NEWSLETTER FROM ON READING 2025.12.26

名古屋のbookshop & gallery ON READINGから、週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2025.12.26
誰でも

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。毎年クリスマスは大した盛り上がりもなく終わるのですが、今年もON READINGは静かなクリスマスでした。TEMPORAから引き上げてきた本も大量にあるので、もう在庫が150%くらいになっております。さて、どうしたものか。年末年始は読書するにはもってこいのお休み。本なら売るほどあります!!この機会にまとめ買いもどうぞ。年内は12月30日までの営業です。ご来店お待ちしております!(義)

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年末年始の営業について

12月27日(土) イベントのため、ギャラリーは18:00、本屋は19:00までの営業
12月28日(日) 通常営業(12:00~20:00)
12月29日(月) 通常営業(12:00~20:00)
12月30日(火) 短縮営業(12:00~18:00)
12月31日(水) ~ 1月3日(土) 休業
1月4日(日) ~ 通常営業(12:00~20:00)
となります。

NEWS

宮田明日鹿『Knitting ’n Stitching Archives. 』(ELVIS PRESS)刊行記念展を沼津のリバーブックスで開催中。

本展では、宮田明日鹿が主宰する「港まち手芸部」の参加メンバーが編んだニット作品の展示販売のほか、活動風景をまとめた映像なども展示します。

宮田明日鹿『Knitting ’n Stitching Archives. 』刊行記念展
会期|2025年12月13日(土)〜2026日1年12日(月・祝)  
会場|リバーブックス(静岡県沼津市下本町34)
OPEN|13:00〜20:00(日 13:00〜20:00)
定休日|火曜日(年末年始休はSNSでご確認ください)https://www.instagram.com/riverbooks_numazu/

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EVENT

明日!!
トークイベント:「読む生活・書く生活・喋る生活」青木真兵、柿内正午
日程:2025年12月27日(土)
時間: 開場 18:30 開演 19:00~
参加費:1,500円(500円分お買い物券付)
定員:20名(要予約)
予約:https://onreading.jp/event/yomu2025/  

若干、残席ございます!柿内さんいわく、「わりと虚弱なこの体で、いまこの社会でいかに元気よく機嫌よく生きていくか」について、朗らかに真剣に考える会です。とのこと。本当に毎回面白いので、二人のこと知らなくてもおすすめですよ。一年の最後にもってこいのトークイベントです。

奈良県東吉野村で私設図書館「ルチャ・リブロ」を運営し、『手づくりのアジール「土着の知」が生まれるところ』や『つくる人になるために: 若き建築家と思想家の往復書簡』などの著者でもある青木真兵さんと、『プルーストを読む生活』(祝重版!)、『会社員の哲学 増補版』などの著者、柿内正午さんによる当店恒例のトークイベント。

今回は、今年の10月にH.A.Bより出版された『山學ノオト6(二〇二四)』、ポプラ社より11月に刊行されたばかりの『古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話』の刊行を記念しての開催。

読むこと、書くこと、喋ること。今年の様々な話題を振り返りつつ、二人が考えてきた/いることを、いつものように縦横無尽におしゃべりいただきます。ポッドキャスト論も展開されるとかされないとか。。。ぜひお楽しみください。

『山の時刻』刊行記念トークイベント:
野川かさね×小林百合子「山を撮る、山を書くー “記録”と“記憶”をめぐって」

日程:2026年1月24日(土)
時間: 開場 18:30 開演 19:00~
参加費:2,500円(500円分お買い物券・ホシガラス山岳会の缶バッジ付き)
定員:30名(要予約)
予約:https://onreading.jp/event/yamanotoki/

残席わずか!

写真家の野川かさねさんと編集者の小林百合子さんの新刊『山の時刻』(PIE International )の 刊行を記念してトークイベントを開催します。

15年以上、自然をテーマに作品を発表している野川さんと小林さん。今回の著作では、野川さんが撮り溜めてきた作品の中から129枚を厳選し、その写真からインスピレーションを得て、小林さんが120本のショートエッセイを執筆したビジュアルエッセイです。

本の制作にあたっては、まず野川さんが写真を選び、その写真を見て小林さんがエッセイを執筆されたそう。小林さんは、その写真が「いつ」「どこで」撮影されたものかはあえて野川さんに聞かず、1枚1枚の写真から自分の山での記憶を辿り、執筆したそうです。

私たちは「忘れたくない」と思う風景を、写真や文章を使って記録しようとします。一方で記憶というのは曖昧で、時間と共に変化しながら、時に思いもよらなかった思考や感情を呼び起こします。この本はまさに、野川さんと小林さんが15年にわたる山での「記録」と「記憶」を行き来しながら作られたものです。トークでは本の制作ストーリーをはじめ、おふたりがどんな気持ち、姿勢で表現を続けてきたのか、山や自然を撮り、書くことの面白さや難しさ、その意義などについてもお話しいただきます。

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入荷情報 PICK UP

「手に負えない」を編みなおす / 友田とん
『「百年の孤独」の孤独を代わりに読む』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』の著者、友田トンによる最新作。地下鉄の漏水対策という一見地味なテーマから始まり、暮らしの中で見過ごされがちな「手に負えないもの」へと視線を広げていく、暮らしと探究のクロニクル。

山の時刻(とき) / 小林百合子、野川かさね
 『山と山小屋』の名コンビ、小林百合子(文)と野川かさね(写真)による、「山に流れる時間」を刻んだビジュアルエッセイ。山や自然が刻むリズム、そこに流れる時間に身をゆだねると、たいていのことは、きっとなんとかなると思えてくる。  

文通 答えのない答え合わせ / 古賀及子、スズキナオ
注目のライター、エッセイスト、そして日記文学の新鋭として各界が注目する古賀及子と、大阪在住の人気フリーライター、スズキナオの、令和エッセイブームを牽引するふたりが「大人の感情」をテーマに交わした往復書簡集。

【サイン本】 子どもたちによろしく / 長崎訓子
書籍の装画や挿絵、絵本、漫画、映画に関するエッセイなど多方面で活動中の人気イラストレーター・長崎訓子が、子どもが登場する映画たちをテキストとイラストで紹介した一冊。

NEUTRAL COLORS 別冊 ほんとの本の話をしよう #2
「超個人的」な体験や創作、記憶をリソグラフなどのハンドメイドな印刷手法を交えながら唯一無二の誌面で発信していく雑誌『NEUTRAL COLORS』。本誌は、別冊として展開されていく『ほんとの本の話をしよう』シリーズの第2号。書店、グラフィックデザイナー、リソスタジオ、インディペンデント出版人……25組へのインタビュー集。なぜ本をつくるのか、なぜ売るのか、どうやってやりきるのか、本当の話を聞き出しています。

編集の編集の編集!!!! / 徳谷柿次郎、阿部光平、光川貴浩、堤大樹
効率化と正解が最短距離で求められる現代において、あえて「手間」と「摩擦」と「混沌」の中に身を投じた、4人の編集者による「編集という営みの再定義」を試みるドキュメント。

PLAY ALL プレイオール / ジョンのサン JON NO SON
ひねくれているのにどこまでもピュア。いじわるなインテリジェンスと人懐っこいメロディーが同居するフリーキーなポップバンド、ジョンのサンによる4部作の3作目。

トビリシより愛を込めて / 庄司朝美
画家・庄司朝美が一年間滞在したジョージアでの記録。複雑な歴史と戦争の影が漂う2022年の現地で、何を感じ、何を描いたのかを綴る。『美術手帖』連載を日英・ジョージア語対訳で収録し、《Window Painting》図版や写真、書き下ろしも掲載。

Gròs Santoun / Bettina Henni
フランス出身のグラフィックデザイナー、イラストレーター、Bettina Henniの作品集。民衆の伝統や自然、手仕事、農村の暮らしに根ざした人や物を、親密なドローイングで描き集める。プロヴァンス語の名を添えたオブジェは、サントンのカタログのように、南仏の世界へと誘う。

Sports Cards / Jonas Wood
アメリカを拠点に活動するペインター、ジョナス・ウッドの作品集。2005〜2023年に制作されたスポーツ・トレーディングカードを題材にした70点超を収録。選手名順に並ぶ作品から、スポーツへの愛情と創作の軌跡が立ち上がる。

Transparent Lines / 惣田紗希 Saki Souda
デザイナー/イラストレーターの惣田紗希による作品集。流れ込んでくる言葉を受け止め、形のないものを透明な状態のまま掬い取り、その見えない透明さを描き出すための線を集めた作品群。  

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RECOMMEND BOOK !

あの人たちは心のどこかにプレゼントのための余白を残しているんじゃないのかなあ。そうでないとあんな言葉は出てこないと思うのだ。つまり、贈るにも受け取るにも、隣人のための心の余裕があるということだ。(斎藤真理子)

あなたの「忘れられない贈り物」はなんですか?

校正者であり、素晴らしいエッセイストでもある牟田都子が編んだエッセイ・アンソロジー。小説家、ミュージシャン、翻訳家、写真家、哲学者、住職、本屋店主など37名が、「贈り物」をテーマにしたエッセイを綴っています。

憧れの人から渡された一冊の本、ずっと会っていない母からの定期便、受け取ってはいけない贈り物、親から子への最初の贈り物、思いがけない誕生日プレゼント。

手渡されたそのものだけでなく、気持ちまるごと「受け取った」「受け取ってもらえた」と思えるときがある。受け取れなかった、と思うときも。「贈り物」という言葉から思い出されるのは、決して嬉しい思い出だけではないから、読んでいると自分のなかの記憶がうずいた。

本書に綴られたさまざまな「贈り物」にまつわる話は、さらりと読めるけれどずっしりとしたあたたかさをこころの中に残してくれる。冬の贈り物にもぴったりの極上の37篇です。

【執筆者】
川内有緒、斎藤真理子、山崎ナオコーラ、名久井直子、後藤正文、渡辺尚子、武塙麻衣子、武田砂鉄、青木奈緖、こだま、鈴木智彦、佐藤ジュンコ、村井理子、安達茉莉子、美村里江、金井真紀、青山ゆみこ、西淑、頭木弘樹、浅生鴨、植本一子、古田徹也、近藤聡乃、白川密成、高橋久美子、サンキュータツオ、藤岡みなみ、吉村萬壱、日野剛広、古賀及子、田尻久子、辻山良雄、有松遼一、牟田都子、和合亮一、若松英輔、くどうれいん(掲載順)  

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枝葉末節な日々

今週の担当:(杏)

12/19(金) 怖い夢を見た。怖い夢だった、ということは覚えてるけど、何系の怖さだったかも思い出せない。二本立てだった。一本は夢の途中で「あれ、これいつも見るシリーズだ」と気づく。でも怖かった。昨日夜、寝る間際にレベッカ・ブラウンの『体の贈り物』を読み込んでいて、ベッドにずっしりと身体が沈んでいくような感覚のまま眠りについたからだろうか。nakaban展『In Modest Blue』初日。ELVIS PRESSからリリースした画集の刊行記念展である。ハーロウ・メアというnakabanさんの想像上のまちを、地図をたよりに一緒に旅しているような作品集。展示もそれに習って、作品集に登場する順に各エリアをめぐっていく構成になっている。約50点の作品が並ぶ様子は圧巻で、ギャラリーを歩いていると次々に目に飛び込んでくるイメージのシークエンスが、まるで写真集のようだ。そういうと、よっさんは「そもそも『In Modest Blue』も写真集みたいにつくった」という。何度も何度もぐるぐるまわって、ハーロウ・メアで迷子になりたい。夜はロイヤルホストへ。マノマノの宮下さん、babooshkaの杉村さん、nakabanさんと展示のスタートを祝してプチ忘年会。マノマノはON READINGと同い年なので、おふたりとも出会って15年ほどになる。マノマノのロゴはnakabanさんが描いていて、これまで何度も展示を開催されてきた。おふたりが快く協力してくださって今回作品集を作ることができた。それぞれの今年のふりかえりと来年の目標など。私は、ここ数年ずっと言っているけどペーパードライバー講習に行くのが目標。あと、ちゃんと本屋やりたい。皆さんに休み方について相談するなど。なんかめちゃくちゃ年末感出てきた。

12/20(土) 朝、nakabanさんのはちみつでハニートースト。nakabanさんは日本ミツバチの養蜂もしていて、そこであつめられた蜜をおすそわけしていただいた。とってもおいしい。在廊のあいまに本屋にもちょこちょこ来てくださって、あれこれおしゃべり。nakabanさんは博識で興味の範囲がかなり幅広いので、お話もめちゃくちゃ面白い。私がつい最近podcast『奇奇怪怪』で知った、「微レ存」(微粒子レベルで存在している)という言葉も、当然のようにご存じだった。夜、即席ラーメン。白菜をいためて明宝ハムを乗っけたらご馳走である。締め切りに出張やら展示搬入やらが重なって、書きあぐねていた原稿をようやく仕上げて提出。いただいたテーマに沿えているのかが若干不安でよっさんに読んでもらうと「Chat GPTが大絶賛してるから大丈夫」とのこと。うっかりちょっと喜んでしまった。そういえば先日、Chat GPTにZINEを作るようにすすめられたという方が、「ZINEってどれのことですか?」と聞いてこられた。いつも回答に困るこの質問に「それは本人のアティチュードであり私が決めることじゃないんですよ…むにゃむにゃ」とややこしい返しをすると、「ああ~なるほど、デモテープみたいなカルチャーってことですね」と、とってもわかりのいい方だった。なにやらChat GPTには、PodcastかZINEをやってみたら、とすすめられたらしい。PodcastもZINEも、なんでもAIでそれらしくできちゃうこの時代に、なんとか自分が自分であることを手放さないためのひとあがきとしての表現手段という側面もあると思うのだが、AI側が先回りしてそれをすすめてくるとは。「人間って、ほんとこういうのすきだよね」みたいな感じだろうか。なんかすごいことになってきた。

12/21(日) 朝、冷凍してあったパン、コーンスープ。今日もおひさまが出ていないので、猫がベットから離れない。目が覚めると一匹は足元に、もう一匹はよっさんの上に。可愛すぎて、つられて添い寝して、二度寝三度寝としているうちに、大変な時間になっていた。「スマホよりショート動画より、猫が一番時間が溶ける」と、よっさん。昔からよく来てくれているMさんがご来店。ずっとお好きで見てきていたnakabanさんの画集を私たちが作った、ということをとても喜んでくれていた。ほぼ同世代で、私たちのあゆみを見てきてくれている方ならではの言葉だな、と、じーんとした。出版社はあくまで裏方なので、出版社先行で本を見るということは少ない。夏葉社のように出版社にファンがつくというのはとても稀有な例だし、すべての出版社がそうでなくてもいいと思う。ELVIS PRESSもラインナップが多岐にわたりまくっているので専門性からは遠いが、並べてみると、私たちの興味の向く先や、歩んできた道のり、名古屋という地域性が垣間見られるようになってきた。夜、豚肉と白菜、ネギのキムチ鍋。録画していたM-1を見ながらの夕飯なので、漫才が始まる度にテレビの前に移動してまた戻ってを繰り返す。たくろうが面白すぎて、久しぶりに涙流しながら爆笑した。

12/22(月) 目覚めた途端、やばい!!!となる。乾燥で鼻と口のあいだがからっから。恐れていたお風邪の予感だ…。確かに、移動したり体を動かす感じの仕事は一見落ち着いたようだけど、事務回りやら後回しにしていたあれこれが迫ってきて、まだまだ仕事が収まらなくて焦っているところなので、ここで熱でも出ちゃうと困る…。夕方、Aちゃんがご来店。Aちゃんは、マルチタスクスーパースターのようなMさんの近くにいるので、働き方について相談する。最近みんなに聞いてまわっているけど、どうやったら先に仕事量の予測がたてられるようになるのだろうか。働き方というか休み方というのか。みな同じことを考えているのか、テレビでも同じようなテーマをやっている。目の前にある日常業務、少し先のイベントや展示の準備、もっと先の出版のこと。ここに外部の仕事が入ってきたりすると、途端にリズムが崩れて、立ち行かなくなる。さてどうしたものか。ドラッグストアで、ポカリ的なものと高い栄養ドリンクを買って、早々に眠る。

12/23(火) 朝、発熱はないのでほっとひと安心。午前からはりはり動く予定だったけれど、体調も心配なので甘やかしつつ動いていたらあっという間に正午になってしまった。イングリッシュマフィン、シュトーレン。今日は、TEMPORAの残っていた最後の荷物を運び出し、通行証などすべてをお返しする日。先週のうちに、内装チームが撤収をしてくれていたので、本当に何もなくなってがらんどう。ここにTEMPORAがあったなんて信じられない。事務局のYさんと最後の確認とご挨拶。Yさんは民間企業から期間中だけ出向してきていた。日頃とは全く違う仕事だし、突然すべてが一気に動き出すような流れのなかで戸惑うことも多かっただろうが、私たちはYさんが担当者で本当によかったな、と思っている。会社員としてのスキルもあり、Yさんの性格もあるのか、とにかく私たちの話をよく聞いてくれたと思う。慣れない場所で異業種の中での営業は、わからないことだらけだったので、途中からは、とにかくなんでもかんでもわからないことはYさんに聞こう、となった。Yさん自身、来たばかりで何もわからなかっただろうに、とりあえず全部聞いて、とりあえず受け止めてくれた。かなうことも、かなわないこともあったけれど、Yさんが間にいてくれなければ、もっとやりづらかっただろう。「どうでした?」と聞くと「楽しかったです!」と笑う。一時期、休みも睡眠もろくにとれてなさそうで、あんなに目バキバキにきまってたのに。最終的にはそうやって楽しかった、という余韻で終わる、これが祭のちから…。さよなら国際芸術祭あいち2025。さよならTEMPORA。また会う日まで。夜、チキンカレー、プロローグのはるかちゃんにもらったおいしいじゃがいもで、じゃがバター。もちぐされているヘルシオのオーブン機能を久々に稼働させる。ヘルシオ購入直後、焼き芋がめちゃくちゃおいしくできるので、喜んでほいほいやっていたら、電気代がすごかった。よっさんが肝心の最終決戦を寝てしまったというので、もういちどM-1の最終決戦~名探偵津田~アメトークと、バラエティ三昧。

12/24(水) 朝、昨日のカレー。発熱はなく、喉がイガイガ、鼻もすこし出始めた。こういう感じの風邪ね、がわかってきたところ。熱さえ出なければ、仕事はできてしまうのがいいのかわるいのか。nakabanさんの作品集に早速、各地の書店さんからも注文が入ってきているので、がつがつ発送する。マスクをしているから息苦しく、疲れやすい。夜、鶏肉ともやしの炒め物、沼津SAで購入した海鮮具入り味噌汁、「ソウル市場」のキムチ、ゆいちゃんからもらった飛騨土産の牛しぐれなど。

12/25(木) 朝、シュトーレン、イングリッシュマフィン。一昨日と同じくハムとチーズを挟んで、マスタードをオンしたらさらに美味しい。近年、私の風邪は喉からタイプである。熱も出ていないし見た目にも影響はないが、接客のちょっとしたやりとりだけで喉が辛い。今日も、龍角散ダイレクトと、guse arsの村橋さんにもらった超強力マヌカハニードロップ、TABF中にあちこちからもらったさまざまな喉あめを駆使してなんとかやりすごす。夕方、郡上でマクロビオティックのごはんが食べられる喫茶店をされているめぐりさんがご来店。和良は郡上のなかでも雪がそんなに積もらないエリアなのだそう。大阪から和良に移住される際に、それも決め手のひとつだったとおっしゃっていた。私の現・実家がある白鳥町はかなり雪深い。今年もすでに何度も降っていて、そのたびに母から写真が送られてくる。一面に積もった雪はそれは美しいけれど、実際に暮らしていると難儀なもの。先日、数年前に郡上に移住された、絵描きの阿部海太さんが来てくださった時にたまたま母も遊びに来ていて、その時はどんな動物がいるかという話で差異を感じていたのだけど、(阿部さんの住むエリアでは主に猿、うちは主にカモシカとイノシシで、猿はほとんど見たことがない。ちなみにめぐりさんのところではすべているそうだ)日照時間や山の角度、風の通り方などで同じ郡上でも結構な違いがあるものなのだなあと思う。郡上のことをもっと知りたい。夜、風邪は鼻に移行してきた。ゆいちゃんのお土産の551の肉まん、喫茶プロローグ謹製クリスマスケーキ。表は生クリームとホワイトチョコだけで仕上げられていて、まるで真っ白なパウダースノーのよう。カットすると中にはたっぷりと苺が入っている。幼少期から大好きな絵本『いちごばたけのちいさなおばあさん』を思い出す。土のなかで苺に彩色を施すおばあさんの話。春の訪れを、待っている。甘すぎず、さっぱりとしたくちどけで美味しい。鼻が詰まってても、美味しいってわかる。NC別冊「ほんとの本の話をしよう #2」を読んでいたら、みるみるやる気になってきた。

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EXHIBITION INFORMATION

2025年12月6日(土) ~ 2026年1月5日(月) ON READING 店内展示スペース
『赤おじさんと白いイヌ』刊行記念展示「赤おじさんと白いイヌと顔が青い人と耳が長いうさぎと鼻が短いゾウと目が8のオニとおとぼけ恐竜とズボラと大盛りケチャップライス」

『仕事文脈』表紙イラストでおなじみ、人気アーティストmakomoによる絵本『赤おじさんと白いイヌ』の刊行記念展を開催中。早速大好評!

ある日、公園で赤おじさんがまいごの白いイヌと出会って…著者が手製本で作っていた頃から「名作!」「まさか泣くとは!」と評判を呼んだ、あたたかくて、おかしくて、こころをぎゅっとつかまれる絵とお話。小さな驚きが、頭と体をほぐしてくれるような、味わい深い物語です。小さい子どもから大人まで、すべてのみなさんにお届けしたい一冊です!グッズも盛りだくさん。ぜひご来店ください。

makomo(マコモ)
おもしろメーカー。ニヤニヤできる『ちょっとだけおもしろい』にこだわった絵で、絵画作品や絵本、おもしろグッズを制作している。また、本の挿画や店舗キャンペーンヴィジュアル、キャラクターデザインなどを手掛ける(JR西日本さわやかマナーキャンペーン『ちょっとちょっと!なマナーいきものペディア』、RIMOWA公式LINEスタンプデザイン、サントリー「やさしいペンギン」キャラクターデザイン、NHK高校講座オープニングタイトル用キャラクターデザインなど)www.makomo.jp

2025年12月19日(金) ~ 2026年1月12日(月祝)  ON READING GALLERY
nakaban Exhibition『In Modest Blue』

画家、nakabanによる作品集『In Modest Blue』(ELVIS PRESS)の刊行記念展を開催します。原画、絶対欲しくなりますよ。本当に素晴らしい作品。本山のbabooshkaさんでも展覧会を同時開催します。

nakaban なかばん
画家|1974年広島県生まれ。広島県在住。旅と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、映像作品を発表する傍ら、音楽家のトウヤマタケオと『ランテルナムジカ』を結成し、音楽と幻燈で全国を旅する。2013年には新潮社「とんぼの本」のロゴマークを制作。数多くの絵本を制作する絵本作家でもある。
https://www.nakaban.com

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♪ Now Listening

 ARCHENFIELD / U

Tobira Recordsのオンラインショップを巡回していたら見つけたマジカルな1枚。イギリスの謎多きコラージュ作家Uが、各地の伝承音楽などの膨大な音源をサンプリング、コラージュして作ったという代物。MVからしてやばい。

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今週はこのあたりで。

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