NEWSLETTER FROM ON READING 2026.07.24

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。口を開けば「暑い」しか出てこないくらいに暑いので、口を噤みたくなりますね。さすがの暑さでお客さんもまばらなので、合間合間にFUJI ROCKのライブ配信を観ながら仕事しております。とはいえ本は今日もたくさん届いているのであります。お越しになる際は、くれぐれも熱中症にお気をつけください。店内は涼しくしておりますのでご安心を~。(義)
NEWS
本チャンネル【新刊・本紹介】「本を読む」とは、一体どんな体験なんだろう?
本日公開されました。「本を読む」ことの輪郭が見えてくるような5冊を紹介しています。
EVENT
喫茶 言の菓:星新一「ノックの音が」
2025年8月23日(日)
時間:12:00~ / 13:30~ / 15:30~ / 17:00~ / 18:30~
予約制:各回1時間・定員4名
料金:2,500円(税込)
ご予約:https://onreading.jp/event/kotonoka4/
予約受付開始しました!
物語から、浮かぶ味がある。舌から、たちあがる言葉がある。ある一冊の本(または言葉)を起点に、菓子屋おむすび @kashiyaomusubi が菓子を拵えます。言葉と菓子のコラボレーションをお楽しみください。今回は喫茶でのご提供となります。
文庫本(星新一『ノックの音が』新潮文庫)と、菓子、温かいお茶のセットでご提供いたします。ゆっくりと本の世界に浸りながら、お楽しみください。

世界をきちんとあじわうためのデッサン教室
2026年8月2日(日)
時間:9:45~11:45 / 14:00~16:00
料金:3,000円
部長:高橋天真音さん
定員:各5名
予約・詳細:https://onreading.jp/event/dessin_club/
午前中の回は埋まりましたが、14:00~の回、1名残席あります!
今回は、お持ちいただいた、お気に入りの本をデッサンする回。きっと楽しいですよ~
入荷情報 PICK UP
・ON READING "BOOK HUNTING" TEE
夏ですね。おなじみのON READING Tシャツ。素晴らしいアートワークはTOMOE MIYAZAKI(STOMACHACHE.)。
・【ご予約受付中(8月中旬入荷予定)】パパ・ユーア クレイジー / ウィリアム・サローヤン(著)、伊丹十三(訳)
1979年の刊行以来、多くの読者に愛され続けてきた、ウィリアム・サローヤンの代表作。人生の折々に何度も開きたくなる一冊として、世代を超えて読み継がれてきた本書が装いを新たにハードカバーで復刊!
・me and you little magazine vol.1 特集:愛も生活も、たよりないから
「わたし」と「あなた」の関係を問い続けるme and youによる初の雑誌。特集は「愛も生活も、たよりないから」。愛することや誰かと生きることの難しさを、多彩な文章とビジュアルで丁寧に見つめる。
・反戦ZINE / gasi editorial(編)
戦争反対の声を、私たちはどのように届けられるのか。沖縄、広島、鳥取、滋賀など各地で、デモや出版、アート、スタンディングなどそれぞれの方法で行動する10人の実践と言葉を記録した一冊。身近な場所から始める「反戦」のかたちを問いかける。
・先生の傘 / 比嘉ツル子
沖縄戦を12歳で経験した著者が、孫との対話を通して戦時下の日々を語る一冊。個人の記憶に刻まれた戦争の体験を、家族の対話として未来へ手渡していく。沖縄の歴史と平和について静かに考えさせられる対話の軌跡。
・人間関係の構造と手立て / 柿内正午
哲学・人類学・社会学を手がかりに、人間関係の「構造」と、そのなかで自分らしく生きるための実践を考える一冊。恋愛、家族、友情、仕事など日々の関係を見つめ直し、「私」を失わず他者とともに生きるための手立てを探る実践の手引き。
・いかにして人はあたらしい自分になっていくのか 皇の時代への体験談集 / 服部みれい、マーマーマガジン読者たち
お金や仕事、人間関係など人生の大きな転機を経験した人々が、自立へと歩んだ実体験を綴る一冊。服部みれいと読者たちによる率直な言葉が、新しい時代の生き方を照らします。不安や迷いのなかにいる人へ、勇気と希望を届ける体験談集です。
・はじめての砂浴 / 橋本俊彦
砂浜に身を埋めるだけで心身を整える「砂浴」の実践書。30年以上の指導経験をもつ著者が、砂浴の方法や効果をわかりやすく解説。
・暮しの手帖 5世紀43号
1953年に創刊し、広告ゼロの編集方針を貫いて、毎日を豊かに、美しくするヒントを紹介しているインディペンデントな総合生活雑誌『暮しの手帖』。今号は、「紙」にまつわる企画も盛りだくさん!『目利きの本屋さんに聞いてみた』でON READING黒田杏子も寄稿しています。
・nice things.issue 85
「生活の中で気づきになるような、情報ではなく情緒が動くような媒体」をモットーに編集する雑誌『nice things.』。今号の巻頭特集は、「暮らしたい場所で開いた小さなお店という希望。」
・Side Stories 建築と喪失 / アバロス村野敦子
建築家・村野藤吾の建築を、孫である写真家アバロス村野敦子が見つめ直した写真集。失われ、転用され、誰かの日常を支え続ける建築の姿を通して、記憶や喪失、時間の堆積を静かに写し出す。展示未収録作品や寄稿テキストも収録。
・Some Someone / 小林千秋 CHIAKI KOBAYASHI
イラストレーター・グラフィックデザイナーとして活躍中の小林千秋による作品集。本作は、言葉を発する記号である「吹き出し」をモチーフに、そこにいる誰かの存在を浮かび上がらせることをテーマに制作した1冊。
・スギモトノート 銀塩写真技法 / 杉本博司、鈴木芳雄
現代美術家・杉本博司が、美術ジャーナリスト・鈴木芳雄を相手に、臨場感溢れる撮影風景から創作の秘密まで、自身の創作の源泉を余すところなく開陳した一冊。
・SNOW / Sohrab Hura
完売後も多数お問い合わせをいただいていたこちら、再入荷できました。インド人写真家ソラブ・フラが、5年にわたりインド統治下のカシミールを撮影した写真集。厳しい冬の移ろいを追いながら、雪景色の美しさと軍事化された係争地の現実が交錯する土地の複雑な姿を静かに映し出す。
・SON PICTURES / Trent Davis Bailey
1989年の航空機事故で母を亡くした写真家トレント・デイヴィス・ベイリーによる作品集。家族写真や新聞アーカイブ、絵画など多様な素材を織り交ぜ、父となった現在の視点から喪失と記憶をたどる。写真と真実、悲劇の表象を問い直す、深い哀悼と希望に満ちた一冊。
RECOMMEND BOOK !
アート、文学、哲学ーー自分自身の制作の中でも、他者の作品を通してもーー私たちはその中に、生き延びるための方法や、この世界でどう存在していくかを学ぶ手がかりを見つけられるのではないかな。やっぱり、作るプロセスの中には喜びが必要だと思う。(エレナ)
たとえばブランコに乗っていたら、ただブランコに乗っているだけーーその瞬間に、髪に風を感じて、ちょっと怖さもあって、前後に揺れていてーーそれ以外には何もない。それがすべてなんだよね、それが世界。(ペニー)
不思議や驚きを感じるために、わざわざ魔法を創り出す必要はなくて、現実そのものの中に、十分に不思議があると思う。(ジェイソン)
リヴァプールを拠点に活動するアーティスト、ペニー・ダベンポートとジェイソン・トンプソン、そして京都を拠点とするアーティスト、エレナ・トゥタッチコワによる対話集。
本書は、2023年から続く3人の交流のなかから生まれた3つの対話を収録。歩くこと、話すこと、つくること。その営みがどのようにつながり、互いに影響し合っているのかを辿りながら、創作の根底にある記憶や想像力、喜びや欲望について思索が深められていきます。
対話のなかでは、「道」というイメージを手がかりに、それぞれの創作の原体験や制作のプロセスが語られます。
散歩とドローイング、制作するときの姿勢、欲望について、道をつくること、ループとスパイラル、喜びについて、作品と自分、川と道、思い出すということ、本を読んでいる時間、触れた記憶、見えないけれどそこにあるもの、歩くという祈り、ウィリアム・ブレイク、ジョン・バージャー、ヴェルナー・ヘルツォークなどなど…。
他者とこうやって言葉を交わし、自分を確かめながら揺らしながら、手を動かしてつくる喜びを存分にあじわうこと。本当に、それこそが生きることだと思う。
まるで一緒に散歩しながら話しているかのような、親密で創造的な時間が感じられる、とても愛おしい対話集です。
2023年、ペニーさんの日本初個展にうかがったとき「京都に友達に会いに行ってきた」とお話されていたのは、あれはエレナさんのことだったんだな。
エレナさんは2024年春にON READINGでも展示をしていただいたアーティスト。このつながりも、なんだかとても嬉しくなりました。
英語・日本語併記のバイリンガル版で、3人のスタジオ風景や作品図版も収録されています。
枝葉末節な日々
今週の担当:(杏)
7/17(金) 朝、白米、えのきとわかめの味噌汁、いぶりがっこ。いよいよ冷蔵庫がすっからかん。暑くなったからか、最近また尿の量が増えているので、はっちゃんを連れて動物病院へ。特に問題はなさそうだったけど、なんだかどっと疲れてしまった。家に帰ってきても落ち着かない様子のはっちゃんをしばらくみまもりつつ、ゆっくり出勤させてもらうことに。猫のゴロゴロ音を聞いていると、どうにもこうにも眠たくなる。猫と一緒にすこし寝たり(目覚めた時には猫はいない)、『時間と自己』を読んだり、ゲラの感想コメントを送ったり、原稿仕事をしたりして夕方に出勤。ギャラリーではVadaさんのPOP UPが本日からスタートで、器や木彫り熊を観に来てくださったお客さんで賑わっている。夜、久しぶりに岐阜からFさんたちが来てくれて、マ・メゾンへ。私はチキンのマデラワイン煮をチョイス。私が食前に漢方を飲んでいるのをみて、量が多い!と盛り上がる。Fさんも以前から漢方を飲んでいて、今はまわりまわって葛根湯を処方されているのだそう。葛根湯と言えば風邪のひきはじめに飲むイメージだけど、筋肉の痛みなどにも効くのだとか。昨年お休みした春のお楽しみイベント、来春は開催できるかも(におわせ…)。帰宅後、たまたまつけていたテレビで、ドキュメンタリーが流れてくる。「 “隣人” を守れ グラスゴー 連帯した住民たち」。イギリスのスコットランド地方、グラスゴーは工業歴史的にも移民の多いエリア。2人の移民が不当に拘束されたことをきっかけに、住人たちが通りを占拠して2人が乗った車を取り囲み、解放を訴えた。私たちにとってグラスゴーと言えばTeenage Fanclubにパステルズ、アズテックカメラな上にベルセバで、ジザメリおよびプライマルスクリームなわけだが、10代の私はこの音が生まれたのはどんな場所なのか、ということをほとんど何も知らないで音楽を聞いていたんだなと思った。スコットランドとイギリス中央政府との距離や方向性の違いが、こうした軋轢を生んでいる。イギリスの帝国主義的なそのなかで、インディーカルチャーが成熟していったことと、政治的なイシューでもこうして住民のレジスタンスが成功しているということは無関係ではない。
7/18(土) 朝、十六穀米、えのきとわかめの味噌汁、焼鮭、キャベツの梅と塩昆布和え。Uさんが来た。TOUTEN BOOKSTOREで今日まで展示をしていた、高木りゅうぞう展を観に行ってきたそう。没後30年を経て、熱烈なファンの力で復刊ドットコムから今回はじめて作品集が出版された。よしもとよしともがカバーしたことでも知られている漫画家で、その作品は私も読んでいたけれど、今回の作品集で初めてちゃんとその存在を知った。1968年に愛知で生まれた高木さんは、少年王者館にもかかわっていたり、JAZZ IN LOVERYのスタッフでもあったそう。ちばてつや賞の準入選など、将来が期待されていた漫画家だったが24歳で亡くなられたのだという。今回の出版につながったのも、お母さんがきちんと原稿を保管されていて、高木さんが亡くなったあと、未発表作をまとめて配布されたりしていたことがきっかけになったそうだ。ファンの力で刊行まで行きついた、というところも本当にすごいし、私家版でもなんでも、本という「もの」になるということで後世まで残る可能性がうまれる。出版=publishという行いは、同時代に広めるということだけではなく、未来にも繋がるということだと思う。ちょうど、昨日来られたお客さんが、亡くなった作家の日記を読みたいけれど読めないんです、というお話をされていた。「本人が意思を持って発表したわけではないものを、私が読んじゃっていいの?と思ってしまう」と。死者の人権、アーカイブの観点、作品研究における有効性、”純粋な”鑑賞体験について、作家の人となりは作品鑑賞の助けになるか邪魔になるか、などなど、たまたまお客さんも少ない時間帯だったので、さまざまな角度でお話をさせていただいたけれど、これといった答えにもたどり着かず、私のなかでも、もやもやと考え続けていた。もちろん本人の意思は最大限に尊重されるべきだけど、今ここにおられない方の「意思」はどうやって考えることができるのだろう。おそらく出版を決意した管理者やご遺族、またその記録を手にしてしまった誰か、は、あれこれと悩んだ上で、未来に賭けたのだろう、と私は思う。これを必要とする誰かが、いつかどこかにいるだろう、ということに。なくなってしまえば、それは永遠に失われてしまう。そしてまた、『時間と自己』を読んでいることもあり、「個」って、肉体の死と共に世界に溶けていくんじゃないか、と思ったりもしていて。日本の哲学も詳しいUさんにこの話をすると、「俺は、個っていうのは、現象だと思ってる」といった。わたしという現象。夜、鶏の塩肉じゃが、いそのわかめのわかめスープ、キャベツの梅と塩昆布和え、納豆、十六穀米。
7/19(日) 朝、冷凍してあったしらす梅おにぎり、大根とじゃがいもとわかめの味噌汁。昨日、シネマスコーレで「ハッピーアワー」を観てきたよっさんの話を聞いていると、私は詳細をまったく覚えていないことがわかった。いくつかの印象的なシーンや、トリックスターの存在、友達との長いおしゃべりみたいだったなという感触は今もある。ロカルノ国際映画祭の受賞後の上映で観たから…もしかして10年前とかなのか。ここ数日考えていたこと(自己開示の可能性と、秘密を保持したままでも他者とかかわれること、男ブラ平井さんの小説に出てくる「察しのいいリス」や男ブラのコントででてくる、あなたはそうだろうね(それでいい)、という態度など)を、つらつらと話していたら、「それは碇さんと土門さんも話してた、共感と理解の話だね、ハッピーアワーもそういう映画だった」とのこと。夜、コングクス蕎麦。
7/20(月) 朝、白米、キャベツの梅と塩昆布和え、小松菜の塩おひたし、目玉焼き、大根とじゃがいもとわかめの味噌汁。起きて、あ、もう、なんか元気だな、と思った。水曜日、東京で男性ブランコの単独公演の千秋楽を観た。一緒に行ってくれたRちゃんと上野駅で待ち合わせて、釜めしを食べながら健康の話をきいた。Rちゃんと同居するパートナーのZくんは、お肉大好き揚げ物大好きのグルマンで、ふたりと美味しいご飯を食べるのが私たちも大好き。美味しい店に出会うと、ふたりを連れていきたいな~、と思う。しかし最近はふたりとも、あちこち不調が出たり健康診断の数値があれだったりしたこともあり、家での食事に気をつけているのだという。「そうは言っても3日に1回はバーガーキングですけどね、いや、前はマックだったのがバーガーキングになったんですよ、マックはやばい」とかいうのでめっちゃ笑った。チートデイ多くない? 胃弱になって漢方医に通いはじめて以降、みんなのオリジナルなからだとの付き合い方について聞けることが多くて面白い。麦子の死のあともそうだったし、今もそう。自己開示すると、皆がそれぞれに「自分の場合」を話してくれる。それによって私の何が変わるわけでもないが(変わるときもあるが)、気づけば元気になっている、ということがあるのだ。Rちゃんの話を聞いて、男性ブランコのコントを観て、なんか、もう元気元気元気~。書きあぐねていた原稿もなんとか書き終わる。夜、白米、豚肉とキャベツ、えのき、茄子、小松菜、プチトマトの蒸ししゃぶ。
7/21(火) 久しぶりにゆっくり眠る。だらだらと家事をして、15時頃、よっさんは豚肉と茄子のめんつゆパスタ、私は、一人前だけ残っていたフォーを茄子とツナ和えにして食べる。適当に作ったけど美味しい。本当は濱口竜介特集上映二本立て!と張りきっていたが、あまりの暑さと、明日の読書会の準備が間に合ってなかったので諦めて、八百屋 壮に行って、野菜と果物をモリモリ買って帰宅。ずっとほったらかしにしていてさすがに茶色くなってしまった青梅を、無事なところだけきって、梅味噌にしたり、作り置きおかずをあれこれつくったり。ふと振り返ると、はっちゃんはギリギリ私たちに見える場所で、いつもおっぴろげてだらしなく寝ている。さくちゃんはベッド上かタオル置き場がお気に入り。猫あるあるだけど、猫がいつもいる部屋は冷房をかけっぱなしにしてるのに、そこにはいないんだよな。夜、白ごはんドットコムさんのレシピで梅の炊き込みごはん、ひじき煮、きゅうりの酢味噌和え、ツルムラサキの黒ごま和え、豆腐ステーキ。
7/22(水) 朝、梅の炊き込みごはん、ひじき煮、きゅうりの酢味噌和え、ツルムラサキの黒ごま和え、小松菜の塩おひたし、いそのわかめのわかめスープ溶き卵入り。「健康的だね…」とよっさんがさみしそうなので、「わあ、朝からこんなに品数があって豪勢!」と盛り立てながら食べる。今夜は、5月から月イチで開催してきた読書会『時間と自己』の最終回。ようやくここまで来たなあ、と、なぜだか妙に達成感がある。日常性を解体する「イントラ・フェスティム」(祝祭)という時間感覚が今回のテーマ。この感覚は、祭や音楽、サウナや酒やセックスなど誰しも馴染みがある、と思っていたけれど、そこには、死に接近する恐ろしさもある。しん灸や校閲を仕事にされている方たちが「日頃、そちら側に取り込まれないように踏みとどまっている」と話したり、「どちらかというと、生の感覚を感じられない人の方が多いのかもしれない」という高森さんの言葉に驚く。ヨガを長年やっておられる方が、「イントラ・フェスティム」の感覚に対して、「なつかしさ」というキーワードを出されていて、ふと土門蘭さんの『死ぬまで生きる日記』を思い出す。毎日のように「死にたい」と思ってしまっていた土門さんは、カウンセラーとの対話のなかで、自分の「死にたい」という気持ちを他の言葉に言い換えるならば「帰りたい」だと思い至る。土門さんはそれを、「火星」と呼んでいたが、今日の読書会を経て、やっぱりおそらくそれは「死」なのだろうと思う。私たちの生のふるさととしての、死。それは不思議と、あたたかい。終了後、アフターパーティーと称して、たぐちごはんさんの「おおきなおべんとう」を皆でわいわい食べる。とうもろこしごはん、国産若鶏の塩麴バジルソース焼き、銀鮭の西京焼き、アスパラとパプリカの豚バラ巻き、生春巻き、味玉、ほうれん草・干し柿・胡桃の白和え、ヤングコーンの米粉あげ、水茄子ときゅうりの梅酢和え、人参の旨煮、さつま芋のカルダモン煮、ビーツのココナッツ炒め、フライビーンズ、菊花ラディッシュ、さくらんぼ。どれも手間をかけてつくられていて、美しく染みるおいしさで、でも食べ応えも十分で、お腹いっぱいになった。特に、白和えがびっくりするぐらい美味しい。『時間と自己』を読んでいたこの三カ月、何を見ても聞いても木村敏を近くに感じていた。まだまだ続くだろうなと思う。こういう本との付き合い方を取り戻せたことが何より嬉しい。高森さんの名ファシリテーションのおかげ、一緒に読んでくれた参加者の皆さんのおかげ。帰宅したときには25時をこえていたけれど、なかなか寝付けなかった。
7/23(木) 朝、昨日のおべんとうの残りあれこれ、桃。郡上から、とうもろこしやら野菜やらがたんまり届いて、嬉しいけれど、冷蔵庫がぱんぱん。夜、ひじき煮、ツルムラサキの黒ごま和え、茄子と万願寺とうがらしの焼きびたし、とうもろこしごはん。うっかり二夜連続とうもろこしごはんになってしまったが、最高に美味しい。とうもころしは足が早いので、今夜中に片をつけなければ!と、ゆでたり冷凍したり冷蔵したり。

♪ Now Listening
Belle and Sebastian
いつ聴いてもいいよな~。
今週はこのあたりで。
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