NEWSLETTER FROM ON READING 2024.10.18
こんにちは。ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。あれあれ?もう一週間経っちゃったの?という、目まぐるしい日々を過ごしております。ぶっ倒れたら即終了なので、しっかりと体調管理をしていかなければ。猫を撫でると免疫力が高まるらしいので、はっちゃんと朔ちゃんをしっかり撫でていきたいと思います。季節の変わり目、みなさまもどうぞご自愛ください。(義)
EVENT
円頓寺 本のさんぽみち
2024年10月19日(土)、20日(日)、10月26日(土)、27日(日)(4日間)
円頓寺商店街で開催される、毎年恒例のブックイベント『円頓寺 本のさんぽみち』に今年も出店します~。
※ON READINGは、10月19日(土)、10月26日(土)の2日間の出店となります。
※東山公園の店舗も通常営業します。
各地の選りすぐりの出版社、新刊書店、古書店、愛書家が一堂に集まる「本のおまつり」です。一日平均約40(一般30、プロ12)、のべ160の書店が、期間中、本で商店街を埋めつくします。会期中は、名古屋市が主催する「やっとかめ文化祭」の一環で、非公開の指定有形文化財 伊藤家住宅(商店街より徒歩数分)にて、江戸川乱歩をテーマとした体験型展示イベント「乱レ歩ク」が開催されます。ぜひお出かけください。
【場所】円頓寺商店街(名古屋市西区那古野)
【WEBサイト】https://hon3pomichi.localinfo.jp/【SNS】@hon3po
NEWS
内沼晋太郎さんがホストを務める番組「本チャンネル」内の「#今日発売の気になる新刊」にて、インタビュアーを務めさせていただくことになりました。これから、月一本?くらいつつ収録していく予定です。まずは以下の2本がアップされております。ぜひご覧ください。
・『家の神さま』著者・鶴岡幸彦さん、古物商・中村直人さん、大福書林・瀧 亮子さん インタビュー
・『「学び」がわからなくなったときに読む本 』著者・鳥羽和久さん インタビュー
入荷情報 PICK UP
・自己否定をやめるための100日間ドリル / 坂口恭平
建築、文学、美術、音楽、領域を超えて幅広い活動を展開する“まとまらない人”こと、坂口恭平が、これまでの経験をもとに、自己否定をいかにやめることができるのかを説いた1冊。
・「学び」がわからなくなったときに読む本 / 鳥羽和久
福岡で単位制高校や書店を併設した学習塾を経営しながら、作家、文筆家としても活躍している鳥羽和久が、本来の「学び」とは何かというテーマで、千葉雅也、矢野利裕、古賀及子、井本陽久、甲斐利恵子、平倉圭、尾久守侑の、7人の「学び手」に話を聞いた対談集。
・家の神さま 民間信仰にみる神と仏 / 鶴岡幸彦、西岡潔
かつて「神や仏であったもの」に夢中になってしまったコレクター・鶴岡幸彦の民間仏コレクションを写真とテキストで紹介した1冊。
・WALL OF SOUND / OKATAOKA オカタオカ
ELVIS PRESSよりニューリリース!イラストレーター・オカタオカによる作品集。本作には、Neil Young、スピッツ、Yo La Tengo、Kacey Johansing、Khruangbin、Kings Of Convenience、荒井由実など、自身で好きな曲を選び、それを聴きながらイメージを膨らませ、7インチと12インチのブランクのレコードジャケットをキャンバスにして描いたシリーズ。今ならサイン入りです!開催中の刊行記念展は10月27日まで!
・AONAHAYASHI 2025 POSTER / 林青那
毎年人気の、画家、林青那による2025年のポスタータイプのカレンダーが入荷しました。
・【ご予約受付中(10月末頃入荷予定)】FUMI YANAGIMOTO 2025 CALENDAR / 柳本史
こちらも大人気。版画家の柳本史による2025年のカレンダー。
・LUIGI GHIRRI: VIAGGI / James Lingwood (ed.)
イタリアのカラー写真界のパイオニアでもあるルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri)の作品集。旅をテーマに編纂した一冊です。
・MATISSE / Masanao Hirayama 平山昌尚
平山昌尚(HIMAA)の作品集。コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)の展覧会を訪れ、描いたスケッチ集。同じシリーズとしてアンリ・マティス(Henri Matisse)の作品をスケッチした『MATISSE』も同時刊行。
・Gertrud / Maja Daniels
スウェーデンを拠点に活躍する写真家、Maja Daniels(マーヤ・ダニエルズ)による写真集。故郷に伝わる魔女狩りの歴史をテーマにした作品。
・【TOTEBAG付:ご予約受付中(11月中入荷予定)】I SHALL SING THESE SONGS BEAUTIFULLY / Yorgos Lanthimos
ギリシャ人映画監督、ヨルゴス・ランティモスの作品集。2024年公開の映画『憐れみの3章』の制作中にアメリカ・ニューオーリンズで撮影された一連の写真を収録した一冊。
RECOMMEND BOOK !
人々の生活に密着し、ともにあった気配を感じられるもの、特別の愛着を覚えるものをこそ身近に置きたいものと考えている。そうした多くは鄙びた農村、漁村、山村にあって、信仰というよりも自然に、呼吸するような信心の対象であったのではないだろうか。
人はなぜ、なにかに祈りをささげたいと思うのだろう。
それは、かつて「神や仏であったもの」。コレクター・鶴岡幸彦の民間仏コレクションを写真とテキストで紹介した1冊。
七福神の恵比寿像、大黒像や、集落の境界に置かれ災厄や悪病を防ぐものとされていた道祖神、山村で広く信仰された山の神像、南九州の農村で見られる田の神像、東北を中心に信仰されているオシラサマ、その他、信仰の対象になったオオカミ、馬や狐、狛犬、招き猫などなど、江戸時代から昭和初期までのものとされる、どこかユーモラスで愛らしい民間仏の数々を収録。
国宝にも重要文化財にもならないけれど、かつて誰かが大切にしていた神さま仏さまは、人々の祈りのかたちを表しているとも言えます。さらに添えられた著者の一言がまたいいのです。なんだかわからない像に、わからないがゆえに、抗いがたく惹かれている人のまなざしは、もしかすると、当時の人々が「家の神さま」を見ていたまなざしと近いものなのかもしれません。
知る人ぞ知る、ひとりの蒐集家のコレクションブックであり、「民間仏」という庶民の精神的、社会的な営みの貴重なアーカイブとしても貴重な一冊です。
また、内沼晋太郎さんがホストを務める番組「本チャンネル」内の「#今日発売の気になる新刊」にて、本書の著者・鶴岡幸彦さん、古物商・中村直人さん、大福書林・瀧亮子さんにインタビューさせていただきました。貴重なコレクションを実際に見せてくださってます~!是非見てください!(上記にリンクあり)
枝葉末節な日々
今週の担当:(杏)
10/11(金) 朝、スーリープ―の食パン、ヨーグルトとシャインマスカット。早めに店じまいをして、古田さんのお通夜へ。写真の中の古田さんは『にんじん』を持って、いつものように笑っていた。偶然おとなりになったのは小説家のOさんで、前の列には名古屋の出版社あるむのご一行。あっちにもこっちにも、久しぶりにお会いする方がたくさん。「古田さんが会わせてくれたんですね」と言い合う。その後、ちくさ座へ移動してGOFISHのワンマンライブ。ちくさ座は、すり鉢型の会場なので、真ん中にショウタさんがいて、7人のバンドメンバーがぐるっと円形に取り囲んでいて、さらに客席がステージをぐるっと取り囲んでいる。それもあってか、なんだかとてもあたたかい雰囲気だった。水のなかにいるような、音に包まれているような感覚。最後に演奏した「さよならを追いかけて」の中の、〈出会いは一瞬なのにさよならは永遠につづく〉という歌詞がいつも以上に胸にひびく。よっさんが隣で「ショウタさんと目が合う」とか「カート・コバーンみたい」とかミーハーなことをいう。余韻に浸りたいところだけど、明日からの展示の準備が終わらず、ライブ後、アジアンヌードルでさっと食べて、店に戻って搬入作業のつづき。こんな我々の無茶苦茶な日常、でも、古田さんはきっとわかってくれるだろう。感情の高低差ありすぎて耳キーンなるわ、な一日だった。
10/12(土) 朝、スーリープ―の食パンでバタートースト、チーズオムレツ、ヨーグルト。OKATAOKA初日。本屋の方もなんだかんだで忙しかった。atelierBluebottleさんがご来店。以前からオンラインで本を買ってくださったり、辻岡さんの写真集を取り扱いさせていただいたり、先日亡くなった大林さんが写真を撮っていたりして共通の友人が多かったりなど、なにかと気にかけてくださっている。私もずーっとatelierBluebottleのバッグパックが欲しくて、抽選に申し込んでいる。うちでもZINEを取り扱っている、北アルプスの伊藤新道の話を聞かせてもらって、俄然歩きたくなった。閉店後、OKATAOKA、写真家の濱田くんと東北大冷麺へ。羊肉の串焼き、春雨サラダ、スペアリブの辛味炒め、エビとアスパラの炒め物、茄子を揚げてトマトときゅうりと和えたもの。本当に何を食べても美味しかった。
10/13(日) 朝、トースト、目玉焼き、ヨーグルト。通勤時、平和公園の横の道が、大渋滞。年に2回くらい、たま~にあるのが今日だった。車が完全にとまっちゃって進まなくなる。途中で車を降りてダッシュしたものの間に合わず、遅刻。今日は来ないはずだったOKATAOKAが、忘れ物ついでに結局一日在廊してくれた。今回の展示は、OKATAOKA自身が好きな曲をモチーフに絵を描いている。音楽を聞いていると浮きあがってくる、風景や色やかたち。本の装丁やアルバムジャケットは、ある種の”翻訳”だな、といつも思うけれど、今回はクライアントがいるわけではないので、かなり自由に楽しそうに絵に向き合っているなあと思う。OKATAOKAの絵、やっぱいいな~と改めて思う。展示としても、曲を知らなくても絵から想像してもいいし、知っていてもそのニュアンスやギャップが楽しいし、これを機に知らなかった音楽と出会えるなんて最高だ。お客さんもそれぞれのスタンスで楽しんでくれている。夜はマ・メゾンへ。私はいつもの黄金ハンバーグ。衣をつけて揚げ焼きにしてあるのでカリっとジューシーで美味しいのだ。よっさんは似て非なるメンチカツ、オカタオカはどて煮ハンバーグ。
10/14(月) 朝、スーリープ―の食パンでバターハニーシナモントースト。めっちゃうま…。よっさんはアートサイト名古屋城のプレイベントへ。連休最終日の今日は、客足もゆったりだったが、作品も選んでいただけてよかった。手芸本(仮)、ようやく入稿完了!『Knitting ’n Stitching Archives.』は、11月中旬に発売予定です。どうぞお楽しみに。なんか、へとへとに疲れてしまって、夜は冷凍しておいたカレーでカレーうどんにしよう!と思いつく。冷凍してあってよかった、冷蔵だとよっさんに食べきられちゃうからカレーうどんチャンスがないんだよね~とウキウキ帰宅するも、うどんがひと玉しかなかった…。致し方なく、冷凍ごはんと、冷凍しておいた肉みそで肉みそチャーハンをちゃっと作る。楽しみにしていた「キングオブコント」を観る。コントはほんと、ひとつの大会でおさめているのが不思議なくらい多様で自由。審査員の皆さんも「好みの問題ですけど」と前置きしてからのコメントが多くて、もちろんそう、だから点数や順位で何かが決まるわけではないけれど、それが「大会」になっていることで生まれるものも確かにある。点数でなかったけど、コットンもニッポンの社長も面白かったな~。
10/15(火) 久々に、予定のない休み。100均やクリーニングやコーヒー豆屋やスーパーや、細々した用事を近所で片づけていく。流れで、ハローエッグでランチ。ランチと言っても、店に入ったのは14時半頃だったのでそんなつもりはなかったのだけど、15時までランチタイムだった。休みの日にランチ行きたいけど早起きできない&家事もしたいので、時間を決めないと家を出るのが大体14時くらいになる。そうすると普通、ランチは終わってるし、なんなら中休みに入っちゃうからいけないということがすごく多いのだ。もうちょっと食にやる気を出さないと、気になるお店にはいつまでもいけない。なので15時までランチタイムって、めちゃくちゃありがたい。そういえばハローエッグって私たちが学生の頃はあちこちにあったけどすっかり見なくなったな、とふと調べてみると、2010年に本部が倒産していた。しかしその後も独自で営業を続けているお店も数店舗あり、うちの近所の平和が丘店は、創業43年になるそう。喫茶店ぽい雰囲気含め、いつも大人気でいい感じ。私はチャイニーズオムライス、よっさんはボローニャオムライス。夜は、鶏とごぼうの炊き込みご飯、ごぼうとこんにゃくのみそ煮、味噌汁、鯖の塩焼き。炊き込みご飯、味うすかった。明日から期日前投票が始まる。投票用紙がポストに届いた。
10/16(水) 朝、冷凍してあった二兎のトースト。最後の一枚。隙を見て、階下のプロローグのモンブランでおやつ。よっさんはモンブランが大好き。来週税理士さんとミーティングなので、半年くらいほったらかしにしていた経理を一気にやっつける。毎日コツコツ、もちろんそうしたいのだけれど、これがなかなか難しい。先月収録した「本チャンネル」の「#今日発売の気になる新刊」動画が、昨日公開された。『家の神さま』の著者・鶴岡幸彦さん、古物商・中村直人さん、大福書林・瀧亮子さんへのインタビュー。歴史にものこらず、美術的な価値もない、それでも、そのものを見た時に感じる心の震え、その不思議について鶴岡さんは話してくれた。どんなものでも、作った人がいて、それを拝んだり愛でたりしていた人がいて。ものの向こうに「人」がいる。そうやって長い時間をかけて、鶴岡さんの手の中に、今、それがあるという不思議さ。直接、お話をお伺いできてよかった。夜は昨日とほぼ一緒。鶏とごぼうの炊き込みご飯+ごましお(うまい)、ごぼうとこんにゃくのみそ煮、味噌汁、ひと切れ余っていた鯖をほぐして水菜と葱の卵とじ。夕方からゆいちゃんと彗星チェックしてたけど、結局、彗星は見えなかった。
10/17(木) 朝から歯医者、のち、よっさんと待ち合わせしてコアラドへ。11時前だったのでモーニングメニュー。私は、自家製パストラミサンド、よっさんは海老カレー。ありがたいことに、オンラインのご注文が多く、荷物を包むのだけでぐったり。秋は毎年、あれこれ重なってしまい、一日が24時間では足りなくなる。今週、来週と円頓寺商店街で毎年開催している「円頓寺 本のさんぽみち」があり、ON READINGも19日(土)と26日(土)に出店する。昨年までは実行委員だったので、この時期はてんやわんやだった。きっと今年もスタッフの皆さんのパワーと商店街のムードで気持ちのよいイベントになるでしょう。というわけで、もちろん今日も残業決定。ガストで夕飯をすまして、イベント出店の準備。帰宅後、今週〆切の原稿を仕上げようとパソコンを広げていると、はっちゃん(猫)の圧がすごい。猫をなだめながらうつらうつらしながら原稿を書き終える。よっさんが観ていた映画を途中から観て、どんなだった?と聞くと「救いようのないゾンビ映画」とのこと。
EXHIBITION INFORMATION
~~~~~ 開催中! ~~~~~
【EXHIBITION】10月12日(土)~10月27日(日) at ON READING GALLERY
OKATAOKA Exhibition 『WALL OF SOUND』
イラストレーター・オカタオカによる最新作品集『WALL OF SOUND』(ELVIS PRESS刊)の刊行記念展を開催します。自分で好きな曲を選び、それを聴きながらイメージを膨らませ、7インチと12インチのブランクのレコードジャケットをキャンバスにして描いたシリーズを展示。新作のシルクスクリーンポスターやハンカチに、ダイアリーやカレンダーも販売しております。
~~~~~ COMING SOON! ~~~~~
【EXHIBITION】10月24日(木)~ 11月10日(日) at ON READING店内
湯浅景子 作品集刊行記念巡回展 『Beside my Flowers / Within my Flowers』2024 – 2025
画家・湯浅景子による、小原流『挿花』の表紙画24点を収録した作品集『Beside my Flowers / Within my Flowers』(momogusa刊)の刊行を記念して、巡回展を開催します。
会場では、コラージュの技法を使った小作品をおよそ100点展示。作品集とともに限定販売いたします。
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【EXHIBITION】11月2日(土)~ 11月17日(日) at ON READING GALLERY
ミヤザキ個展「安心な寝床」
ON READINGでは初となる、イラストレーター、アーティストのミヤザキによる個展を開催します。
対象となる事物を、シンプルで柔らかな線と造形で再解釈し描いたミヤザキの作品には、ユーモラスな親しみやすさが漂っています。本展では、今年から始めた油絵をメインに、新作のペインティング作品を発表します。
♪ Now Listening
Songbook / Gilbert O'sullivan
アイルランド出身のレジェンダリーなSSW、ギルバート・オサリバン。77歳になる彼が、過去55年間に発表した楽曲の中から12曲を新たにレコーディングしたアルバム。様々なものがそぎ落とされて歌心だけが残った、というような素朴で素晴らしい一枚。すごい。(義)
今日のところはこのあたりで。また来週~~!
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