NEWSLETTER FROM ON READING 2025.08.08

名古屋のbookshop & gallery ON READINGから、週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2025.08.08
誰でも

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。いよいよ 期間限定ショップ「TEMPORA(テンポラ)」の内装施工が始まりました。DIY好きな店主は早速しゃしゃり出て手伝わせてもらっています。数日間の工事で、あれよあれよと形になってきました。早くお披露目できるのが楽しみです。ご期待ください。(義)

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NEWS

国際芸術祭「あいち2025」が開催される2025年9月13日~11月30日の期間中、愛知芸術文化センターB2にて、ON READINGが期間限定のミュージアムショップ『TEMPORA(テンポラ)』をオープンします。

様々なプレーヤーと協同しながら、アートブック、書籍(新刊・古書)を中心に、スーベニアとなるようなオリジナルアイテム、地元ゆかりのクリエイターたちによるプロダクトやグッズ等も販売するほか、ギャラリースペースを設け、展示企画やポップアップも開催し、ミュージアムショップの新たな可能性を提示していきます。めちゃくちゃ気合いいれてます。

Instagramのアカウントで随時、情報発信していきますのでぜひフォローお願いします!

一周年を迎えた、東京・学芸大学のCOUNTER BOOKSさんのトークイベントに呼んでいただきました。本と本屋を取り巻く環境の変化や、これからの本屋のあり方や役割について今思うことなど、ざっくばらんにお話します。東京方面のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

COUNTER BOOKS 1周年スペシャルトーク「Local Curious Dialogue」
8月12日(火) CB × ON READING
19:30〜21:00(開場19:00)
ゲスト:黒田義隆、黒田杏子(ON READING)
参加費:¥1500+ワンドリンクオーダー(当日払い)
定員:25名
詳細:⁡https://www.instagram.com/p/DMZbqCZyruj/予約:⁡https://localcuriousdialogue.peatix.com/view

EVENT

大崎清夏『湖まで』刊行記念 朗読&トークイベント
日程:2025年8月31日(日)
時間: 開場 14:00 開演 14:30~
入場料:2,000円(ON READINGお買物券500円分付)
定員:25名(要予約)
予約: https://onreading.jp/event/osaki/

わ~い!大崎さん、来ますよ!ぜひご参加ください!

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入荷情報 PICK UP

TEMPORA Tee
TEMPORA TOTEBAG
LIMITED MUSEUM SHOP『TEMPORA』オープンに先駆けて、オリジナルTシャツ&トートをリリースしました。ドネーション、応援のつもりでご購入いただけますと大変ありがたく、うれしく思います。必ずや面白いお店にして、国際芸術祭『あいち2025』を盛り上げますので!

【ご予約受付中!(8月12日頃入荷予定)】NEUTRAL COLORS 6 : 滞在で感じた あの特別な時間はなんだ
「超個人的」な体験や創作、記憶をリソグラフなどのハンドメイドな印刷手法を交えながら唯一無二の誌面で発信していく雑誌『NEUTRAL COLORS』の最新号。第6号は『滞在』特集。ON READING(黒田杏子)も寄稿しております。初回入荷分トートバッグ付き

文学カウンセリング入門 / チン・ウニョン、キム・ギョンヒ、吉川凪 (翻訳)
韓国で出版された本書『文学カウンセリング入門』は、詩や文学作品を通じて、自分自身の心の模様を読み解き、癒し、育むための方法を丁寧に示した1冊。

牛を食べた日 / 千葉貴子
牛を屠畜場へと運び、肉にしてもらうまで。その肉をみんなで分かち合い食べた日のこと、そして後日談。同じ村に住む著者が一連の流れを傍らで見守り、文章と写真で記録したルーラル・ノンフィクション。

ここにつらなる日々 / 漆原悠一
数多くのブックデザインを手掛ける、グラフィックデザイナー・漆原悠一(tento)によるエッセイ集。「父のこと、家族のこと、学生時代のこと、友人のこと、引っ越しのこと、仕事のこと etc。 デザインを仕事にする、忙しくも自由な日々の全23篇。 

【サイン本】集めずにはいられない / 小谷実由
“おみゆ”ことモデル・小谷実由による、3年ぶりとなるエッセイ集。モデル・ラジオ DJ・エッセイストとして活躍する著者の習性は「集めること」。そうして集まったTシャツ、ぬいぐるみ、猫の髭、ミンティアなど愛する物との日々を綴る、24篇の書き下ろしエッセイ。

音楽と整体1 音と仲よくなるための対話集 / 川崎智子、辻昌志
当店でもロングセラーとなっている『整体対話読本 ある』でもお馴染みの、整体師・川崎智子が、ボブ・マーリー、ジミヘン、キセル、フィッシュマンズ、CAN、原田知世など、様々な楽曲を題材に、「整体」の視点−体の運動特性、体癖、気などから「音楽」をよみ解いた対談本。

なにぬね のばなし / 出口かずみ
絵本作家、イラストレーターとして活躍中の出口かずみによる作品集。五十音(「あ」〜「ん」まで)の46文字に、それぞれとってもおもしろい短いお話と、とってもおもしろい絵が見開きで展開されていきます。ブックデザインは、おなじみサイトヲヒデユキ。

中国1981-1982 / 秋山亮二 Ryoji Akiyama
写真集『你好⼩朋友DEAR OLD DAYS 三部作』『遇見』を経て発表された、写真家、秋山亮二による写真集。本作は1981年から1982年にかけて撮影された写真の中の未発表作品から、視点を“⼦ども”に限定せず、秋⼭亮⼆という写真家がシャッターを切ったその瞬間をただ純粋に⾒つめ直し、新たなセレクトで編まれた一冊。

遥か街を切る / 福森翔一
只今個展を開催中。 鹿児島県出身、東京を拠点に活躍中のフォトグラファー、福森翔一による写真集。本作は、2023、2024年にアイスランドを延50日間旅して撮影した写真をまとめたもの。アイスランドをぐるりと一周しながら、街や村を訪れ、そこで暮らす人々の日常的な風景をフィルム写真で丁寧に切り取っています。

UAP a journey / Yann Linsart
グラフィックデザイナーのYann Linsartによる作品集。本作は、1947年から1969年までの未確認飛行物体(UAP/UFO)に関する、アメリカ合衆国の機密解除された資料を基に編集したアーカイブブック。人々のUFOに関する想像力の形成に大きな影響を与えた視覚的・文脈的な文書が収録された興味深い一冊です。 ブックデザインも秀逸!

Nathalie Du Pasquier On Paper, 1993–2023 / Nathalie Du Pasquier
イタリアを拠点として活動するフランス人アーティスト、ナタリー・ドゥ・パスキエ(Nathalie du Pasquier)の作品集。ナタリー・ドゥ・パスキエの過去30年間の作品を振り返る1冊。

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RECOMMEND BOOK !

人類は言葉を使うから優れているという歴史的な勘違いにいつになったら人は気づくのでしょう。静けさの方がずっと大事で人間らしいのに。言葉は祈りと詩、唄のためだけにあるのであって、人間同士のコミュニケーションのためではありません。(イリナ・グリゴレ)

文字は世界を確定することにかまけるためにあるのではなく、人が生きていることと世界のズレを知るための手がかりとしてあるはずです。私は文字は、過ぎ去ってしまったかけがえのない出来事の消失と名残を示唆しているように思えます。花を花と呼ぶしかない。けれど、私の見た花はそれではない。私の花はもう過ぎ去ってしまった。(尹雄大)

尹雄大/イリナ・グリゴレ『ガラスと雪のように言葉が溶ける』(大和書房)より


自分の子供と異国の言語で話す文化人類学者のイリナ・グリゴレと、自国の言葉を話せないライター、尹雄大が、自らルーツと言語、そして言葉で表現できないアイデンティティと身体感覚について語り合った往復書簡集。

読み始めてすぐ、これはゆっくり読む本だ…と思い、毎晩少しずつ、ちびちび大事に読みました。

相手の名を呼びながら、互いのいる土地に想いを馳せながら。

ずれたままで、むやみに同調をすることなく。こんな風に、誰かと対話をすることができたなら。

暴力、身体、異国、移民、植民地主義、言葉、祖母、母、父、子ども、武術、病、痛み、食べること、ルサンチマン、国家。

イリナさんの「言葉」や「身体」に対する鋭敏な感覚、尹さんの自身のルーツと家族に対する想い。

かねてから、ひとりで文章を書くことと、誰かに宛てて文章を書くことの違いと可能性を感じられる「往復書簡」という枠組みがとても好きなのですが、これまでのおふたりの著作ともまた違う言葉のやりとりに、震えながら読みました。読んでいる私たちの、深いところまで届く対話です。ずっと読んでいたかった。

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枝葉末節な日々

今週の担当:(杏)

8/1(金) 朝、ROOMSの川瀬さんにいただいたSHOZO COFFEEのスコーン、明方ハム、サラダ。出がけにさくちゃんがおしっこをトイレの外にこぼしてしまって大慌てで掃除する。最近、どうも多い。今日からギャラリーでは「佐藤憲治 木彫り熊展」が始まる。店に到着すると、すでに数名のお客様が列を作って待ってくださっていた。vada antiquesの和田さんとROOMSの川瀬さんもオンタイムで到着し、開店と同時に人でいっぱいになる。夕方、店の近所のよもぎ蒸しへ。冬に一度行ったきりで半年ぶり二回目のよもぎ蒸しだったが、人生イチくらいに発汗してすがすがしい気分。サウナより岩盤浴よりランニングより汗をかいた。夏はエアコンで自律神経が乱れまくってずっとだるいし、からだが重い。帰宅すると、またさくちゃんがおしっこを外にしちゃっている。トイレにつけているカメラをみてみると、トイレに入ってはいるのだが、ぐっとお尻をあげて思いっきり外に出している。どうしたものか。しかしトイレを「失敗」した、と思っているのは人間の都合で、さくちゃん的にはとっても気持ちよさそう。とはいえ本猫も思わぬ結果に驚いて、床をしゃかしゃかかいている様子も映っている。苦肉の作で、トイレの向きを前後逆にして、後ろの壁にペットシートを貼ってみる。はっちゃんが届いたばかりの猫ベットにすぐにフィットしたように、アフォーダンスをこちらが準備できたらいいのだ。うまくいくといいのだけれど。夜、豚の冷しゃぶ、きゅうりともずくの和え物、キムチ。

8/2(土) 朝、川瀬さんからいただいたSHOZO COFFEEのスコーン。よっさんはTくんとKAKUOZAN LARDERとOriginに行った。いろいろといい話もできたようでよかった。一度解散したTくんがBorkeさんと共に夕方店にやってくる。今日は一日あちらこちらに顔を出して、TEMPORA関連の打ち合わせをしてくれていた。本当にありがたい。閉店後、徒然舎の深谷さんと来年春の「岐阜駅本の市」についてのZOOMミーティング。毎年なんだかんだで夏から秋が一瞬で終わってしまって、気づいたら年を越して大慌てするのが目に見えているので、今年は定期的に打ち合わせを重ねている。とはいえ我々はTEMPORAで、徒然舎は来週の「夏の古本市名古屋」やその後も催事が目白押しで頭がパンパン。お互い「なに決めるんだっけ…」となりつつ、話していたら今のタイミングで話しておけてよかったと思えること続出で、とりあえず日程を決めておいた自分たちを褒めてあげたい。来年はPOSSEくんグッズが充実する予感。終了後、すっかり遅くなってしまったのでラーメンでも、と、比較的近所の豚骨ラーメン屋へ。なんか、麺がたるたるだった。

8/3(日) 朝、二兎の食パン、トマトとグリーンリーフのサラダ、明方ハム。今日はお休みをもらってキネマノイとミリオン座で映画のハシゴをしたかったのだが、普通に起きれなかったので、一旦よっさんと一緒に出勤。男性ブランコファンのFさんが来てくれる。あの日のことや、好きになったきっかけの話、だえーん!のことなど話は尽きない。Fさんが「初めて口に出します」とおしえてくれた野望にこちらも胸が熱くなる。今回の大事件(と寝坊)がもたらしてくれた惠みのような時間だと思った。ミリオン座で「私たちが光と想うすべて」。インドの都市、ムンバイを舞台にした群像劇。群像劇、とあえて言いたいのは、話の中心となる二人の女性だけでなく、常に都市で暮らす複数の声と人生が響いてくるから。人間よりも存在感の強い、激しい雨や風の音にはアピチャッポンを思い出すし、都会の喧騒にエマホイ・ツェゲ=マリアム・ゴブルーのピアノがかさなる様には、マイケル・ナイマンの曲が忘れられない「ひかりのまち」を思い出す。わかりあえない、ままならない、それでも。ラストシーンの刹那的な美しさに、ライターの小川知子さんが本作に寄せてインスタに書いていた文章を思い出す。

「私が光と想うのは、何か大事なものが大事なものとして伝わった気がしたときとか、相手の大事なものを大事なものとして受け取れたと思えたときとか、やはり交流やコミュニケーションの中で発生する予測できない何かで、速度や心的もしくは物理的距離とも関係するもの。だから、たまに事故も起きたりするし、傷ついたりもする。そういうもの。」

パヤル・カパーリヤー監督、一発でファンになった。ミリオン座では8月15日から、前作の(こちらはドキュメンタリー長編)「何も知らない夜」も公開されるので楽しみ。夜、最後の冷凍ハンバーグ、小松菜、人参のツナサラダ、ピーマンとじゃがいもの酢炒め。プロローグのヴィクトリアケーキとチーズケーキを半分こ。

8/4(月) 朝、プロローグのスコーン、人参のツナサラダ、明方ハム。今日からTEMPORAの施工が始まる。内装チームが家まで迎えに来てくれて、よっさんは朝8時に出かけて行った。私もせっかくなので起きて家事をする。エアコン工事の時に一回とても綺麗になった我が家だが、ひと月半ですっかりカオスに元通り。毎度、大掃除をするたびにキープクリーン!と言い合うものの、どうしてそれができないのか。昨日から、インドのミュージシャンTopsheの「All We imagine as Light」のサントラをずっと聴いている。「私たちが光と想うすべて」っていい翻訳だなとおもう。「想」という漢字を使うことでもうひとつイメージを足せるのもいい。洗濯ものを畳んだり皿を洗ったりしていると、ふと、プラバは今日も病院で忙しく働いているのかなとふと思ったりする。映画に出てきた人物が「いる」と思えるのは、その「物語」を強く信じられているからこそ。パンフレットには「私が試みているのは、フィクションをノンフィクション的なアプローチで扱うこと。この二つを共に考えることでノンフィクションはよりフィクションらしく、フィクションはよりノンフィクションらしくなると強く信じています」という監督の言葉があり、以前より「事実」と「作品」の不思議な関係性が気になっている私としては、ここはじっくり考えていきたいところ。いつも校正を担当してくれている藤本さんから『ありふれたくじら』の念校が届く。「あと一歩ですね」のメールが嬉しい。あと一歩だ。本づくりは本当に楽しい。けれど作っている間は、えも言われぬ緊張感がずーっとある。もちろんまだ気は抜けないが、ようやくここまで来た…と感慨深い。閉店間際に来てくださった方と話していたらなんと、写真家の富澤大輔さんのお知り合いで、私たちも行きたかったけど行けなかった台湾の旧正月のお祭りに参加されたのだそう!写真や動画をたくさん見せてもらい、私は私で、その祭りの1週間後に富澤さんに連れて行ってもらった高雄のB級廟めぐりの写真を見せ合う。施工から帰ってきたよっさんはとっても楽しかった様子。

8/5(火) 朝、Yくんにもらったトウモロコシ、義母からもらったマスクメロン。ギャラリーの搬入に来てくださった福森さんと店で待ち合わせて、私たちはTEMPORAへ。今回の内装は廃材を使用しているので、使える状態にする前に整える作業が必要な資材も多い。今日は、資材にうたれた細かいタッカーやテープなどを除去していく。スタッフとしてTEMPORAで働いてもらう3人が参加してくれた。単純な作業ではあるが地味に辛い。おしゃべりしながら励ましあいながら手を動かして、なんとか予定の時間に終えることができた。よっさんは今日も、施工作業に加わって、カウンターになる場所を作ったり、初めてノミを触ったりして、とっても楽しそう。朝、郡上からとどいたとうもろこしと巨大きゅうりを今日会う皆に渡そうと持ってきていた。けれど内装チームのYくんとTくんからはつい先日とうもろこしをもらったばかり。「こないだとうもろこしもらったのに何なんだけど、とうもろこしあげていい?」とYくんに聞くと、「いやいや嬉しい!そうやってなんかあげて、なんかもらって、そうやってやってこうと思って」と言ってくれた。何かをあげることももらうことも嬉しいこと。私も遠慮せずあげて、遠慮せずもらって、そうやってやっていこう。昨夜、TEMPORAのオンラインショップをオープンしたところ、早速Tシャツやトートバッグに注文が入ってくる。気にかけてくださることが本当に有難い…!!!夜、へとへとでスーパーに行ったら、安くなっていた肉をあれこれ買ってしまったので、BRUNOで焼肉。きゅうりとトマトの昆布ナムル、冷奴。途中から無言になってしまうくらい疲れ果てていた。男性ブランコのPodcastで、「だえーん!」の話。今回の公演を観て、私が「鎮魂のものがたりだ」と感じていた部分には、かなり直接的にきっかけになった出来事があったそう。旅行先で見た光景や、実生活のなかでの様々な変化が、姿を変えてコントに昇華されているという事実に震えた。

8/6(水) 朝、グラノーラ、きゅうり、トマト、明方ハム、メロン。今日からギャラリーでは、福森翔一 写真展『遥か街を切る』。アイスランドを50日間かけて旅をして撮られた写真群。よく見ると、羊がたくさん写っている。「羊に会いにいったようなものです」と福森さん。「アイスランドらしい」イメージよりも、アイスランドの日常の風景に心を惹かれたそうで、かの地の暮らしや空気にすこし触れられるような気になる、気持ちのよい展示。このうだるような暑さのなかではすこし、涼を感じられるだろう。閉店後、『ありふれたくじら』の入稿作業。なかなかアップロードが出来ず、日付が変わってしまいそうだったので家に帰って入稿することに。昨日食べきれなかった牛肉とにんにくの芽炒め、もやし、茄子を一緒に炒めてキムチをのっけた丼。きゅうりとトマトの昆布ナムル、作り置きおかずのおかげですぐに夕飯に出来てめちゃくちゃ助かった。家でやったらものの5分でアップロードが完了した。なんじゃい。

8/7(木) 朝、グラノーラ、きゅうり、トマト、明方ハム、メロン。TEMPORA用の書籍の発注が佳境。あれもこれも、まだ手がつけれていないことが山積みで、逆にぼうっとしてしまう。今日から、店頭ではフクモ陶器フェアを開催。珍奇なインチキ骨董品やニセの土産物の作品集『無用的芸術』の刊行記念展示。さっそく噂を聞きつけた人たちがわいわいしてくれて楽しい。閉店後、お弁当屋KAMUのM家で一社ご近所会。前回お邪魔したのがちょうど一年前で、その時は北海道のお土産を持って行ったのだったと思い出す。白茄子のステーキ、いんげんのさっぱり煮、いかとわかめのいためもの(沢村貞子レシピ)、さわらの赤玉ねぎの黒酢ソース、さばごはん。どれをとっても本当においしい。「今日のは普段の家の食卓って感じ」と言うので、すごすぎる。今日は、TEMPORA用にお弁当をお願いできないかと相談に来た。妻のYちゃんは栄で働いているので、立地のことや栄のランチ事情にも詳しく、とめどなくアイデアがあふれていた。こういう時間そのものがありがたい。話すたびに、TEMPORAで何をしようとしているのかということを考えなおすことになる。今回の芸術祭の大きなテーマは「対話をやめない」ということだと思っている、と話すと、Yちゃんから小沢健二と亀田誠治の対談の話が出て、男性ブランコにつながって、「私たちが光と想うすべて」に落ち着いた。Mさんは「結局どんな弁当つくればいいの」と冷静。すみません、そうですよね。なにはともあれ、TEMPORA弁当もとっても楽しみ。

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EXHIBITION INFORMATION

2025年8月6日(水)~8月18日(月)ON READING GALLERY
福森翔一 写真展『遥か街を切る』

※作家在廊予定:土日祝

アイスランド旅、50日間の全記録。全編フィルムにて撮り下ろした作品となります。誰も知らないアイスランドではないけれど、誰も切り取ることのなかった遥か街の日常。

【POPUP】2025年8月7日(木)~8月31日(日)ON READING店内
『無用的芸術 フクモ陶器』(大福書林)刊行記念展フェア

インチキ陶器商を自称する、知る人ぞ知る謎の陶芸アーティスト「フクモ陶器」による待望の作品集『無用的芸術 フクモ陶器』(大福書林)の刊行を記念して、フェアを開催します。キーホルダー、トートバッグ、手ぬぐい、土産物風陶器などなど、ユニークな品々が並びました。早速好評です!

2025年9月6日(土)~8日(月) 、9月13日(土)~15日(月) ON READING GALLERY
KOKOLIS exhibition vol.16

革鞄・革小物ブランド KOKOLIS(ココリス)16回目の展示受注会。

新作は2種類のショルダーバッグ。手帳や書類はもちろんペットボトルも入れられて、ジッパーやフタが付いている(口が開けっ放しじゃない)もの。男女問わずご要望は多かったものの、なかなか商品化できずにいたショルダーバッグが、この度ようやくお披露目となります。

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♪ Now Listening

時間 / betcover!!

めちゃくちゃかっこいい。末恐ろしいセンス。

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今週はこのあたりで。

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