ごあいさつ

NEWSLETTER はじめました!
ON READING 2024.04.19
誰でも

こんにちは。ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。この度は、ニュースレターへのご登録、本当にありがとうございます!これから週に一度、金曜の夜にニュースレターをお届けしていこうと思っています。

ニュースレターを始めたきっかけはいろいろあるのですが、一番は、同じ名古屋の書店、TOUTEN BOOKSTOREの『読点magazine、増補版』を読んだこと。掲載されている店主の古賀さんのニュースレターがす~ごくよくて、やってみたい!と思ったのです。(未読の方は是非。じーんとしますよ…。)

もうひとつは、今春、3年間働いてくれていたスタッフの田中藍衣さんが卒業したことで、なんだか”新しい季節”にいる、と感じていること。そんな時にふと手にとったレコードがSUFJAN STEVENS & ANGELO DE AUGUSTINEの『The Biginner's Mind』で、初心、という言葉に妙にはっとして、新しいことをなにか、はじめたくなったのです。

というわけで。はじめまして、こんにちは。私たちはこんなことを考えたり読んだり食べたりしながら本屋をやっています。お時間のある時にちょろっと読んでもらえたら嬉しいです。

これまで、HP、インスタグラム、X、フリーペーパーなどでもそれぞれに発信をしてきていますが、ここでは、より「とじた」コミュニケーションができないかな、と思ってます。本屋のカウンターから届ける私的なお手紙、みたいなイメージです。(でもめっちゃ宣伝しますけどね…)

とりあえず、あまり決めすぎず手探りでやっていきますので、コンテンツや分量など、リクエストなどもあれば是非!(杏)

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NEWS

フリーペーパー「NEWSPAPER FROM ON READING 2024.SPRING issue.」が出来ました!

今号は夫婦放談『とじたりひらいたり抱えたり手放したり』で3月に行った尹雄大さんのトークのふりかえりなど。加えてON READINGスタッフ芦川結衣によるコラム「今日も星は輝いている」、最近のヘビロテレコード(黒田)などを掲載しています。裏面はサビ猫・朔ちゃんの美しいグラビア。物憂げな表情がたまりません。店頭またはオンラインでご購入いただいた方にお渡ししております。どうぞよしなに~。

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新入荷 PICK UP

今週は、くどうれいんさんの新刊、夏葉社の島田潤一郎さんの新刊など、大型入荷が重なっています!

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RECOMMEND BOOK !

『〈寝た子〉なんているの? ー見えづらい部落差別と私の日常』上川多実・著(里山社)

マイノリティとして生きていくことの大変さを、私は嫌ほど味わってきた。でも、それと同時にマイノリティ性と向き合って生きていく中で味わえる喜びや豊かさも、もう既にたくさん知っているのだ。だから、マイノリティであることも、マイノリティになることも、怖いことではない。
〈寝た子〉なんているの? ー見えづらい部落差別と私の日常 / 上川多実

これは、いい本・・・!

関西の被差別部落出身で解放運動をする両親のもと、東京の部落ではない町で生まれ育った著者。家では両親から「差別に負けるな」と言われ、外では「部落なんて知らない」と言う友人たちに囲まれ、混乱しながら自分なりの部落差別との向き合い方を探り大人になる。「差別なんてもうない。〈寝た子〉を起こすな」と言われがちな部落問題。2児のシングルマザーとなった著者は子どもに、ママ友に部落をどう伝えるのか。

日常の中で見えづらい差別は当事者をどう惑わせ苦しめるのか。泣いて笑って、やがて日本社会の様々なマイクロアグレッションに気付かされる、まったく新しい痛快自伝エッセイ。

上川さんのさらさらとした文章が、とてもよいのです。

誰かを責めるのではなく、けれど諦めることもなく、ご自身の人生を通して体験したこと考えをお子さんに(次世代に)伝えようと言葉を紡いでおられる姿勢が全体に通じています。

それにしても、自分自身のマイクロアグレッションがどのようにつくられてきたのか、もはや見えないくらいに層が厚いことが、本書を読んでいると嫌というほどわかります…。

個人情報をさらされたことよりも、差別をないこととされている方がつらい、と語る著者の言葉は、本当に重い。

いつの間にか共感が理解のベースになってしまった世の中で、自分に関係があるかないかではなく“みんなの問題”として取り戻すために、この本はとても大きな意味を持つと思います。

夕ごはんの話をするように、差別の話をしよう。みんなで一緒に、読みましょう。

と、いうわけで久しぶりに、読書会(EMRC)をします!!!詳細は下の方に載ってますので是非ご参加くださいませ。(杏)

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EVENT & EXHIBITION INFORMATION

【イベント】EAST MOUNTAIN READING CLUB vol.8
日時:2024年5月15日(水)19:30~21:30
参加費:500円(500円分のお買物券付)
課題本:『〈寝た子〉なんているの? ー見えづらい部落差別と私の日常』上川 多実(里山社)

ひさしぶりに読書会をします!今回、レコメンドコーナーでも取り上げたこちら。読んですぐ、これは、誰かと話したい!!!と思ったのです。そもそも、上川さんの文章がめちゃくちゃよい!(それだけに、自分の奥底にグサグサ刺さってくるわけですが)是非お話しましょう~
https://onreading.jp/event/emrc8/

【ON READING GALLERY①:4/22(月)まで】
ヴァダアンティークスのやちむん市 ”FUKAGAI KOBO EXHIBITION”
本日より東京・吉祥寺のヴァダアンティークスによる、毎年恒例のやちむん(沖縄の陶器)の展示を開催中です。今回も、大人気の深貝工房さんの個展。新作や登り窯焼成のうつわなど盛り沢山です。春らしく、お花の線彫りも並んでいますよ~。最終日は17時まで。
https://onreading.jp/exhibition/fukagai2024/

【ON READING GALLERY②:4/27(土)~5/12(日)】
unpis exhibition 『MY座標 / YOU座標』
シンプルで洗練された描線と明快な色彩、ストーリーを感じさせるユニークでユーモアあふれる作風で知られ、様々なフィールドで活躍中のイラストレーター、unpisによる個展を開催します。作家在廊は、以下の予定です。是非お越しくださいませ!

4月27日(土)12:00~17:00
4月28日(日)12:00~16:00
4月29日(月)12:00~15:30
https://onreading.jp/exhibition/unpis/

【書店内ギャラリー:4/29(月)まで】
柳本史 小版画集『UTOUTO』刊行記念展
ただいま好評開催中!柳本史さんの、どこか懐かしく寂しく、けれどあたたかい版画作品の数々をご堪能いただけます。 アンティークの額と紙で設えられた額装も素晴らしいので、是非合わせてご覧ください。
https://onreading.jp/exhibition/utouto/

【フェア① 4/20(日)まで】
ナナロク社の『詩と造本展』

いつも美しく、それでいて親しみを感じる佇まいのナナロク社の本たち。そんなナナロク社の詩集、歌集の「造本」にフォーカスし、そこに込められた様々な想いやこだわりを紹介しています。期間中、岡本真帆さんのできたてほやほや第二歌集の特製栞をプレゼント。
https://onreading.jp/exhibition/76shitozohon/

【フェア② 5/1(水)~6/2(日)】
松岡宏大『ひとりみんぱく』出版記念展

世界中を旅しながら暮らしてきたカメラマン、ライターの松岡宏大さんが、これまでに蒐集してきた世界の文物を旅の記憶とともに紹介した『ひとりみんぱく』(国書刊行会・刊)。本展では、松岡さんのコレクションを展示します!ご本人のチャーミングなキャラクターそのままの、賑やかな展示になるはず~。
https://onreading.jp/exhibition/hitoriminpaku/

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枝葉末節な日々

4/14(日)エレナ・トゥタッチコワ展最終日。不思議と口コミの方も多い。カフェをやられている方、教育に携わっている方、写真家、アーティスト、ものづくりに関わっている方にとくに深く響いたよう。いろんなお話がきけて楽しかった。歩くこと、世界の声に耳を傾けること。

4/15(月)朝、サラダ、トースト、一昨日のチョコドーナツ。17時から岡本真帆さんサイン会。月曜の17時という時間の設定が絶妙で、ご来場くださった皆さんとゆっくりお話もしていただけて、いい時間になった。ラストにはゲリラ朗読会。声でとどくことばは脳じゃなくて身体に沁みる。夜、ブリの照り焼き。途中までサバだと勘違いして塩焼きにするつもりだったけど、ギリギリで気づいて照り焼きに切り替えた。ので、ちょっとかたかった。ベルトリッチの『暗殺の森』を観る。

4/16(火)昼頃に起きてチキンラーメン。キャベツと目玉焼きものっけて豪華版。久しぶりに漫画も置いてあるスーパー銭湯へ。『メタモルフォーゼの縁側』を一気読みしてめっちゃ泣いた。(義)はずっと『キングダム』を読んでいる。その後、これまた久しぶりにパンダらーめん。味噌ラーメンと唐揚げ。毎度のことながら上あごがベロベロになる。ここに来るたびに、この近所で生まれ育った子が羨ましいな、と思ったりする。夜、沼津でリバーブックスという本屋をしている江本さんとzoom。江本さんは以前、名古屋に住んでいた写真家で、当店でも展示をしたり、一緒に「写べり場」という写真の部活のような集いをやったり。開店して半年たって、細々したことでいろいろ疑問が出てきたそうで、自分たちはどうやってるかを教えたり、逆に、コミュ力が高い江本さんから話の切り上げ方を教わったり。(義)は、さらに三洋堂で『キングダム』のDVDとコミックも借りていた。

4/17(水)エレナさんが搬出にくる。本当に素晴らしい展覧会だった。西洋美術館での展示も見に行くのが楽しみ。くどうれいんさんの新刊と、島田さんの新刊が同日着になってバタバタ。夕方以降、早速買いに来てくださった方も。早く読みたい!っていう気持ちがこちらにも伝播してきて嬉しい。夜、ブリの照り焼きをもう一度。今回の方がだいぶよかった。豆腐の中華スープ、茄子とひき肉の麻辣炒め。

4/18(木)vada antiquesさん搬入。崎陽軒のシウマイをいただく。夜は浜松の餃子も焼いて点心づくし。しかし、どっちかだけでよかった。昔、小籠包のお店で点心食べ放題に行ったことがあったけど、そんなには食べれないね、となったのを思いだした。(今週の担当:杏)

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♪ Now Listening

「DANIEL』REAL ESTATE

「Real Estate=不動産」というちょっと変わった名前のニュージャージー出身の5人組バンド。彼らは自分たちのファンのことを“Agent(仲介人)”と呼んでいるとかいないとか。そんな"Agent"である僕も楽しみにしていたニューアルバムがもうまばゆくてまばゆくて。春のぽかぽかとした陽気にぴったりの上質な大人のギターポップ。ずっと聴いていられる。ギターを弾きたくなる。(義)

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今日のところはこのあたりで。皆さまよい週末をお過ごしください。

それではまた来週お会いしましょう~。

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