NEWSLETTER FROM ON READING 2026.08.28

名古屋のbookshop & gallery ON READINGから、週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2026.08.28
誰でも

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。夏休みをいただいて、久しぶりの山歩きに行ってきました。歩きながら話すのは、これまで行ったあの山この山でのこと。今見えている風景が、これまで見た風景を連れてくる。アップダウンがほとんど無いとは言え、体力の落ちたからだにはそれなりにしっかりと堪えましたが、一歩一歩足を出していけば、いつか必ず到着するというのが凄いところ。好きなだけぼーっとできたので、こころも頭も元気です。(杏)

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EVENT

土から生える2024図録出版記念イベント
図録から振り返る「土から生える」
2026年9月16日(水)
時間:開場 19:00 開演 19:30~
入場料:1500円 (500円分のお買い物券付き)
定員:20名(要予約・先着順)
ゲスト:芸術監督 安藤雅信(陶作家/ギャルリ百草 主宰)
話し手:実行委員長 水野雅文(図濃/新町ビル4F 地想)
聞き手:黒田義隆(ON READING)
ご予約:https://onreading.jp/event/0916/

2024年に開催された、岐阜県東美濃地域(多治見市・土岐市・瑞浪市)を舞台にした現代アートプロジェクト『ART in MINO 土から生える 2024』。この度、プロジェクトの全貌を記録した『ART in MINO 土から生える2024 図録』の刊行を記念し、トークイベントを開催します。

会場に足を運んでくださった方はもちろん、知っていたけれど訪れることができなかった方、会期終了後にその存在を知った方にも、ぜひお越しいただけたらと思います。

そもそも『土から生える』とは? 図録はどんな内容になっているのか? 次回の開催は?
プロジェクトの背景や内容を振り返りながら、「土から生える」がどのようなアートプロジェクトなのか、改めて紐解いていきます。

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千種創一歌集 × 野口あや子エッセイ集刊行記念「韻律のつれづれ」
2026年9月25日(金)
時間:開場 19:00 開演 19:30~
入場料:1,000円(500円分のお買い物券付き)
定員:20名(要予約・先着順)
登壇:千種創一、野口あや子
ご予約:https://onreading.jp/event/0925/

千種創一による歌集『四月草紙』、野口あや子によるエッセイ集『天才歌人、ラップ沼で溺れ死ぬ』の刊行を記念して、トークイベントを開催します。

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入荷情報 PICK UP

サイン本】隣り合う / 青野暦
文學界新人賞、エルスール財団新人賞を受賞した青野暦による待望の第一小説集。些細なこと、ささやかなこと、わからないまま隣にいること。日々の小さな出来事を見つめながら、世界を描くよろこびに満ちた五つの短篇。

存在のさみしさについて: 気分はどのように世界をつくるのか / 難波優輝
「さみしさ」は、なくすべきものなのだろうか。ヘミングウェイとパスタ、置き配、雨、蝉と花火、ぬいぐるみ、ミサイル、コウメ太夫まで。身近で意外なものを眺めながら、さみしさとともに生きるための思索を綴った一冊。

山下澄人エッセイ集 猫が動く、何かはじまる / 山下澄人
「読んだ人から書きたくなる」。芥川賞作家・山下澄人、初のエッセイ集。小説、演技、絵、本、記憶、猫……59篇を通して「つくること」「表現すること」をめぐる思考を自由に綴る。読めば、何かをつくりたくなる一冊。

本とねこと青い自転車 / 辻山良雄
東京・荻窪の本屋〈Title〉店主、辻山良雄による随筆集。少年時代の記憶、これまでに出会った本、日々の暮らし、そして猫たち。何気ない日常に宿る小さな光を静かに拾い集めるように綴った文章と、坂本千明の版画が響き合う一冊。

ぱんとカマキリ 人生はきれいです / マルーチャ、みーこ
外国人収容施設に収監されたイラン人・マルーチャさんと、人権擁護に携わる「みーこ」さんの交流を綴った一冊。面会や手紙を通して、料理や絵、日々の楽しみを分かち合う。国や戦争、人権という大きな問題を、人と人との出会いから考えるあたたかな記録。

この身体で生きていく──自分の道を歩む人 / 共同通信社 編
病気や障害、老い、性、仕事、家族……。50人の人生を訪ね、思い通りにならない身体と向き合いながら、自分なりの道を歩んできた姿を描くノンフィクション。誰かの身体を知ることから、自分の生きる世界を見つめ直す一冊。

シティポップ短歌 / 伊波真人、栗本斉
都会、夜、恋、夏——。シティポップの名盤60枚から立ち上がる風景や記憶を、歌人・伊波真人が60首の短歌に詠んだ一冊。歌集としてもディスクガイドとしても楽しめる、短歌でめぐるシティポップの60の風景。

好きで好きで大好きで / 安田謙一
ロック漫筆家・安田謙一が2015〜2025年の10年間に綴ったコラム182本を収録。音楽、映画、街の出来事、時事ネタまで、軽妙で趣味趣味、時にズッコケながら転がっていく独特の文章。読み進めるほど、10年間の空気まで立ち上がる一冊。

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RECOMMEND BOOK !

再び、この本のページをくり返し、そこにある光の粒子を指でなぞるように追いかけてみてほしい。不思議なほど、確かに、感じられるはずだから。どこにでもあって秘かで、どこまでも透明で鮮烈な、他でもない生を。(石川吉典)

井上実花『三俣山荘写真集 野に生きる光』(三俣山荘)より

わあ、楽園みたい。初めて写真集を見せてもらったとき、自然とそう声が漏れた。

北アルプス・黒部源流の稜線に位置する三俣山荘で働きながら、自然と向き合い写真撮影を行うフォトグラファー、井上実花による写真集。

北アルプス最奥に広がる黒部川源流域の自然。そのひとつひとつ、その一瞬を最も近くで捉えながら、この世界に息づく「永遠」を写し取った普遍的な作品群。小さな高山植物や森の樹々、生まれたばかりの水、まるでそこに宿る光のような存在たちが織りなす風景——その一瞬と永遠が凝縮された、これまでの山岳写真集にはないアプローチで制作された一冊です。

三俣山荘を共に支えながら、フリーランスキュレーターとしても活動する石川吉典による企画・編集・文・装幀により、存在感のある写真集としてまとめられています。

山に登るとき、頂を目指して私たちは自然と上を向いている。

もうすこし、あとすこし。

けれど、その足元には人間の些末な都合とは関係なく、生をまっとうする植物たちがいて、その圧倒的なちからにふれればいつも、頑なになっていた心がほどけだす。そうやって、深く息を吸って、私たちはまた歩き出すことができる。

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枝葉末節な日々

今週の担当:(義)

8/21(金) 朝、昨日、パンダラーメンから持ち帰った唐揚げの残りを使って卵とじ丼。一旦、荷物を店に運び、杏子を漢方医に送って出勤。リニューアルして初めての日。ソワソワしてしまう。が、はじめてのお客さんが続き、だれもリニューアルしたことなんて気にしない。(そりゃそうか)。明日の「言の菓」の準備。ギャラリースペースを片付けて整理し、カウンターを布で囲う。夕方、保健所の方がチェックしにくるも、5秒で確認終了。照明などを整えると、リミナルスペースっぽい、ちょっとだけ不穏な空間になった。星新一らしくてよい。夜ごはんは、鯖焼きのトマト煮、プロローグのはるかちゃんにもらったブリブリのオクラを塩焼きで。

8/22(土) 納豆オムレツ、ごはん、味噌汁。朝早めに出勤。すでに準備に来ているゆいちゃんから、「おしぼりが足らないから買ってきて~」と連絡。コンビニを数軒回るが取り扱いなし。ドラッグストアも、クリエイトには売っていなくて、スギ薬局に行ったら残念なパッケージのものが売っていた(まぁ、しょうがない)。店舗用品って意外と売ってないんだよな~。準備万端で「言の菓」スタート。最初の時間帯に参加してくれたSさんが、「本を読んでいるようなお菓子」(素晴らしい感想!!)だったと言ってくれた。今回の本は、星新一の『ノックの音が』。ゆいちゃんが合わせて拵えたのは、ノックするように板状のメレンゲをスプーンでトントンと割ってから食べるというもの。物語の起承転結のように食べ進めるうちに、いろんな味覚や食感が感じられる不思議なお菓子だった。自由な発想で、「こんなの食べたことない!」ってなって、毎回感激する。みなさん思い思いにこの場を楽しんでくれているようで嬉しい。来週から少し夏休みにして家を空けるので、猫のお世話に両親が来てくれることになっている。そのため、少しは家を片付けねば、ということで、店を杏子とゆいちゃんにまかせて一時帰宅。MIXCLOUDに、90年代~00年代の日本のテクノの名曲をミックスした音源がアップされていて、ぶち上がる。Hitoshi Ohishi、DJ Tasaka、Kagami、石野卓球、KEN ISHII、Co-Fusion、田中フミヤにQ'Heyとか、懐かしすぎる。あの頃の光景が一気にフラッシュバックした。久しぶりにミニマルテクノのDJとかやりたいな~。自分を鼓舞しながら、なんとか目立つところだけ片付け&掃除を済ます。

8/23(日) 朝は、昨日もらったパンとコーヒー。今日も「言の菓」。Oさんに立派な梨をもらう。リニューアルしてから初めての週末。今までは5人くらいお客さんが入るだけで通路を行き来できず、ストレスを与えてしまっていたかと思うのだが、通路が広くなったおかげで、見事にすれ違えるようになった。それだけでも本当にやってよかった。。。どういう反応があるのか少し不安もあったのだけど、みんな普通に違和感なく買い物してくれていて、ほっとする。売れる本にも変化が出てくるのかな~。またここから少しずつ手を入れて、育てていきたい。SNSで『ホワッツ・マイケル』のガチャガチャが出ているのを知る。なんだこれ、めっちゃほしい。『ホワッツ・マイケル』は猫漫画の金字塔。猫の生態描写がほんとうに上手で面白く、大好きな漫画。ちなみに小林まことの『柔道部物語』も名作。なんとか手に入れたい。。。

8/24(月) 今日は臨時休業。今日からようやく夏休み。朝、猫のトイレ掃除でバタバタしつつ、なんとか準備をして出発。SAで軽く食べたりしながら、昼過ぎに信濃大町に到着。涼しいかと思いきや、今日から気温がグイっと上がって、ほとんど名古屋と変わらない暑さ。それでも湿度はさすがに低い。気になっていた古本屋、書麓アルプさんへ。店名にアルプとあるだけあって、山岳関係の蔵書がかなり充実している。素晴らしい品揃え。隈なく本棚を眺めながら、気になる本を抜いていく。ELVIS PRESSの本も少し扱っていただいているので、レジでご挨拶すると、もう気付いていたらしい。(先に)名乗る、名乗らない問題の答えが未だ見つからない。店主のOさんも山小屋で働いたりしているようで、いろいろとお話を伺う。周辺には、同じく山小屋で働きながら本屋をやっている店が数件あって、改めて本と山との関係性の深さ、相性の良さを実感する。休館だと思っていた山岳博物館が、どうやら開いているらしいとのことで向かう。ここは雷鳥の飼育・公開をしている珍しい施設。いまだ山の上で見られていない、雷鳥の動く姿を初めて拝む。かわいいな~。ここは剥製の展示がとにかく素晴らしい。タヌキやハクビシン、サルなどから始まり、カワセミやフクロウ、ムササビ、キツネにクマやカモシカ、雷鳥、などなど、大町市の市街地から高山に至るまでの多様な環境にすむ生物が紹介されているのだが、毛づくろいしていたり、あくびをしていたり、捕食していたり、ジャンプしていたりと、生きて動いているシーンをありありと想像できるような展示になっていて感動した。再びアルプさんが入っているビルに戻り、3階の三俣山荘図書室・金萬映劇でコーヒーをいただきながら、しばし読書。「家をせおって歩いた」でおなじみのアーティスト、村上慧さんと待ち合わせして、おすすめしてもらった家郷という台湾料理店へ。水餃子や台湾卵焼き、セセリの唐揚げがおいしい。そして量が多い!営業を終えたアルプのOさんも合流してくれての食事会。村上さんの話や、古本屋の話、岡﨑乾二郎の話、テンポラの振り返りなど、あれこれ話して楽しい夜になった。村上さんは今年の国際芸術祭あいちの地域展開事業で、11月から犬山で展示もあるので楽しみ。今夜は不思議なエアビーで一泊。

8/25(火)  朝7時起床。コンビニで買っておいたパンを食べて出発。今日は高瀬渓谷から湯俣山荘に向かう。七倉駐車場に車を停めて、そこから相乗りのタクシーバスで高瀬ダムの上まで15分。カメラに詳しい感じの運転手のおじさんに「写真撮ってあげるよ」と言われ、カメラを渡すと、めっちゃ白飛びした写真になっていた。まずは長いトンネルを二本、てくてくと歩いていく。ひんやりして気持ちがいい。が、永遠に出口が近づいてこないような感覚になる。閉所は苦手。トンネルを抜けてもしばらくは平坦な砂利道。右手にはダム湖の青々とした水面がきらめいている。気温が高いので不安だったが、林道なのでさすがに涼しい。一時間ほど歩くと、ようやく登山口。といっても渓谷の底を歩いていくだけなので、ほとんどアップダウンもないトレッキング。ダム湖から川に変わり、川の音を聞きながらの心地よい歩行。これは楽ちん。そして、本当に風景が素晴らしい。アクアマリンのような澄んだ川水、深緑の木々、青々としたコケ類、色とりどりの草花。まるで楽園のよう。二時間ほど歩くと、湯俣山荘に到着。鹿肉を使ったチリコンカン、明日見に行く噴湯丘を模したパンナコッタをランチに。オリジナルブレンドのアイスコーヒーもめちゃくちゃ美味しかった。夕飯の5時まで時間があるので、荷物を置いて、竹村新道を少し登ったところにある見晴らしスポットまで行ってみることに。慣れないジップラインで難儀しながら川を渡る。30~40分くらいならへっちゃらだろと思っていたが、結構急登でちょっと難易度高め。汗だくで、クタクタになりながら、なんとか見晴らしポイントに到着。遠くには槍ヶ岳が、崖下には噴湯丘が小さく見える。慎重に下って、晴嵐荘の温泉を堪能。(男湯に入ったのに、更衣室でおばさんが着替えているというハプニングも。女湯から「間違えちゃってさ~」というおばさんと杏子の会話が聞こえてくる)湯俣山荘に戻り、本棚にあった『黒部の山賊』を読む。この本は、伊藤正一さんという、三俣山荘、雲ノ平山荘、水晶小屋、湯俣山荘の運営に関わってきたレジェンドの回想記。「山賊」と称された山男たちとの交流が綴られているのだが、登場人物たちが漫画みたいに強烈なキャラクターで、めちゃくちゃ面白い。70~80年くらい前の話なんだけど、当時の人たちのたくましさといったら。夢中になって読みふけってしまった。夕食は、サフォーク種という貴重な信州産のラム肉と、信州産ポーク。フレンチのシェフが監修しているらしく、山小屋とは思えない豪華さ。めちゃくちゃ美味しい。もはやオーベルジュみたいだね、と杏子。サービスでガナッシュもデザートに出してくれて大満足。本の続きを読みながら、21時に消灯・就寝。

8/26(水) 朝5時半起床。6時に朝ごはん。焼き鮭、お粥、お漬物、きのこのおすまし。白だしの餡をかけるお粥もおいしい。これは真似したい。7時からフィールドウォークに出発。湯俣山荘のスタッフが周辺の自然を解説してくれながら、噴湯丘まで案内してくれるというもの。湯俣川を上がっていき、初めての徒渉を体験しながら、硫黄のにおいが漂う野湯エリアに向かう。少し歩いただけでみるみる景色が変わっていって、まるで別の星に来たかのような光景が広がる。あちらこちらでボコボコと温泉が吹き出している。花崗岩、結晶片岩、断層、あられ石、硫黄芝などの解説を聞きながら進んでいくと、噴湯丘が目の前に現れた。これは国の天然記念物にも指定されている代物。モスクみたいなかたちをした白い塊は、温泉に含まれる成分が湧き出し口のまわりに長く堆積し、小さな火山のように盛り上がってできたものらしい。思っていたよりも全然でかい。3~4mくらいあるのかな。や〜、楽しい。自然のダイナミズムに感動する。スタッフの方たちの自然に対するリスペクトも素晴らしく、本当にかっこいいなと思う。こんな素晴らしい自然を前にしても、木炭を持ち込んで勝手に焚き火をしたり、入ってはいけないエリアに侵入して足跡をつけてしまう人たちもいるらしく、憤慨していた。ダメ、ゼッタイ。山小屋に戻り、身支度をして帰路に。途中、温泉に入って食事処を探すが、行きたかった店が軒並み定休日。たまたま通りかかった売店でソフトクリームだけ食べて、諦めて、のぶえちゃんの展示が開催中の岡谷のさんとこへ。来るたびに本当に良いお店だな〜と思う。店主の源馬さんも全然変わらない。永遠に素敵な人だ。遅めの昼食をとり、のぶえちゃんの展示を堪能する。「つくるよろこびで夜を過ごす」という展示タイトルが、のぶえちゃんの生き方そのものを表していると思う。他者におもねることなく、自分と、半径数メートル以内の人に向けてまっすぐに作るということ。この姿勢でものづくりをすることが、以前にもましてどんどん難しくなってきているような気がする今日において、その尊さはあまりにもまぶしい。胸がいっぱいになった。恒例のツルヤに行っていろいろと買い込み、SAでカツカレーをきめて帰宅。はっちゃんもさくちゃんも元気なようで、ほっとする。

8/27(木) 朝ごはんはツルヤで買ったドーナツ。太ももがしっかり筋肉痛に。11時ごろに家を出て多治見へ。杏子がずっと行きたがっていたbenでランチ。店内の雰囲気も、もちろんお料理も、接客も素晴らしく感動する。よいお店。SOBUAさんにも行けてコーヒーをテイクアウト。岐阜県現代陶芸美術館で開催している展覧会『吉田璋也のデザイン 新作民藝運動がめざした未来』へ。やわい屋の朝倉さんと民藝の読書会をしているおかげで、この手の展示も以前より解像度高く楽しめている気がする。吉田璋也は、柳宗悦の思想を受け継いで「民藝を鑑賞する」だけではなく、作り手を支援・プロデュースし販売経路を開拓して実際に生活のなかへ美を送り込む仕組みをつくった人。暮しを美しくすることで社会を美しくしようとした人だ。なんか吉田健一の「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。」という言葉にも通じる姿勢だなと思った。生活を国家や社会の都合だけに明け渡さず、自分たちの手で「どう暮らすか」を選び続けること自体が、ひとつの抵抗になる。でも、現在、どれだけ主体的に「選ぶ」という行為が出来ているのかと考えると少し暗澹たる気持ちにもなる。昨日みた、のぶえちゃんのような姿勢を保ったまま、どれだけの人が生きられているのだろうか。そんなことを思いながら、ホワッツ・マイケルのガチャガチャを必死に探してしまうわたくしよ。(結局売り切れだったりで手に入らず)。夜ごはんは半田素麺。ネトフリでいよいよ「災(ドラマ版)」を観始める。

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EXHIBITION INFORMATION

KOKOLIS exhibition vol.17
2025年9月3日(木)~7日(月) 
※最終日は19時まで

革鞄・革小物ブランドKOKOLIS(ココリス)17回目の展示受注会。

新作はちょっとだけスポーティな雰囲気のショルダーバッグ。しなやかに体に馴染む、使い心地のよいバッグです。

また今回はアパレルブランドYP. @__yp.__ のお洋服も併せて展示販売いたします。
服とバッグのコーディネート提案。ダブルネームでの新しいアイテムも企画しています!

※KOKOLISの商品は基本的に受注生産となります(一部即売品もございます)。
展示品をベースに、革色や糸色、仕様をお選びいただけます。商品は3~4ヶ月後のお渡しとなります。

※YP. の商品は即売品のみとなります。すべてこの展示のために制作した一点ものの作品となります。

KOKOLIS
ハンドメイドの革鞄と小物のオーダーメイドブランド。気張らず使いやすいデザインと、長く愛用できる丈夫で丁寧なつくりにこだわり、デザインから染色、縫製、仕上げまで、一点一点すべて手作業で制作しています。
http://www.kokolis.jp/
instagram : kokolis_sk

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渡邉紘子 個展『想像の昼寝』
2026年9月12日(土)~9月27日(日)
※9月22日(火祝)は営業、9月24日(木)は振替休業となります。

布やガラス、紙など身近な素材を組み合わせ、日常に潜む小さな喜びや記憶をすくい上げる立体作品/インスタレーションを制作するアーティスト、渡邉紘子の個展を開催します。

「想像の昼寝」

このタイトルに至るまでには、「自分のまね」→「マネ」→「草上の昼食」→「想像の昼寝」という連想がありました。
(「草上(そうじょう)」を上手く発音できず、「昼食」と書きたいのにどうしても「昼寝」と書いてしまうことから生まれた言葉です。)

初めのうちは全くやったことのない表現に挑もうと試行錯誤していたのですが、途中でとても辛くなってしまいました。
そんな中、ふと思いついた展示風景が、以前自分が作ったものとよく似ていることに気がつきました。
人のまねはもちろん、自分の過去作の焼き直しもしたくない。そう思っていたはずなのに、何かを作るということは、結局自分の中にあるものを引き出し、知らず知らずのうちに「自分のまね」を繰り返していることなのかもしれない。それならいっそのこと意識的に「自分のまね」をしてみようと決めたら、新しいアイデアが浮かんできたりもしています。

『草上の昼食』を描いたマネ自身も過去の名画から着想を得ており、その作品もまた多くの作家によってオマージュされ続けていることを知りました。
「まね」から始まった制作にまだ少し抵抗感を抱きつつも、このタイトルのように思考を連想させ、まだ知らない場所へ辿り着くことができたらと思っています。

渡邉紘子
1981年生まれ。多摩美術大学 テキスタイルデザイン専攻卒業。University of Art and Design Helsinki留学。日常の小さな出来事をテーマに、布やガラスなどを使用したオブジェやインスタレーションを制作している。2020年 代々木上原にアトリエ兼多目的スペース「April Shop」をオープン。
https://www.instagram.com/hirocoro43/

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♪ Now Listening

21(live) / KID FRESINO

素晴らしいライブアルバム。そして、この曲めっちゃ好き。

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今週はこのあたりで。

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