NEWSLETTER FROM ON READING 2026.02.13

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。急にあたたかくなってきましたね。東山公園駅は今冬、ハンバーガー屋さんが二店舗開店しました。カメダビルの前の路地を下ったところ(前にトレントトットさんがあったところ)に「CHEDDAR」さん、広小路通りを進んで平和公園の方へ行く角(前におてあてさんがあったところ)には「GOOD LOSERS CLUB」さん。行列店のラーメン屋「笑顔のために」と、グルマン洋食店にリニューアルした「コアラド」含め、わんぱくグルメが目白押しです。ON READINGにお越しの際はぜひ◎
EVENT

尹雄大『「要するに」って言わないで』刊行記念トーク
“ぜんぶ聞くこと、ぜんぶ語ること”
日程:2026年3月8日(日)
時間: 開場 13:30 開演 14:00~
参加費:1,500円(500円分のお買物券付)
予約:https://onreading.jp/event/yosuruni/
↑残席わずか!
インタビューやルポルタージュを主に手掛ける執筆業の傍ら、インタビューセッションと「聞くこと話すこと」についての講座も開催している尹雄大さんが綴った、心の重さを捨てて身軽になるための本『「要するに」って言わないで』。発売から当店でもずっと手に取っていただけています!このたび、著者の尹さんをお招きしてお話会を開催します。
入荷情報 PICK UP
・【サイン本】ぼくのおやつ地図 / 岡本仁
『BRUTUS』『relax』『ku:nel』などの雑誌編集に携わってきた名編集者・岡本仁による「おやつ案内」。たい焼き、羊羹、桜もち、饅頭、せんべい、あんみつ、かき氷、モンブラン、ロールケーキ、アップルパイ、クッキー、ソフトクリーム、ドーナツ、フルーツパフェ、ハムトースト、うどん……。和菓子や洋菓子、そして旅の途中で出会った小腹を満たす軽食まで、街を歩いて見つけた104店を紹介しながら、おやつとの幸せな関係を丁寧に紡いでいく。
・生きるための表現手引き / 渡邉康太郎
店頭でよく売れています。世界で活躍するデザイン・イノベーション・ファーム「Takram」の渡邉康太郎が贈る、“表現”のすすめ。才能や特別さに縛られず、子どもの頃のように自由に「つくる」ことの大切さを教えてくれる。本書は評価や経済性を脇に置き、模倣からでも表現を始めることで、生き方そのものを変える可能性を示す。
・5秒日記 / 古賀及子
こちらも引き続き人気!注目のライター、エッセイスト、そして日記文学の新鋭として各界が注目する古賀及子による、2023年から2025年に書かれた“5秒日記”を収録した日記集。
・WOLFGANG TILLMANS FOUR BOOKS / Wolfgang Tillmans
2000年のターナー賞受賞者で、ロンドンとドイツを拠点に活動するドイツ人写真家、ヴォルフガング・ティルマンスの作品集。写真の可能性を押し広げ、暗室での抽象表現など多様な手法を探究してきた。本書はドイツ出版社「TASCHEN」との協働で、これまでの4冊を再編纂し、ミレニアム前後の生を見つめ直す構成となっている。
・Album, 1969–82 / Guido Guidi
イタリア・チェゼーナ出身の写真家、グイド・グイディ(Guido Guidi)の作品集。日常と奇妙さ、親密さと距離感、具体と抽象。相反する要素が静かに響き合いながら、現代的な強度を備えた一冊。グイディの制作の源泉に迫ると同時に、芸術と機能、写実とシュルレアリスム、真実と虚構のあいだを往還する写真表現の豊かさを体感できる重要作。
RECOMMEND BOOK !
「今までの人生で、爪きりの時間の合計って、どれくらいかな?」
娘が人生を語りはじめる前まで、私にとって一生はもっと壮大で切実なものだった。娘のおかげで、最近の人生はささいで他愛なく、気安い。
「日記は1日のことをまるまる書こうとせずに5秒のことを200字かけて書くといい」
注目のライター、エッセイスト、そして日記文学の新鋭として各界が注目する古賀及子による2023年から2025年に書かれた“5秒日記”を収録。
冒頭のこのことば、SNSで古賀さんが提唱したこのアイデアに、「それだ!」と射抜かれた人は多いのではないでしょうか。私も、そのひとり。
日記を読む楽しさにもいろいろあるけれど、古賀さんの日記に、はっとしたり、じーんとしたり、可笑しみを感じたりするのは、まさにこうした細部へのまなざしがピカイチだから。
スナップ写真とも絵でのスケッチとも、また違う、ことばでしかとらえられない機微が、たしかにある。こんなふうに、日々をあじわえたなら。
これはまさに、「日記」という形式を借りた”文”の”芸”だ、と私は思う。
「古賀さん読んでみたいんですがたくさん出すぎててどれから読んだら…」と聞かれることがたまにありますが、古賀さんの作品は文章を楽しむやつなので、本当にどれからでも大丈夫です!表紙とかで決めちゃって大丈夫です!と伝えてます。そういう方にも本書はおすすめかと!
枝葉末節な日々
今週の担当:(義)
2/6(金) 朝、杏子は歯医者へ。その後はRちゃんとランチに行くらしい。さくちゃんが朝ごはんを吐き戻す。毛玉かな……。ゴミ出しなどをしていたら結構な時間になってしまい、そのまま何も食べずに急いで出勤。到着すると、ゆいちゃんがすでに店を開けてくれていた。「投票先、どこにします? 迷ってます」と、ゆいちゃん。そうだよね。戦略的に考えるか、本当に投票したい人(党)に入れるか。もう、年々状況は好ましくないほうに向かっていて、今回は、もういよいよ、という感じ。SNSのフィルターバブルの中ですら、現首相や現政権を評価する声がちらほらある。自分の周囲でも支持を口にする人が少しずつ増えている気がして、はっとする。この世界で、どうやったら健やかに生きていけるのか。政治のことを考え続けるのはしんどい。でも、考えないでいるのもどこか落ち着かない。東浩紀の『平和と愚かさ』を読み始める。ここ数年、どんどん「政治的」な空気が濃くなっている気がする。イデオロギーが、知らないうちに生活に入り込んできているような。 「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。」 という吉田健一の言葉について改めて考える。日本は大正デモクラシーという民主化運動のあと、わずか数年で戦争へと進んだ。大正デモクラシーは「政治の自由化」の動きだったが、経済危機や軍部の台頭、国際的な圧力が重なり、結果として戦争へと向かっていった。あのときの人たちは、その流れをどのくらい現実として感じていたのだろう。夜、ふらっと「世界をきちんとあじわうための本」の著者で人類学者の山崎さんが顔を出してくれる。閉店後、今考えている、興味を持っていることをおしゃべり。石、記号(記号になる前)、タイムマシン、幽霊の話。これだけ書くとなんのことか全くわからないと思うが、またまためちゃくちゃ面白いことを考えておられる。今年は少しづつ形にしていけたら。夜はキムチ鍋。
2/7(土) 朝、トースト、ゆで卵、ウインナー、サラダ。開店すると同時に電話が鳴る。自動音声で警察署で落とし物を預かっている旨の案内があり、特定の番号を押すように促される。これは怪しいなと思い、その場で検索するとやはり詐欺電話だったよう。もう電話とメールは常に疑いから入らなくてはいけない時代に。なんなのこのコスト。。。夜は、独立書店ネットワークのZOOM MTG。今後の運営の確認や近況報告。こうやって同業者の仲間たちと話せる場があるだけで、少し心が落ち着く。みんな選挙が近づくと店が暇になるらしい。うちはどうだろう、あんまり気にしたことなかったな。
2/8(日) 朝、シャワーを浴びて近所の小学校へ投票へ。各メディアの予想から、既に暗い気持ち。とはいえできることをする。バゲットラビットでパンを購入。杏子はそのまま家に残って掃除。うちもひょっとしたら投票日は暇になるのかなと思っていたが、通常の週末くらいにはお客さんが来てくれる。投票ステッカーもらっていいですかと聞いてくださる方もちらほら。営業が終わって、近所(平和公園口の交差点の角)にオープンした「good losers club」というアメリカンフード専門店のレセプションへ。店主は大須にあったFAT MAN’S MISERYを手がけていた方みたい。店内にはメロコアがかかっていて東山公園に新しい風が吹いている。12月には、ON READINGのすぐ向かいに「CHEDDAR」というハンバーガー屋さんもできていて、「コアラド」、「笑顔のために」、「CHEDDAR」、「good losers club」と、にわかに東山公園が食いしん坊の街になってきた。帰宅して投開票速報の番組をいくつか。まぁ、わかってはいたけどガッカリはする。
2/9(月) 朝、トースト、コーヒー。なんとなく重い気持ちを引きずって出勤。こころなしか店も暇な気が。昨晩の選挙特番で、爆笑問題の太田さんが高市首相に消費税減税ができなかった場合の責任の取り方を訊いた際のやり取りがSNSで話題に。なぜこれで、太田さんが非難されているか全くわからない。投開票日に公約の実現性や未達時の対応を問うのは、ジャーナリズムの観点からしても当然のことで、そのことに対して意地悪だの、失礼だのと印象付けて、国民の知る権利に答えずはぐらかす高市さんのほうが余程不誠実なはず。それにしてもいつからか、政治が「推し活」になってしまった弊害をかなり感じる。自分が推す政治家が非難された際、自分が非難されていると思ってしまう人があまりにも増えすぎている。自分が支持している政党や政治家だとしても、常に批評的態度をもって監視するのが国民の役割のはず。この傾向は非常にまずいと思う。夜はネトフリで「静かなるドン」。
2/10(火) 定休日。朝はグダグダ。お昼は。銀行にいったり所要を済ませて、借りていたタンクを返しがてら川名のharuさんへ。カフェラテとプリン。ゆったり本を読みながら幸福な時間。お礼の品を持っていくはずだったのがすっかり忘れてしまう。杏子はこの後ごはん会があるらしく、本山で降ろして帰宅。ひさしぶりに土鍋でカオマンガイをつくる。以前『&Premium』で見た簡単レシピ。炊いたりしている間にトイレ掃除やお風呂掃除を並行しながら進める。ちょっとだけ水分が多かったけどまぁまぁな出来。ネトフリで「静かなるドン 第三章」。
2/11(水) 朝、カオマンガイの残り。出勤後、なにやら食べ合わせが悪かったのかちょっと気持ちが悪い。ギャラリーに段ボールを引いて横になり、2時間ほど寝たら復活できた。夜は、ひき肉あんかけうどん。杏子は鼻が詰まって味がわからないらしい。
2/12(木) 朝9時から本屋チャンネルのZOOM MTG。早起きすると午前の時間が長くてよい。こういうリズムの生活にしたいがなかなかできない。Mさんからお花や猫用トンネル、グラス、お菓子などたくさんいただいてしまう。Mさんは故・麦子の命日に毎年贈りものをしてくださる。亡くなってもこんなに可愛がってくれるなんて、、、むっちゃんに会いたい。帰宅して、お菓子を麦子にお供え。いただいたオルネコのトンネル(STOMACHACHE.のイラスト!)を部屋に出すと、早速はっちゃんがくんくんしながら入っていった。その後、さくちゃんも興味を示し始め、はっちゃんと取り合いになって追いかけっこに。長生きしてくれるといいな。夜ごはんは、餃子を焼いて、小松菜と豆腐の卵とじ、中華スープ。
EXHIBITION INFORMATION

2026年2月14日(土)~ 3月1日(日) ON READING GALLERY
植本一子 写真展 『ここは安心安全な場所』
写真家・植本一子による写真展を開催します。
本展では、昨年刊行されたエッセイ&写真集『ここは安心安全な場所』に収録された馬と風景写真に加え、植本が遠野に通う日々のなかで撮影した写真を展示します。
初日はイベントのため、18時までの営業です。ご注意ください。

2026年3月12日(木)~ 3月23日(月) ON READING GALLERY
EPIC HOUSE EXHIBITION
イラストレーションとそれを彩る額装、それぞれのアイディアを掛け合わせてユニークな作品を生み出す、イラストレーターの佐藤梓(LIGHT HOUSE)と、額装家の沖津真美(ÉPICE)によるユニット『EPIC HOUSE』の展覧会を開催します。
♪ Now Listening
Vol.1 / Angine de Poitrine
SNSで話題になっていたカナダの覆面インストゥルメンタル・デュオ、 Angine de Poitrine。観て楽しい、複雑なリズム、構成の変態マスロック。
今週はこのあたりで。
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