NEWSLETTER FROM ON READING 2026.04.03

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。いやあ、生きているといろいろありますね。春だというのに、なんだか二人とも満身創痍です。こういうとき、助けてくれる人がいてくれることに、本当にありがたさを感じます。ぼちぼちやっていけたらと思います。(義)
NEWS
〇イベント・登壇します
2026年4月8日(水) at TOKUZO
海上宏美・Cross Talk Table 第六回 アブナい夜話
「詩歌は日常まで届いているか?」
■荻原裕幸(歌人)
■なかはられいこ(川柳作家/「川柳ねじまき」代表)
■黒田杏子(ON READING/ELVIS PRESS)
■司会海上宏美(予備校講師/脱アート研究)
時間: 18:30open 19:30start
料金: 予約¥1,000
予約: https://www.tokuzo.com/2026Apr/B2jwofwe
詩歌というと詩歌句(しかく)といわれるように詩、短歌、俳句、川柳がありますけれど、歌人と川柳作家と書店主をお招きして、現代の短歌や川柳は何を詠もうとしているのか、歌集句集の読み方、買い方、売れ方などの話を聞きます。詩歌句を詠むと、日常の視覚、死角、四角が少し顔を出すのか、もちろん聴覚嗅覚味覚触覚も(笑)。明治天皇は9万首の歌を詠んだといわれています。毎日何首詠んだのか。短歌と天皇の話もちょっとします。

独立書店ネットワーク企画による白水社フェアを店頭にて開催中。
冊子「わたしの白水社」も編集・発行しました。フェア参加29店による「わたしの白水社」を各一冊ずつ紹介する他、翻訳家の柴田元幸さん、白水社元社長、及川直志さんによる寄稿を掲載するなど、充実の読みものに仕上がりました。
こちらは、白水社の出版物をご購入の方に差し上げております。(無くなり次第終了)
また、1部300円(税込)にて販売もしております。
EVENT
「ひとりで読むにはちょっと難しい」。でも、そんな本をゆっくりじっくり、みんなで読むことで、何かつかまえられることがあるんじゃないか。そんな想いで『読書会:The Practice of Reading』を始めます。
第一弾は、木村敏『時間と自己』(中公新書)を取り上げます。
ゲストには、社会心理学者の高森順子さんをお招きします。相談役・指南役として、そっと補助線をひいてくれますので、安心してご参加ください。
The Practice of Reading
『時間と自己/木村敏』(中公新書)
第一回:2026年5月27日(水)
第二回:2026年6月24日(水)
第三回:2026年7月22日(水)
時間:各回 19:30~
料金:1,000円※ 当日、現金にてお支払いください。
ゲスト:高森順子さん(社会心理学者)
定員:各回5名
予約・詳細:https://onreading.jp/event/por1/
入荷情報 PICK UP
・【サイン本】banana flavored chewing gum / 篠原仮眠
「ナナロク社 第3回 あたらしい歌集選考会」で、岡野大嗣 選として刊行が決まった、篠原仮眠の第1歌集。とおくまでいこうねバニラ高収入バニラバーニラこのはるやすみ
・灯台守の話 / ジャネット・ウィンターソン
独立書店ネットワークリクエスト復刊第一弾! 語ること、愛すること――イギリスの作家、ジャネット・ウィンターソンによる傑作長編をリクエスト復刊していただきました。この機会にぜひ!
・茶の本 / 岡倉天心
「生の術」を伝える、岡倉天心の世界的名著『茶の本』が、新訳と新解説でよみがえる。グローバル化と多様性が進む現代において、自らの価値観や文化の拠り所を見つめ直す智慧を提示する一冊。会田誠による現代的視点の解説も収録。
・ギター日記 / 青木隼人
音楽家・青木隼人によるエッセイ集。ギターとの出会いや音楽観、音の源泉、アルバム制作の舞台裏を穏やかに綴る。朝の音楽会や喫茶店ライブなど独自の活動にも触れ、巻末には三品輝起の解説と詳細なディスコグラフィーを収録。
・SF映画ポスター・コレクション ’60s - ’80s / 井上由一(編著)
これは映画ファンはマストバイでしょう!『2001年宇宙の旅』から『ロボコップ』まで、SF映画黄金期60〜80年代を彩る傑作ポスターを集成。1968年から87年にかけての名作やB級作まで約230本を網羅し、各国版の貴重なポスターや未公開アートワークも多数収録した決定版ビジュアルブック。
・イスラーム映画祭エンサイクロペディア / 藤本高之
2015年から2025年にかけ全国3都市で開催されたイスラーム映画祭の全102作品を、世界10地域別・国別・年代順に整理。気鋭のジャーナリストや研究者による32本のコラムも収録し、人種・国籍・言語を越えて広がるイスラーム世界の社会や歴史、人々の姿に迫る。
・コルベリーニ=ヴァッサーマン邸 / ピエロ・ポルタルッピ × ロレンツォ・ビニ
従来の出版形態では埋もれがちな、短いけれども価値のある建築家による論考を、軽やかな手紙のような本として刊行していくレーベル『FORGET BOOKS』から新作がいくつか入荷しております。
・STILL PUNK / 沖潤子
生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作している刺繡アーティスト、沖潤子による最新作品集。制作の糧となる猫との日々や、前作『PUNK』刊行後の作品を大ボリュームで収録した、沖潤子の作品を存分に楽しめる決定版。
・Burnt (LP) / mmm
静けさの中に深い感情が宿る、オルタナティブなシンガーソングライター、mmmによる、実に13年ぶりとなるオリジナル・ソロ・アルバム。昨年リリースしたCDバージョン収録の9曲を一部順番を変えて全曲収録してアナログ化。
RECOMMEND BOOK !
私は、自分が話している言葉を「母国語」だと疑うことなく生きてきた。けれど、それは当たり前のことではない。三歳のときに家族で台湾から東京へ移住してきた著者は、台湾語・中国語・日本語という三つの「母語」の間で揺れ惑いながら、自身のアイデンティティのよりどころを、国ではなく「日本語」に見出していく。国家と言語は分かちがたく結びついている。日本統治時代に日本語を学んだ祖父母、鞭打たれながら中国語を学んだ両親。幼いころから日本で育った著者と妹。言語は思想であり、文化である。だからこそ植民地支配の道具にもなり得るし、同時に、素晴らしい詩を生み出すものにもなる。なかでも著者の母が話す、台湾語と中国語と日本語が混ざり合った「ママ語」は、とても魅力的だ。「ママ語」は三つの国の国境を越え、生き生きと躍動している。
独立書店ネットワーク企画による白水社フェアで、ON READINGはこちらを紹介させていただきました。
枝葉末節な日々
今週の担当:(杏)
3/27(金) 朝、チーロバの食パン。ハムエッグ、ミニトマト。食パンをいただいた時には、うわ~どうしよう!いちご乗っけたり、タマゴサンドにしたりしたい~と夢を膨らませていたが、結局、ただ焼いて食べている。それで十分おいしいのだ。桜が咲いた。桜は咲くまでは待ち遠しいが、咲いてしまえばあっという間なので、浴びれるうちに浴びるのが吉。明日からスタートの堀米春寧展の搬入。昨年刊行された作品集『I vvonder』をきっかけとした展覧会。WONDER(驚き、好奇心)という単語に、シンパシーを感じたという作家の、マジカルで幻想的な作品を堪能していただけたら。夜、ブリとマグロとイカの海鮮丼。小松菜の塩おひたし。テレビをつけたらちょうど『秋山歌謡祭2026』が。ロバートの秋山さんが地元の会社のCMをつくるというコーナーで、われらが「平和園」も登場。歌人で料理人の小坂井大輔さんも出演して、鍋をふるったり、目をぱちくりさせたりしている。ちょうど先日の水曜日に、小坂井さんのインタビューをさせていただいたばかりなのだが、なんかすごかった。「これだと思ったら垂れていない糸も掴んでいく」「成功しているひとは苦労してない」「肩書きはいらない」「魂がいやがることはどんどんやめてこう」などなどパンチラインが次々飛び出す。まっっったく本を読んでいなかった人が読書会を主宰してそこで紹介された本を月に30冊読んだり、この人だと思った人にはどんどん会いに行って、だから小坂井さんの歌集の帯は、町田康、THA BLUE HERBのBOSS、千原ジュニアと恐ろしいほど豪華。昨年Tiktokをやっていた時は毎日配信をしていて、キャバ嬢からのお悩み相談がきたりしていたらしい。こう書いていると激レアさんみたいな人だな、自称「歩くパワースポット」も伊達じゃない。同席してくださった文化振興事業団のIさんも「仕事だってことを忘れてました!」とすっかり楽しんでくださった様子。春から異動になってしまうそうなので、ふたりで最後に小坂井さんの腕あたりを触って、ご利益をいただいてきた。年末からのモヤモヤが少しはれた。
3/28(土) 午前中着の荷物を受け取るため、10時に店へ。ここがチャンス!と、近所に新しくできた『CHEDDER』でクラシック・ハンバーガーをテイクアウト。時間が早かったので、店内ではご家族連れや老夫婦がパンケーキやモーニングプレートを楽しんでいる。優雅な時間。私も次はモーニングプレートを頼みたい。ハンバーガーは美味しかったけれど、荷物は結局来なかった。閉店後、コンビニのナポリタンを食べて、「本チャンネル」の本屋トーク「オビリオバトル」。書店員たちが、これはすごい!と思った「帯」について紹介するもの。私は『えーえんとくちから』(笹井宏之/PARCO出版)を選んだ。本書は、笹井さんの三回忌にあわせて2011年に刊行されたもの。笹井さんは私と1歳違いで、笹井さんの命日は私の誕生日。当時、本書の編集を担当していたPARCO出版の藤本さんから笹井さんのことを聞いた。ほとんど、それが私と短歌の出会いだったと思う。そうした思い入れの深さとはまた別に、「すごい帯」と聞いて、脳内図書館を検索すると、どうしたってこの黄色が輝いていて、その「すごさ」を言葉にすることに挑戦してみようと思ったのだった。久しぶりに帯をとってみたら、この帯の紙は表面はつるつるなのだが、裏面はさらさら。もともと表裏差のある紙なのではなく、色上質紙的な非塗工紙にPP加工が施してあるようだった。また、当時は気づいていなかったけれど、本書のブックデザイナーの名久井直子さんは、本書の編集委員としても関わっておられた。常々、ブックデザインは作品の最初の批評であり翻訳であると思っているが、名久井さんと本書の関わりはもう一歩深いものであった。ちくま文庫も名久井さんデザインで、こちらも白地に黄色の枠が施されている。この黄色という色面は、光、希望、鎮魂、扉…どう捉えることも可能だけど、作品への応答になっている。こころの一冊、ともいうべき本なのだが、この機会がなければ新ためて調べることもなかったと思うとありがたい機会であった。
3/29(日) 本当は朝、すこし早起きをして花見をしようと思っていた。ほんの10分でもいいから。けれどなんだかんだで出発も遅くなってしまい、花見スポットまであと信号ひとつ、というところで開店10分前になってしまったのであきらめることに。明日に一縷の望みを託す。夜、インスタで見かけて保存しておいたレシピ「まかないロールキャベツ」なるものをつくって食べる。キャベツを半分に切って、芯と中身をくりぬいて、そこに肉だねを詰めて、コンソメと水で15分煮る。蓋のしまるフライパンで、とのことだったが、うちのフライパンには半玉二つ並ぶけど、蓋がしめられない。ならばル・クルーゼで、と思うのだがこちらは半玉二つが並べられない。結局、ル・クルーゼと、片手鍋で半玉ずつ煮ることにした。さて15分たって様子をみてみるとル・クルーゼの方は、キャベツの葉っぱがしっとり透明感がでていてとってもおいしそうだが、片手鍋の方はあきらかに火が通り切ってない。まだ生っぽいキャベツ色をしている。仕方がないので片手鍋の方のキャベツをひっくり返して火をいれたいのだが、キャベツのサイズが鍋にぴったりすぎてうまくひっくり返らず、肉だねがキャベツからはずれてごろん、とセパレートしてしまう。なんとかかんとかごまかしながら完成させ、ひとり半玉ずつをお皿に盛り付けると、アニメみたいなご馳走ができあがった。私の方はもうキャベツも肉ダネも一回ばらけたやつを無理やり重ねているだけなのでアレだが、よっさんのル・クルーゼの方はとっても美しい。ナイフとフォークで切りながら食べるよっさんをみながら、私もそれを食べている気になる。しかしさすがに量が多かった。「キャベツ半玉ペロリだね」とよっさんはいうが、私は四苦八苦。なんとか食べきったけれど、二人で半玉でもよかった。さらに、残った肉だねを肉団子にして、残ったキャベツの内側と、もやしやエノキなどと一緒にもう一度ル・クルーゼに入れてスープを作る。これまためっちゃ大量の肉団子スープができあがった。しばらく持ちそう。食後、ようやく『冬のなんかさ、春のなんかね』のつづき。「起承転結のないドラマかと思ったら、転、あった」とゆいちゃんが言っていたのはこれだったのか。最終話を残して就寝。それにしても、このドラマは俳優陣の空気の演技が本当に素晴らしい。岡山天音さんと内堀太郎さんのシーンが最高すぎる。コントやん。もう一回見たい。
3/30(月) 起きたら晴れていたので、急いで出発。家で淹れたコーヒーを水筒につめて、バゲットラビットでパンを買って、平和公園でチェアリング。小鳥たちが枝の上でじゃれあうと、桜の花びらが舞う。春から小学校にあがる子どもの撮影やあちこちで行われていたり、ホットプレートで何かを焼いて食べている夫婦がいたり。人を恐れないカラスは、少年が石を投げてもすぐに舞い戻ってくる。名古屋城のカラスたちと同じく、豊かな環境で過ごしているカラスたちは人懐っこい。しかし何もされていないのに、なんで石を投げるんだ。土日はすごい人手だったけれど、平日の今日は少し落ち着いていて、ゆったりと花見を楽しめた。平和公園も、コロナ前は屋台が出ていたけれど、コロナ以降はそれもなくなり、夜のライトアップもしないので、落ち着いた雰囲気が保てている。ごくらく~。しかし、店で仕事をしていると次第に、からだがだるくなってきた。これは、アレルギー反応だろうか。調べると「仮眠をとるとよい」と出てくるが、これができないのが接客業の辛いところ。家に帰ったら38.3℃あった。キャベツと肉団子のスープだけ食べて就寝。
3/31(火) 朝、めざめると35.8℃。ほかに不調もなく大丈夫そうなので、予定通りお出かけする。今日は友人宅でKAMUのお弁当を食べながらおしゃべりするという最高の集い。ところが、ちょうどお弁当を食べ終わったところで、よっさんから電話が。「大変なことになった。すぐ帰ってこれる?」とだけ言って切れた。声の調子がただ事ではなく、兎に角帰るしかない、と友人に車で家まで送ってもらう。家に着くと、上半身裸で、頭にタオルをまいたよっさんが。胸にもあちこちにひっかき傷があり、血まみれのタオルが散らばっている。聞くと、はっちゃんが脱走して、取り押さえた際に大暴れして嚙まれたとのこと。「階段が血まみれだから拭いてきて」と言われ、階段を下から拭きながらあがっていくと上の階から「え!?」「血だ!」というご夫婦の声が聞こえてくる。あわてて上の階に走り、「すみません!」と事情を説明すると「あら~大変だったわね、何猫ちゃん?」「あ、グレーのハチ割れです」「一緒~~~!ブリティッシュショートヘアのハチ割れ」「やんちゃでしょ、うちも生傷が耐えんのだわ」と夫さんは腕を見せてくれた。よっさんの血を拭きながら、はっちゃんがいたという屋上の前の扉まであがっていく。あちこちに血が垂れていて、逆にめちゃくちゃ怖い。部屋に戻ると、はっちゃんは超警戒モードで姿勢を低くして、家のあちこちのにおいをかいでチェックしている。よっさんの血が、口元や胸毛、手足にこびりついている。タオルでふきたいがいやがってうまくふけず、よっさんの足音がするたびに、びくっとしている。さくちゃんもつられてピリピリして高いところから様子を見守っている。頭の流血もなかなかの様子なので病院を調べ、早めに空いている整形外科に行く。流血していたからかすぐに診てもらえて、頭と左手を二針縫られた。道すがら、状況をきいていく。
…気づいたら、てか、杏子鍵を閉めずに出てったでしょ! それで玄関が空いていて。はちも見当たらないし、やばい!と6階から下に階段を降りていったけど、1階まで行ってもいなくて。じゃあ上か、と7階にあがっていくと、チェーンがかかって立ち入り禁止になっている先があって。行ったことないけどもしかして、と思って登っていくと、屋上に出る扉の行き止まりのところにはっちゃんがうずくまっていた。「はっちゃん~」と声をかけても、俺がわからないみたいで、シャーシャーと威嚇してくる。そんなこと一度もなかったのに。別の猫みたいだった。力づくでつかまえたら噛みついてきて、7階におりたところでたまらず放しちゃって。もう一度つかまえて、ようやくうちの前まで来たけど鍵がなかなかあかんくて(よっさんの鍵はいつも精神統一しないと開かないような鍵)泣きそうだった。その時、頭を嚙まれた。本気で、がぶって。ポタポタポタって血が流れてきて、でも放したら終わりだと思った。ようやくうちに戻って、杏子に電話しようとスマホを持ったけど、血でぬるぬるで全然反応してくれない。顔認証もきかないし。外に出るとあんなことになっちゃうんだ。はっちゃん、パニックになって怖かったんだろうけど、俺も怖かった…。
病院から家に帰ってしばらくすると、ようやくイエネコ性を取り戻したはっちゃんは、寝ているよっさんの脇におさまって寝ている。気づけば体についていたよっさんの血もきれいに自分で舐めとったようで、ご自慢のまっしろのおててもふわふわ胸毛も元通り。さくちゃんもいつものお気に入りの場所で寝ている。気づいたらみんな寝ている。涙が出てきた。大事なくてとにかくよかった。夜、鮭のパン粉焼き、小松菜のおひたし、湯豆腐、キャベツと肉団子のスープ。「今日は書き甲斐があるね」とよっさん。書けるだろうか。ひとつ言えるのは、はっちゃんは多分、ブリティッシュショートヘアではない。
4/1(水) 朝、バゲットラビットのブール、あまねさんにもらったパン、ハムエッグ、ピクルス、ヨーグルト。元々は18時までの出勤だったゆいちゃんにラストまでいてもらうことにしてよっさんはお休み。ゆいちゃんに、ことの顛末を話していたら、鼻の奥からつー、と流れるものが。これは鼻血だ。自慢ではないが私はよく鼻血が出るので察知することができる。さらに生理もきた。鼻も詰まってきて、もう無茶苦茶だ。休み明けで荷物も多く、細々とTO DOもあって、貧血なのか酸欠なのか、とにかくヘロヘロになってきた。よっさんは一日中、家で寝て過ごして、そのあいだずっとはっちゃんが、よっさんの脇やら脚やらにぴったりと寄り添っていたらしい。「はっちゃんも申し訳ないと思っているのかも」とよっさん。猫の脳みそは人間の2、3歳児と同じだと聞くが、記憶はどうなんだろう。よっさんはゾンビ映画が大好きなのに、血が流れるシーンでは「ひぃ~」と目をそらすほど、血が苦手。自分の頭から血が流れ落ちてくるのはさぞ怖かっただろうな、と思う。傷もそうだけど、精神的にも大分打撃をうけているはず。日頃から休むことを知らないハードワーカーなのだから、せっかくのこの機会にゆっくり休んでほしい。閉店後、来週のTOKUZOのトークのためのZOOMミーティング。皆さんのお話が面白くて、来週のイベントが楽しみになってきた。「詩歌は日常まで届いているのか?」というテーマで、時代と詩歌、「日常性」の変化、コミュニケーションとしての言葉と表現としての言葉、というような内容になるのだろうか。よっさんは昼に照り焼き目玉丼を作って食べてお腹がいっぱいとのことで、私だけ、キャベツと肉団子のスープの残りを食べる。味がほとんどしない。
4/2(木) 夜じゅう鼻水と咳がとまらず、何度も起きてしまった。朝イチで病院に行ったよっさんは、頭の上のお皿(ガーゼ)がとれていた。経過も順調とのことで、来週に抜糸することに。目をラン、と見張ると頭皮が動いて痛いのだそうで、何度もやってみせてくれる。元気はあるようでよかった。朝、おかゆ、小松菜のおひたし。まったく味がわからない。ゆいちゃんが昼過ぎに来てくれてよっさんは帰宅。「なんなら杏子さんの方が体調悪そう」とゆいちゃん。朝までは鼻だったのに、昼から急に喉がカピカピになってきた。こうなると龍角散ダイレクトが手放せない状態なのだが、龍角散ダイレクトも1度飲んだら間を2時間あけなければならない。しばらく喉を使わなければ沈静化してくるのだが、あたためたり乾燥を感じたり発声したり、刺激があると咳こんでしまう。この状態の人間は接客ができないので、とにかくおとなしくギャラリーで座っているしかない。ウィスパーボイスでにこにことだけしておく。花粉症かと思っていたが、熱、鼻、のどと症状が進んできていて、もしかして風邪なのだろうか。急に気温があがったりまた寒くなったりで、寒暖差で体調を崩している人も多いと聞く。きてくれたお客さんも、私の喉が死んでいるのをみて「今日は帰りますね」と気を使われまくっている。「すみません、聞くことはできるんだけど、話すことができなくて~」と(ウィスパーで)言っていたけど、話すことができないと聞くこともできないんだな。日頃から寡黙だったら気にならないだろうに、いつものおしゃべりが恨めしい。秋田で本屋をやられている川添いさんが来てくださった。おやつと本の定期便をやっておられて、3月の便では『生活フォーエバー』と本書をイメージした焼き菓子をつくってくださった。ヘルシーな選書サービスについて考えていたのであれこれお伺いしたかったし、熊の話ももっと聞きたかったけれど、お互い喉に支障を抱えていて長話がかなわず。またお会いできる日を楽しみにしよう。夜、キャベツと肉団子のスープ、レンチン新玉ねぎ、納豆、いぶりがっこ、きゅうりとプチトマトのピクルス。
EXHIBITION INFORMATION

2026年3月28日(土) ~ 4月12日(日) ON READING GALLERY
HARUNE HORIGOME “TINY EHIBITION TOUR”
2026年春、地方3都市の書店を巡る原画展を開催。
本展では画集『I vvonder(アイ ワンダー)』に収録された作品を中心に、新作を含む原画を展示いたします。ページの中に収めた世界が書店という場所で静かにひらかれ、訪れる方それぞれの想像と重なりながら広がっていくようなひとときになればと願っています。
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画集”I vvonder”について
ただひたすらにえがくことが好きだったひとりの少女が絵を通じて世界と向きあい、羽ばたくための旅路を描いたファーストアルバムです。かつての無垢な衝動は、0.05mmのペンでおりなされた繊細な問いへと変化し、観る者のこころに眠る好奇心をそっと呼び覚まします。光と闇、迷いと希望が交差するこの作品集は、一枚一枚があらたな発見と自己探求の扉をひらき、あなた自身の物語を紡ぐ旅のはじまりともなるのです。
堀米春寧/絵描き
文化学園大学在学中より絵描きとして活動を始める。いのちの流れと好奇心をテーマに、ドローイングやペインティング、刺繍を用いた作品を国内外の個展やコラボレーションで発表してきた。近年は衣装制作や百貨店の空間デザインなど、立体的な表現や手仕事を通じて活動の領域を広げ、ヴィジュアルアートを軸に新たな物語を紡ぐ試みを続けている。2025年2月には、初の画集「I vvonder」を刊行。
https://www.instagram.com/haruneh/

2026年4月17日(金)~20日(月)ON READING GALLERY
佐藤さん55周年おめでとうございます展 in 名古屋
※最終日は16時まで
北海道を拠点に現役で木彫り熊を彫り続ける作家・佐藤憲治さんの展示販売会を開催します。佐藤さんが作る木彫り熊は、どこか肩の力が抜けた、静かでユーモラスな佇まい。力強さの中にあたたかさと親しみがあり、見れば見るほど、不思議と心に残ります。
木と向き合い、彫るという行為を重ねて生まれるかたち。木彫り人生55周年を迎えた佐藤さんの、手仕事が積み重ねてきた歳月と、その静かな存在感を、春の光のなかで感じていただけましたら幸いです。
\\ 開廊時間 //
4月17日(金) 12 : 00 – 19 : 00
4月18日(土) 12 : 00 – 19 : 00
4月19日(日) 12 : 00 – 19 : 00
4月20日(月) 12 : 00 – 16 : 00
企画:Vada
東京吉祥寺にて沖縄の器やちむん、アンティーク家具、古道具、服、北海道の木彫りの熊、徳島の藍染などを扱うお店。

2026年4月25日(土)~4月27日(月) ON READING GALLERY
イイダ傘店『令和八年春 受注会』
開催時間:12:00~18:00 (最終日17:00まで)
イイダ傘店・春の受注会を開催します。
今回は晴雨兼用傘(雨傘)の新作を発表します。
傘のオーダーはお好みの生地、手元、サイズ、長傘・折りたたみ傘、名入れをお選びいただけます。
テキスタイルを活かしたグッズも各種ご用意しております。
ご来場お待ちしております。

2026年4月11日(土)~5月11日(月) ON READING 店内展示スペース
牧野伊三夫 『のみ歩きノート』原画展
あらゆる酒、つまみ、酒場に真摯に向き合い、純に愉しむ画家・牧野伊三夫による、「のむ」を味わうためのエッセイ集『のみ歩きノート』(筑摩書房)の原画展をON READING店内・展示スペースにて開催します。
♪ Now Listening
FRENCH STREET / Market East
フィラデルフィアのインディ・ポップ・トリオ『Market East』による1stアルバム。60〜70年代のソフトロックっぽいアプローチ。素晴らしいメロディー&ハーモニー。これはよい。
今週はこのあたりで。
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