NEWSLETTER FROM ON READING 2026.07.17

名古屋のbookshop & gallery ON READINGから、週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2026.07.17
誰でも

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。もうすっかり夏ですね!今年はすこし涼しかったので、突然の強烈な熱気と湿度に日々驚いています。今年はすこし、のんびりした夏になったらいいなと思っていますが、店のリニューアル計画も進んでいて、やるならあれもこれも、と欲が出てきて、さてはてどうなることやら。(杏)

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NEWS

WORKSIGHT バックナンバーフェア!
2026年6月27日~8月2日

黒鳥社が編集・制作を担当する、「自律協働社会」という社会像を手がかりに、これからの社会を考える上で重要な指針となりうるテーマやキーワードを拾いあげ、探究・発信するマガジンWORKSIGHT。ゾンビ、記憶、詩、ゲーム、料理、鳥類……最新号の「新しい中世」まで、多様なテーマが枝葉のように広がるラインナップをお楽しみください。

最新号とバックナンバー、計2冊以上お買い求めの方にに「WORKSIGHTオリジナル測量野帳」を進呈します。(プレゼントは無くなり次第終了)

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EVENT

都筑晶絵さんの製本ワークショップ
2026年7月25日(土)、7月26日(日)

造本家の都筑晶絵さんをお招きしての製本ワークショップ。7月25日(土)『フレンチノット製本』の回は、あと1名! 7月26日(日)『フラッグブック(flag book)』は定員に達しました。
しっかり技術が身に着くのでとっても楽しいですよ~
詳細・ご予約:https://onreading.jp/event/akie_ws_03/

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世界をきちんとあじわうためのデッサン教室
2026年8月2日(日)
時間:9:45~11:45 / 14:00~16:00
料金:3,000円
部長:高橋天真音さん
定員:各5名
予約・詳細:https://onreading.jp/event/dessin_club/

両回、残席1名ずつです!
今回は、お持ちいただいた、お気に入りの本をデッサンしてみます。

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入荷情報 PICK UP

Paths / エレナ・トゥタッチコワ、ペニー・タベンポート、ジェイソン・トンプソン
リヴァプールを拠点とするペニー・ダベンポート、ジェイソン・トンプソンと、京都を拠点とするエレナ・トゥタッチコワによる対話集。歩くこと、話すこと、つくることを手がかりに、創作の源泉となる記憶や想像力について語り合います。英語・日本語併記で、スタジオ風景や作品図版も収録した一冊です。おすすめ!

これからのアートブック・フェスティバル これまでのフェアをこえて / モーリッツ・グリュンケ
ベルリンのアートブックフェア「MISS READ」共同ディレクター、モーリッツ・グリュンケによるアートブック・フェアについての論考。商業化や制度化が進むアートブック・フェアの現状を踏まえ、その理念や役割を改めて問い直し、出版文化の未来を切り開く実践の場として再考することを提案します。インディペンデント出版に関心のある人へおすすめの一冊です。

謄写版クロニクル (第2版) / ブルーノ・ルイス・ナバ
メキシコ人アーティストでコレクティブ「RRD」のメンバー、ブルーノ・ルイス・ナバによる、謄写版(ガリ版)の歴史と文化を掘り下げたリサーチブック。福岡アジア美術館での展示・滞在制作をきっかけに、日本のガリ版の歴史や役割、社会的意義を綿密な調査と考察をもとにまとめています。

TOOTHPICKS/つまようじ The Osamu Inaba Collection Archives / 稲葉修
大正6年創業の口腔ケア用品メーカー・広栄社の現会長、稲葉修が50年以上にわたり収集した、古今東西のつまようじコレクションをまとめたビジュアルブック。約130点の貴重な資料を通して、日本独自の楊枝文化やその歴史、人々の暮らしとの関わりを紹介します。

猫もあなたを愛してる / gururi(編)
東京・谷中の書店兼喫茶〈gururi〉が発行するフリーペーパー「meguru」から生まれた、猫をめぐるエッセイ・アンソロジー。猫と暮らしたり見守ったり、ともに過ごした記憶を綴る8篇を収録。さまざまな猫と人の関係がやさしく描かれ、花松あゆみの挿絵も魅力の一冊です。

良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ / 白瀬世奈
30歳で心を病み、休職を経て退職した著者が、思いがけない人生の「強制ストップ」をきっかけに、自分自身や家族との関係、そして「ちゃんとしていること」「良い子でいること」といった価値観を見つめ直したエッセイ集。自分らしく生きるとは何かを問い続けながら、少しずつ自分を取り戻していく過程を率直な言葉で綴っています。

明日のパン / 稲田俊輔、スズキナオ、大前粟生、鈴木潤、川西賢志郎ほか
「明日のパン、買わな!」――関西ではおなじみの何気ないひと言をテーマにしたエッセイ・アンソロジー。関西にゆかりのある21人が、それぞれの「明日のパン」の記憶や暮らしを綴ります。食とことばから見えてくる、関西ならではの文化や人柄も味わえる一冊。

おだしのシアワセ / 一井伸行(文)、マメイケダ(絵)
「ノブうどん」こと一井伸行と画家・マメイケダによる、おだしをめぐる紀行画文集。鰹節工場や北海道の昆布産地を訪ね、おだしを支える人々の営みや風土を、文章とスケッチで丁寧に描きます。毎日の食卓の向こう側にある景色が見えてくる、あたたかな旅の記録です。

Jockum Nordstroem: Drawings 1992-2025 / Jockum Nordstroem
スウェーデンを代表するアーティスト、ヨックム・ノードストロームによるドローイング作品集。未発表を含む多数の新作を収録し、シュルレアリスムとユーモアが交錯する独自の世界を展開します。郷愁や記憶、現代社会へのまなざしを映し出す繊細なドローイングから、その創作の奥行きと魅力を存分に味わえる一冊です。

HALLWAYS / Romain Laprade
フランス人フォトグラファー、ロマン・ラプラードによる写真集。1950〜80年代にパリで建てられた集合住宅のエントランスホールを撮影し、素材や色彩、幾何学的な構成、光といった建築の細部に宿る美しさを捉えています。建築写真集でありながら、抽象的な造形作品のような魅力も備えた一冊です。

DIORAMAS / Hiroshi Sugimoto 杉本博司
日本を代表する写真家、杉本博司の初期代表作「Dioramas」シリーズを収録した作品集。1974年にニューヨークのアメリカ自然史博物館で出会ったジオラマを撮影した作品を初めて全点収録し、近年制作の約10点を加えています。写真が現実と虚構の境界を揺さぶる、杉本博司の原点をたどることができる一冊です。

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RECOMMEND BOOK !

一口齧り終えた形がりんごの赤いところを傷つけて中の果肉を見せている。まだ私のりんごになっていない。りんご自身がりんごの形を所有している。りんごのりんご。もっと私のりんごにしたくてもう一口齧る。私の跡がりんごに増えて、徐々に私のりんごになる。りんごのりんごが私のりんごになって嬉しい。だからりんごの味は嬉しい。

鈴木ジェロニモ 『もっと真剣になればよかった』(リトルモア)より

前作『水道水の味を説明する』、Podcast「鈴木ジェロニモの感情」(めっちゃ面白い!)も話題の、芸人であり歌人としても活動する鈴木ジェロニモによる破格の才能と言葉のセンスが光る、初のエッセイ集。書き下ろし小説「夢中」も併録されています。

枕投げをしなかった十七歳の修学旅行、生まれて初めてのコンソメパンチ、ミッキーマウスのカチューシャ、お笑いの萌芽が芽生えた幼稚園のお遊戯会。日々のささやかな出来事を手がかりに、自分でもうまく説明できない「わからなさ」を、驚くほど精緻に、どこまでも自由に探っていきます。

鈴木ジェロニモさんは、詩のことばでお笑いをやっている人。
本書には何度も、「真剣」という言葉が出てきます。「真剣にやり切る」とは、「完全にふざける」こと。それはすなわち、自分が自分として生きている手ごたえを実感することだった。ユーモアと繊細さを行き来しながら、誰もが心のどこかに抱えている違和感や居心地の悪さに、静かに輪郭を与えてくれる一冊です。

初回入荷分はサイン入り!

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枝葉末節な日々

今週の担当:(義)

7/11(金) 朝、昨夜のイベントの片付けのため、1時間くらい早く出勤。杏子は漢方医に向かったため、一人で作業。早速汗だくになる。全然昨日より気温が高い。イベントが今日じゃなくてよかった。ギャラリーの古いエアコンでは冷却に限界があり、真夏にたくさんの人を入れるとたちまち室温が高くなってしまうため、夏の間は集客系のイベントは避けなければならない。来年あたり、もうちょっと性能の良いエアコンに変えられるだろうか。今日見た、鳥羽和久さんのXでのポストが、最近ずっと考えていることに触れていて首がもげそうになった。

『他者理解、エンパシー、傾聴、寄り添い、包摂、配慮。基本的にそれ自体が目的化すると別の政治が始まるわけで、碌なことにならない。人より先に理念を置かないこと。標語を作らずに人とかかわること。他者を傷つけない「型」としては重要という反論があり得るが、関係の「適切さ」の問題にあらゆる事象を収斂してしまう問題、傷つけないための型が傷つきの形式まで規定してしまう煩わしさについては、十分に考えられていないのではないか。』

鳥羽和久さん

いつからか、ふるまいのルールがどんどん共有されて固着化している。その時々に生まれる「あいだ」の固有性に目を向けるにはどうすればよいのか。そのためには、いちいち、何度でも自己を外圧から取り戻さなくてはならないのだが、それにしても外からの声が大きすぎやしないか? 今、展示している西山さんの展示は「関係」をずらしたり外したりすることで、改めて異なる関係を発見することに成功しているように見える。

7/12(土) 杏子は朝から郡上踊りの発祥祭りへ。おにぎりを食べて出勤。暑い。セミの鳴き声が聞こえる。暑いぞ。西山さんの展示の最終週ということで、そこそこ賑わう。が、もう少し写真集売れてほしかった。写真集にかぎらずアートブックは、ほとんどの人が手元に置く、という習慣がないんだよな~。たまにパラパラとページをめくることで、何度でも出会いなおせる素晴らしい「装置」だと思っている。またまた木村敏に接続すると、本は棚に並んでいるあいだはただの「もの」だけれど、開いた瞬間に「こと」になる。同じ写真集を何年かぶりに開いたら、以前は気にも留めなかったことに心を奪われたり、気づいたりすることばままある。あれは写真が変わったわけではなく、自分が変わったからなのだろう。本を持つというのは、「こと」が何度でも起こる可能性を、手元に置いておくということだと思う。夜は西山さんにいただいた辛子明太子をつかって、めんたいスパ。めちゃくちゃ美味しくできた。

7/13(日) 午前中は、あまねさんの「世界をきちんとあじわうためのデッサン教室」。今回は食パンを描いてみる。光と陰でみる、そこにある、ということをどうやったら紙の上に表すことができるのか。どのくらいの重さ?手触りは?見えていないところも想像してみる。約一時間のエクササイズのあとは、食パンと向き合って、ひたすらに手を動かしていく。ふわふわの食パンなのに、描きあがったのはドイツのライ麦パン?のような固そうなパン(苦笑)。まだまだイメージが鉛筆に伝わらないが、描くことはすごく楽しい。こんなにひとつの対象をまじまじと観察してみることも普段は全然してないもんな。地道に続けてたのしく頑張りたい。さらさらっとかっこいいスケッチができるような絵心を身につけたい。山に登ったときに串田孫一みたいな絵を描けるのを目標とする。夜は、納豆梅そば。

7/15(火) 定休日。全然片付けれていなかった毛布や布団を選択するため、コインランドリーを2往復。少し出歩いただけで汗だくになってしまう。はっちゃんのおしっこを採って定期健診に行きたかったが、こういう時にかぎってなかなかトイレに入らず、時間切れで諦める。というわけで今日は一日ゴロゴロして過ごす。さくちゃんは寝室だと撫でて~と近づいてくるのだが、リビングだとなぜか他人行儀になる。乙女心は難しい。ネトフリの「モブランド」を一気観。ロンドンの裏社会を牛耳る二つの組織の対立、凄腕フィクサーの暗躍を描いた、ガイ・リッチー監督らしいオーセンティックで骨太なクライムサスペンス。スタイリッシュな演出が隅々まで行き届いていてとにかくかっこいい。オープニング曲がFontaines D.C.のStarbursterなのもテンションが上がる(不穏な雰囲気がぴったりすぎる)。夜は、炊き込みごはん。

7/16(水) 朝、歯医者の定期健診。杏子は朝から東京へ。今日も男性ブランコ遠征。またまた気温がぐっと上がって駐車場から店に数分歩くだけで汗が噴き出してくる。日傘必須。ゆいちゃんとあっついあっつい言いながら開店。冷房をガンガンに効かせ展示の搬出作業。そしてリニューアルにむけての什器製作を少しずつ進める。19時ごろ、ギャラリーの扉が開いたと思ったら、ゆいちゃんが「見て!赤いよ!」というので外に出てみたら、空が見事に真っ赤に染まっていた。夏すぎる。営業終了後、ゆいちゃんが来週開催するという小学生向けのワークショップの予行練習ということで、あまねさんも合流し受講させてもらう。モネの絵画から連想されるような色彩やイメージを、練り切りという和菓子で表現してみよう、というもの。白あん(生地)を手のひらで広げるところから、手取り足取り教えてもらうが、こしあんを包むときの手の動かし方?が慣れず苦戦。あまねさんは、見事な手捌きで綺麗に包めている。本当に器用。普段から中華まんとか包んでいるから慣れているのだとか。なんとかかんとかカタチを整えて、着色してあるあんを付けてぼかしていくと、それなりにかわいらしくなってきてほっとする。たのしい。最後にゆいちゃんが作るところを見せてもらったが、目にもとまらぬ速さで完成させていて、めちゃくちゃ感動した。本当に動きに無駄や迷いがなく所作が美しい。上手な人が何かを作っているところって永遠に見ていられる。いいな~。。。いろんなことを今までやってきてはいるが、これは極めた!というものをもっていない。器用貧乏ここに極まれり、なので職人さんにすごく憧れがある。夜はチキンラーメン。

7/17(木) 朝、マンションが9時から断水のため、早起きしてシャワーなどを済ます。Rさんが最終出勤日ということでご挨拶がてらコアラドに。ちょうどharuさんたちもいらっしゃった。ポークステーキ定食を注文。なんというかめちゃくちゃステーキ。完璧な焼き加減。豚肉ってこんなに美味しく焼けるんだ!夕方、明日からのPOPUPの搬入でvadaさん到着。今回は沖縄のやちむんなど、手仕事によるうつわや佐藤憲治の木彫り熊などが並んだ。帰宅して、夜ごはんは、かぼちゃと豆腐のカレー炒め、味噌汁、きゅうりのごま和え、明太ポテト。明日の午前中こそははっちゃんの定期健診に動物病院に行きたい、ということで採尿するべくトイレの準備。朝方にするかな~と思いきや、日付変わる前におしっこしてくれた。とってもえらいぞ。

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EXHIBITION INFORMATION

2026年7月17日(金) ~ 7月20日(月)  ON READING GALLERY
Vada POP UP
※ 12:00 ~19:00 (最終日は16:00まで)

吉祥寺のVadaによるPOP UPストアイベントを開催いたします。
https://www.instagram.com/vadaantiques/

吉祥寺の店舗で取り扱いのある、佐藤憲治の木彫り熊や、沖縄のやちむんなど、手仕事によるうつわ、オリジナルのエコバッグやTシャツをお披露目いたします。
ぜひこの機会にご覧ください。

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♪ Now Listening

Daniel / Reverend Baron

LAのシンガーソングライターDanny Garciaのソロ名義Reverend Baronによるアコースティック・ギター一本の極上チルアウト・インストゥルメンタル。クーラー効いた部屋でこのアルバム聴くのが最高。

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今週はこのあたりで。

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