NEWSLETTER FROM ON READING 2026.10.23

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。すっかり季節もすすみ、平和公園近くのイチョウも黄色に色づき始めました。毎年、秋の一番いい時に枝を落とされて丸裸になるのに、こうしてまたモサモサに葉をつけるのだから、植物の生命力は本当にすごいですね。ご来店の際には、動植物園や平和公園のお散歩も合わせて是非。(杏)
NEWS

渋谷のMINAにてTEMPORAのPOPUPを開催中です。
前期のコラボレーションアーティストは、ELVIS PRESSでもお馴染み、村橋貴博さん。新シリーズの連れていける(?)DOROTHYシリーズ『BYBIPEDS』も並びました。ぜひご覧ください~!Tシャツやキーホルダー、日めくりカレンダーなどのコラボレーションアイテムもお見逃しなく。
MINA展示企画vol.3『MINA COLLECTION STORE』TEMPORA、PAPIER LABO.
会期:<前期>2026年10月16日(金)~11月23日(月祝) <後期>11月25日(水)~12月27日(日)
会場:MINA(東京都渋谷区渋谷3-7-1)https://mina-shibuya.org/
詳細:https://mina-shibuya.org/products/minacollectionstore?variant=47949696041014
開館時間:11:00~22:00
コラボレーションアーティスト:
村橋貴博(前期)
渡辺真悠(後期)
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TEMPORA ステイトメント
TEMPORAは、ミュージアムショップを、単に美術館や博物館の「出口」にある販売の場として捉えるのではなく、ミュージアムの可能性をひらく場所として捉えます。
私たちは以下のキーワードを通してミュージアムを考えます。
ARCHIVE / RESEARCH / INQUIRE / LEARNING / EXPERIENCE / COMMUNICATION / CREATION / IMAGINARY
保存し、探究すること。問いを立て、学ぶこと。体験し、共有すること。そして創造・想像すること。これらの言葉は、ミュージアムが持ちうる、さまざまな役割を示しています。「ミュージアム」や「ミュージアムショップ」という既存の枠組みから少し視点をずらしてみる。すると、そこにはどのような新しい役割や可能性が見えてくるのか。
ミュージアムショップは、何を売る場所なのか。
そして、何を生み出す場所になりうるのか。
TEMPORAは、その問いから、ミュージアムショップのこれからを考えます。
入荷情報 PICK UP
・AONAHAYASHI 2027 POSTER / 林青那
毎年大人気の、画家・林青那による2026年のポスタータイプのカレンダーです。
・schedule notebook 2027 / COUPGUT クーグート
名古屋のデザインカンパニー COUPGUT(クープグート)が手がけるスケジュールノート。カレンダーに加え、無地・五線譜・方眼ページを収録。切り取り線や自由にカスタマイズできる白い表紙も魅力の、予定管理からアイデアスケッチまで楽しめる一冊。
・の最新のヴァージョン / 青松輝
歌人・青松輝として活動し、YouTubeでは「ベテランち」としても知られる著者初のエッセイ集。2022〜2026年に書かれた15篇を収録。誰かに共感してもらうためではなく、自分の言葉を自分のものとして書くこと。思考や言葉を通して、自分と世界との距離を探っていく一冊。
・繰り返すことの民俗学 私のフィールドはどこにある? / 辻本侑生
民俗学者・辻本侑生による初の単著。焼畑を営む人々の暮らし、津波の記憶、クィアな人々の日常、強迫症を抱える人の経験。異なる4つのフィールドを「繰り返し」という視点から見つめ、日々の営みや、記録されにくい生活のあり方を問い直します。当たり前の日常を、少し違う角度から見つめたくなる一冊。
・【サイン本】老荘じいさん / 山田悠太朗
デザイナー・アーティストの山田悠太朗による絵本『老荘じいさん』。老荘思想をたずさえたおじいさんの何気ない一日を通して、「知る」「わかる」とは何かを考えます。「わかるなんてことがあるかどうかは、わからんのだよ」。すべてをわかろうとしなくてもいい。肩の力がふっと抜ける一冊。
・10年小商い: 自由と現実のあいだで生きのびる / 磯木淳寛
地方で小さな商いを始めた18組の、10年間の歩みを追った一冊。コーヒー屋台や飲食店、チーズ工房、靴工房など、それぞれの仕事や場を育てるなかで直面した苦労や、試行錯誤の数々。計画通りにはいかない現実と向き合いながら、自分らしい商いを続けてきた人たちの言葉に、ヒントと勇気をもらえます。
・nice things.issue 86
「情報ではなく、情緒が動くような媒体」をモットーに編集する雑誌『nice things.』。今号の特集は「人生が動き出すことを、人生が動き出す場所で。」。土地との出会いが、暮らしや生き方をどう変えていくのか。それぞれの場所で自分らしく生きる人たちを訪ね、人生が動き出す瞬間を見つめます。
・ゲランのフランス博物画集 / dubhe
19世紀フランスの博物学者、ゲラン=メヌヴィルによる博物画の世界を紹介する一冊。植物や昆虫、動物、自然現象を描いた手彩色版画には、科学的な観察と想像力が交差する不思議な光景が広がります。本邦初公開の図版も収録。荒俣宏による序文とともに、幻想的な自然史の世界を楽しめます。通常版のほか、本書・ハンカチ・ポスターを特注のブック型ボックスに収めた特装版(限定500個)も。
・WHAT BIRDS SAY / Elfi Seidel
ドイツ人アーティスト、エルフィ・ザイデルによる、てのひらサイズの作品集。鳥のさえずりを64の言語で文字に置き換えた、オノマトペの実験です。同じ鳥の声も、言葉が変われば響き方も変わる。ぎこちなくも愛らしい言葉たちが、やがてひとつの詩のように響きはじめる、不思議な一冊。
・I SAW THE SUN / Rainer Judd
アメリカ人アーティスト、レイナー・ジャッドによる初の詩集。幼少期を過ごした西テキサスの風景や、自然へのまなざし、自分の進む道を見つけることへの思索を、親密な言葉で綴ります。流れ星や野原、山々を描いたインク・ドローイングも収録。土地と記憶、自分の居場所をめぐる静かな一冊。
・復刊 生きている / 佐内正史
写真家・佐内正史の初写真集にして、1990年代以降の日本の写真表現に大きな影響を与えた名作『生きている』が約19年ぶりに復刊。決定的瞬間でも私的な日常でもない、独特のまなざしで捉えた写真群は、今なお新鮮な魅力を放ちます。オリジナルの印刷方法にもこだわり、新たな装いでよみがえった一冊。
・TEMPORA Long Sleeve T-shirts
渋谷のMuseum of Imaginary Narrative Artsでの展示企画『MINA COLLECTION STORE』にあわせてリリースした、TEMPORA×MINAのコラボレーションTシャツ。TEMPORAのロゴのイラストレーションは、ほりはたまお。
・DOROTHY T-shirts TEMPORA edition / Takahiro Murahashi
渋谷のMuseum of Imaginary Narrative Artsでの展示企画『MINA COLLECTION STORE』にあわせてリリースした、Takahiro Murahashi×TEMPORA×MINAのコラボレーションTシャツ。
RECOMMEND BOOK !
要素そのものは当たり前でありながら、その組み合わせによって詩的な様相が生まれていること、そこに確かに誰かによる人間的な判断があることに感動を覚え、目をみはるのだ。
ON READINGロングセラー『小さな風景からの学び』の乾久美子さんの新刊が発売になりました!
道ばたに置かれた植木鉢や椅子、公園の一角に停められた大量の自転車、都市の中に置かれた海や山、陳列棚に値札にファザードにと八百屋でさまざまに姿を変えて使われる段ボールなど。
無造作に見えるこうした日常の風景も、よく観察してみるとささやかな要素が組み合わさり、構造がうまれていることに気がつく。
生活者の感性や身体感覚を発揮して、日々自らつくり上げられているこの「小さな風景」から得られる学びを、具体と抽象を行き来しながら、50の「教え」としてまとめあげた一冊。
たとえば、撤退したデパート跡地を利用した公共空間を、『マツタケ』を参照しつつ、市民が安らぎを覚える空間の要素(蛍光灯、ビニルタイルの床、ダサい内装の親しみ)を見ていったり。陳列棚に値札にファザードにと、八百屋の店頭でさまざまに姿を変えて使われる段ボールから、イリイチを引きながら自立共生的な道具のありようを見たり。どれもめちゃくちゃ面白い!
それは、私たちの日常から生まれる小さなアナーキズム。なんて自由で独創的でたくましくしたたかなんだろう。
50のバラバラの事例をマトリクスにした目次も、テキストから直接、線を引いて具体的な「風景」が見られるようになっているデザインもナイスです。
枝葉末節な日々
今週の担当:(義)
10/18(金) 宿泊先の居心地があまりにもよいので、ちょっと心にもゆとりができる。とはいえ、あまりゆっくりはしていられないので、そそくさと支度をして出発。MINAに11時過ぎに到着。ちらほらとカフェ利用のお客さんがご来店。MINAは展示ごとに客席の配置も雰囲気もガラッと変わるので、通っているお客さんは戸惑うんじゃないだろうか。撮影だけ済ませて、たぐちごはんさん監修のスパゲッティグラタン(めっちゃおいしい)をご馳走になる。今回もお世話になっている洋書のアートブックのディストリビューター、twelvebooksの中野さんも来てくれたり、偶然東京に来ていた鹿児島owlの馬場さんも寄ってくれたりして嬉しい。オープニングパーティーまで少し時間があるので、一旦MINAを離れて、オペラシティアートギャラリーのレセプションへ。メインの展示スペースでは『種と根っこ』という企画展が始まり、今村文さんら10名の作家による展覧会がスタート。そして、若手作家を紹介する展覧会シリーズ「project N」も同時開催されていて、そこではON READINGの元スタッフのあいちゃんこと、田中藍衣の新作がお披露目されている。あいちゃん、大抜擢! すごい勢いで駆け上がっている感じがすごい。一見、ごくごくミニマルでありながら、目を凝らしてみると、気が遠くなるほどの時間の蓄積が感じられる作品。細かな一粒一粒の岩絵の具の粒子が湛える陰影が、視点によって常に変化し、岩絵の具の一粒一粒の「あいだ」、観るものと作品の「あいだ」を意識させる。ずっと観ていられる作品なんだよな~。素晴らしい。メインの展覧会『種と根っこ』も見応え十分で、素敵な作品ばかり。文さんはもちろん、鈴木初音さん、加藤美佳さんの作品が印象に残った。これはおすすめ。MINAに戻り、オープニングパーティー。誰も来てくれなかったらどうしよう……と心配だったが、みんな駆けつけてくれて嬉しいかぎり。ちょうど関東に来ていたあまねさんも寄ってくれた。また違ったTEMPORAを見てどう思ってくれたのかな。お久しぶりの人たちともゆっくりお話しできた。たぐちごはんさんのフードも素晴らしく、終わるころにはテーブルの上の料理もきれいに片付いていた。少し落ち着くと、みんな思い思いに棚の前で本を手に取ってくれている。早速、スカスカになった棚に本を補充して帰宅の準備。とりあえず車に荷物を積み込み、23時くらいに出発するも、高速道路で車線規制や事故によるプチ渋滞が続く。SAで少し仮眠をとったり、休憩したりしながら、なんとか朝5時前に帰宅。猫たちを撫でくりまわして、そのままベッドになだれ込む。
10/19(土) さすがに今日の出勤は無理そうなので、杏子に店を託して、猫と一緒に一日中寝てしまう。夕方に起きて、少しだけ仕事をして、杏子を迎えにいって、さがみでかつ丼を食べて帰宅。
10/20(日) 朝、コーヒー、クロワッサン、目玉焼き。今日は「ジョンのサン」の立石くんと加賀田さんによる演劇をON READINGのギャラリーで開催。演劇は初の試み。立石くんから、今回の劇は「読む」ことが重要なキーになっているので、ぜひON READINGでやってみたいと相談を受け、実現したもの。物語は、卒業のかかった卒論の提出をめぐる学生と教授のやり取りと、謎の遠隔養鶏場のサブスクの解約をめぐる男とスタッフのやり取りが、時空を超えて(?)交差していくというもの。説明するとなんのこっちゃという話なのだが、構成も脚本もめちゃくちゃ練られていて、感激してしまった。ユーモアのセンスも抜群で、ところどころに笑いが挟まれる(本人たちはもっとウケたかったらしい)。ものすごくクオリティーの高い、良いものを観た!という感想。演劇でしかできないことを、きちんとやっているところが本当に面白かった。改めて考えてみると、演劇ってやっぱり読書体験とちょっと近いのかもしれない。特に今回の劇は小道具も最小限で(ちなみに小道具のうち一つを除いて、あとは当日、そこにあったものを「これ借りていいですか?」という感じで決めていた)、観客が頭の中で補いながら想像していく余地が大きい。そうして、観客と演者のあいだに、それぞれの「劇」が立ち上がっていく感じがある。当たり前のことかもしれないけれど、演者のちょっとした言葉や動作ひとつで、観客にどう伝わるかは大きく変わる。これをやったら、こういうふうに伝わるだろう。ここでこう動けば、観客はこう受け取るだろう。そういうことを計算しながら、あるいは身体感覚として掴みながら、目の前の観客に物語を届けているのだとしたら、よく考えるととんでもなく凄いことだ。それにしても、90分という長尺で、あれだけの台詞を一切の言い淀みなく演じられるの、やばいな。役者凄すぎる。凄いしか出てこなくなってしまう。あと、意外とギャラリーで演劇できちゃうんだな。またやってほしい。
10/21(月) 朝、ごはん、みそ汁、レンコンとジャガイモのきんぴら。実家にELVIS PRESSの在庫を取りに車を走らせる。まだまだ在庫の山が立ちはだかるが、山口くんの『骨になる』はいよいよ僅少になってきた。嬉しいことだが、無くなりそうになるといつもちょっと寂しい感じもしてしまう。店に戻り、近所のファミマへアイスコーヒーを買いに行くと、レジがなかなか進まない。どうやら今日から新しいレジが導入されたようなのだが、スタッフさんは商品をスキャンするだけで、その他の操作(支払い方法を選んだり、バーコード決済の際は端末に自分でかざしたり)はすべてお客側が行う仕様になったらしい。僕の前に並んでいたのは3人の高齢者。全員が操作方法がわからず、タッチパネルのどこを押せばいいのかわからない戸惑いが全身から溢れている。「あ~、違います! そこじゃなくて。あ、まだピッてやらないで! バーコード、もうちょっと離して読み込ませて……。ポ、ポイント支払い!? それは最初に選ばないと~」などと、コントのようなやり取りが続き、結局スタッフがレジから出てきて、一緒に操作するはめに。おばあさんも「こんなの店員さんがやったほうが早いのにね~」って、本当にその通り。本部の人は何を考えてこのようなレジシステムにしたのだろう? 改悪すぎるぞ。スタッフさんは本当に大変だろうな。10分かかってようやくレジが終わったころには、アイスコーヒーの氷も溶けかけていた。店に戻り、DOROTHYカレンダーとクーグート・スケジュールノートの卸発送作業にいそしむ。まだまだ在庫があるので、じゃんじゃんご注文いただけると嬉しい。はっちゃんが明日、腎臓の検査でレントゲンを撮らなくちゃいけないので、21時以降は絶食に。そのため、一旦18時30分くらいに餌をやりに家に戻る。怪訝そうな顔の二匹がお出迎え。また店に戻って少し作業して、ほっかほっか亭でのり弁を買って帰宅。はっちゃんの餌を没収し、21時から独立書店ネットワークのZOOM打ち合わせ。今後の活動の整理など。こまごまとした事務作業も嵩んできているので、効率化できるところは見直していく。みな、それぞれに自分の店をやりながらなので、負担を少しでも減らしていかないと。いずれバトンタッチする際も、シンプルなほうがよい。
10/22(火) 朝、はっちゃんを動物病院へ連れていく。レントゲンとエコーによる腎臓の検査のため、先生に預ける。夕方に迎えに行くことに。支留比亜でモーニング。週刊新潮に目を通す。帰宅して、展示のフライヤーデザインやオンラインショップの更新、そのほかいろいろと溜まった仕事を片付けたり、参鶏湯を仕込んだりしていたら、あっという間にお迎えの時間。病院に着いて、先生からお話を伺う。やはり腎臓は芳しくなく、今のところ良くなる治療法はないので、薬や食事で悪化の進行をなんとか遅らせるしかない。すぐさまどうこうというわけではないが、麦子のときと一緒だ。推定8歳なので、まだまだなんとか生きてほしい。話題のAIMについても聞いてみたが、まだ詳細な治験データや副作用の有無などの情報が評価できるほど出ていないみたいで、ちょっと懐疑的だという。承認がいつ下りるかわからないし、下りたとしても、すぐさま使用できるのか、あるいは使用することになるのかもわからないという。あまり期待しないほうがいい、というニュアンスだった。む~、そうなのか……。なんとか治療法が見つかるまではもってほしい。今日からお薬生活。幸い1日1回、錠剤を4分の1くらいに割った小さい薬なので、すんなり飲ませられた。これならあまりストレスもかからなくてよさそう。夜は、AUTHORでのイベントの打ち上げで、村松夫妻と焼き鳥忠兵衛へ。村松さん行きつけの、老夫婦が営む小さなお店。雰囲気も良し、味も良し。前に住んでいた場所の近所だったが、行ったことがなかった。違う業種の方とのお話は知らないことばかりで楽しい。でも年も近いので、感覚的なところはよくわかる。ふたりのお店に対するアティテュードというか、思想みたいなものもやっぱり好きだな~と思う。村松さんは、僕がテキストを寄稿したHUgEの本屋特集号を持っていて、今でもたまに読み返すくらい気に入っているらしい。もう13年前になるのか。改めて書いたテキストを読むと、青臭くて恥ずかしい。でも、言ってることは変わっていないなとも思う。
10/23(水) 朝、ごはん、みそ汁、作りおきのレンコンとジャガイモのきんぴら。まぁまぁのんびりとした一日だったけど、アートブックがよく売れて、それなりに売上がたった。夜、なんちゃって参鶏湯。味変として、以前、あまねさんにもらった七味ガラムマサラを振ってみたら、一気にカレーになった。参鶏湯カレー味。これはかなり美味しい。何やらPHP問題でSNSが騒がしい。レンタルサーバーなので先方に任せるしかないが、やれることはやっておこうと、チャッピーに聞きながら細かい更新作業をする。SEの方は徹夜とかになるんだろうな。ご苦労様です。しかし、最近の情報漏洩の多発とか、もう防ぎようがない状況な気がする。インターネットインフラのリスクが高すぎる。何かとんでもない問題もこの先、きっと起こるのだろうな。そうなったらまたアナログ回帰するのだろうか? できるのだろうか?
10/24(木) 朝10時から、税理士のKさんと面談。といっても会計の話が半分、残りは楽しく世間話。厳しい世の中だけど、なんとか落ち込まずにやれてるだけですごいことですよ、と励ましの言葉をもらう。いろいろと手応えが少なかったり、うまくいっていないというか、やり切れていないことも多いので、いつも不安を抱えてはいるのだけど、まぁでも考えてみればずっとこんな感じできてるのか。出勤したゆいちゃんが、お手製の焦がしあんと柿の羽二重餅(あってる?)と、無花果とあんこを挟んだ(あってる?)米粉と餅粉のどら焼きを持ってきてくれた。やわやわ~なお餅はカラメルっぽい大人な味。ふわっふわのどら焼きは、あんこも絶妙な甘さでマジでおいしかった。どら焼き史上いちばん好きな感じかも。朝から元気が出る。今日もたまった仕事を片付ける日。TEMPORA、今回運営はお任せと言えど、それはそれで下準備などが多く、やるべきことはずっとある感じ。プロローグのはるかちゃんから、なんとメロンのお裾分け。割としっかり残業してしまい、帰宅したのは23時前。昨日の残りの参鶏湯を、ふたたびカレー味にして食べる。
EXHIBITION INFORMATION

ほりはたまお 個展『Magnolia』
2026年10月24日(土)~ 11月3日(火祝)
作家在廊日:24日(土) 14時〜18時 ・25日(日) 14時〜18時
TEMPORAのロゴも手掛けてくれた、イラストレーター、ほりはたまおの個展を開催します。
本展では、“ 木蓮”をテーマに展開したMa g n ol i a シリーズの作品を多数展示。ステンシル技法を用いたオイルパステル画の額装作品を中心に、ポストカードやハンカチ等のグッズも販売いたします。
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散歩の道中、空き家のように見える古い家の庭に、一本の紫木蓮の木を見つけた。
春先だったためいくつか花が咲いていて、上向きにしなやかにひらくその様子、鮮やかな色にとても心が満たされたことを覚えている。
あくる日ふと同じ道を通ると、その紫木蓮は根元の上までばっさりと切られていた。この木の自然的なすがたが途切れてしまったこと
に言いようのない残念さを胸に抱いたが、誰のせいでもなく、仕方のないことだった。
ただ、あの紫木蓮が生き生きとしていたこと、その美しさは確かに私の心を励ましてくれたことを絶対に覚えていよう、絵にしようと
思った。
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ほりはた まお
イラストレーター・作家
1990年愛知県生まれ。名古屋市立大学芸術工学部卒業。パレットクラブスクールイラストコース修了。広告や書籍・雑誌の挿絵等を中心に手がけるほか、展示発表も行う。直近の仕事に、神楽坂麹専門店MUROパッケージイラスト、ON READINGが手掛ける期間限定のミュージアムショップ『TEMPORA』ロゴイラスト、2026年度暮しの手帖社発行雑誌『暮しの手帖』目次絵等。
https://www.instagram.com/horihatamao/

阿部海太 個展『こぼれおちそう』
2026年11月7日(土) ~ 11月22日(日)
※作家在廊予定日:11月7日(土)、15日(日)、22日(日)
絵本や絵画を通して、世界を見つめることの原初的な感覚を静かに呼び起こしてきた、画家・阿部海太の個展を開催します。
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絵を始めた頃から変わらないもの、普遍的なものを求めて描き続けてきたけれど、最近はもう、消えてしまうもの、失われてしまうもののほうにしか親密さを感じなくなってしまった。
表層深く流れる川を覗きこむことより、掬った一匙がただこぼれてしまう様を見ていたい。
そして残らないものこそ、その意味を問いたい。
(阿部海太)
阿部 海太 Kaita Abe
画家・絵本作家
1986年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。絵本に『みち』(リトルモア)、『みずのこどもたち』(佼成出版社)、『めざめる』(あかね書房)、『きょうも かぜは いろづいて』(岩波書店)、共著に『ほっきょくでうしをうつ』(岩崎書店)、『わたしはきめた 日本の憲法 最初の話』(ほるぷ出版)、『なにでもないもん』(岩崎書店)など。『ぼくがふえをふいたら』(岩波書店)で第26回日本絵本賞を受賞。
https://www.instagram.com/kaita_abe_

TOMOTERU NISHIMURA exhibition『Stone of Sisyphus』
2026年12月4日(金)~12月13日(日)
美術家・TOMOTERU NISHIMURA(西村友照)の個展を開催します。
本展では、アルミホイルに包まれた物体を精緻な筆致で描く、代表的な絵画シリーズ『The Thing』の新作を展示・販売します。何かを包み、覆い隠すことで、そのものが何であるかを曖昧にする西村の作品。見えないものの向こう側に何を思い浮かべるかは、鑑賞者それぞれの記憶や経験によって異なります。見ることと想像することのあいだに広がる、西村友輝の作品世界をぜひ会場でご覧ください。
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ギリシア神話に登場するシーシュポスという王は、生前に行った悪行のため、死後、神から罰を受けることになった。
それは、巨大な岩を山頂まで押し上げるという罰だが、頂上まで押し上げたところで岩は転がり落ちてしまい、再びはじめからやり直さなければならないというものだ。
終わりのない労働や成果が得られない行為として、また、世界の不条理との向き合い方について、この逸話が語られることがあると思う。
私は絵を描いている。
描かれるモチーフは異なりつつも、絵を描くという行為の連続性の中に身を置いている。常に次に制作する作品や、描く行為そのものについて思考し、手を動かし続けている。その繰り返される作業の中でしか獲得し得ないものがあると考えている。
それらを他者に伝わるように言葉にし、共有することは難しいと思う。しかし、ある種の連続性に身を置き、その状況を真摯に受け止め続けているのであれば、まったく違う世界にいる者同士でも、共感や感動が生まれる気がしている。
シーシュポスの石の話を初めて知ったとき、私は彼と話をしてみたいと思った。そこには、彼だけが身につけた筋肉があり、体の動かし方があり、呼吸があると思ったからだ。
私はそれを知りたい。
(西村友輝)
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西村友輝 TOMOTERU NISHIMURA
頭の中に立ち上がるイメージを実在するモチーフとして再構成し、それを起点に主にペインティングを制作。アルミホイルで物体を覆ったシリーズ「The Thing」では、対象の情報を意図的に曖昧化することで、私たちがものごとを認識し理解する過程そのものを主題化している。見ることと捉えることのあいだに生じる揺らぎを通して、認識の不確かさと、その先に広がる想像の余白を提示する。現在、関東を拠点に活動。
https://www.instagram.com/tomoterunishimurahomme/
♪ Now Listening
No Bad Memories / The Avalanches
無数のサンプリングを魔法のように編み上げ、懐かしさと高揚感が入り混じる唯一無二のポップを生み出してきたThe Avalanchesによるご機嫌なニューアルバム。もうMVからして最高。こんな気持ちになる。車の中で大音量で聴きたくなるやつ。
今週はこのあたりで。
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