」を発表。同作品の巡回展を日本各地で開催。 受賞歴にIMA next #45 SCENE Judge:川田喜久治 ショートリスト。現在、東京都在住。
https://www.instagram.com/adachiryoppm/
https://www.adachiryo.com/
♪ Now Listening
Love Stories / Thee Sinseers
チカーノ・スウィートソウルの最重要バンド、Thee Sinseersによるニューアルバム。
そ~スウィートすぎる名盤。これはよい~
今週はこのあたりで。
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