NEWSLETTER FROM ON READING 2026.02.27

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。花粉…来てますよね…。ここ数日の気圧の変化と花粉の気配に、どうも頭が鈍く、早起きしたいのに何度寝ても眠い。あれもこれもとやりたいことばかりの春ですが、どこから手をつけたらいいのか、まずはいまだに消せていないTO DO CHECK LIST NO.1の確定申告を頑張ります。まだ先は長い…。(杏)
入荷情報 PICK UP
・【ご予約受付中!2/28迄!】『ここは安心安全な場所』LONG SLEEVE TEE
お問い合わせ多数だったので受注販売することとなりました。植本一子写真展『ここは安心安全な場所』at ON READINGにあわせて制作された長袖Tシャツ。アートワークは、画家・松井一平。
・【サイン本】これより先には入れません / 谷川俊太郎、木下龍也
現代日本を代表する詩人・谷川俊太郎と、現代短歌シーンで注目を集める歌人・木下龍也による「対詩」集。詩と短歌による延べ40回にわたるやりとりを収めるほか、巻末には、木下による「ひとり感想戦」を収録。
・みちのく民話まんだら―民話のなかの女たち / 小野和子
・みちのく民話まんだら―民話のなかの男たち / 小野和子
「鉄犬ヘテロトピア文学賞」「梅棹忠夫 山と探検文学賞」を受賞した民話採訪者・小野和子による民話集。東北の海辺の集落や山奥の村で、口から耳へと語り継がれてきた民話一話ごとに、半世紀にわたり民話を聞き訪ねてきた著者ならではの「あと語り」が付されることで、語りの奥底にある生活感情や精神性もあらわにする。
・【サイン本】西高東低マンション / 武塙麻衣子
これは素晴らしい随筆。注目の文筆家、武塙麻衣子によるエッセイ集。マンションの一風変わった住人たち。通う古い酒場で夜毎語られる常連の話。いつの間にか遠くなった学生時代。二匹とふたりで暮らす私が書き留めた日々の小景。
・【サイン本】自炊の風景 / 山口祐加
食、暮らし、旅、家族・友人などさまざまな場面で料理の片鱗に触れて心が動いた瞬間を、ありのままに綴った自炊料理家・山口祐加初のエッセイ集。
・私的応答 / 井戸川射子
芥川賞作家・井戸川射子の静謐な筆致が紡ぎ出す、昭和から令和、母娘三代に流れる「時間」と震災の「記憶」の物語。
・レコード店の文化史 / ジーナ・アーノルド
世界各地のレコード店をめぐりながら、そこに生まれる関係性や階級、ジェンダー、サブカルチャー、そして地域文化を多角的に分析し、デジタル時代における「場所」の意味を問い直す、社会学・文化研究の新しい視座を提供する一冊。
・【サイン本】BTS / ホンマタカシ Takashi Homma
日本人写真家、ホンマタカシの作品集。本書では、日常を形づくる見過ごされがちな「保護」や「覆い」に目を向ける。東京を中心に、コロンビアやハワイで撮影された、カバーに包まれた車や樹木、閉ざされた窓、雪景色、幾重にも服を重ねた人々を収録。表面と内側、可視と不可視のあわいを静かに問いかけ、舞台裏=Behind the Scenesの気配を写し出す。
・PAINTINGS / Gus Van Sant
アメリカ人映画監督でフォトグラファー、音楽家、作家であるガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)の作品集。本書は作者の絵画作品に焦点を当てた初のモノグラフであり、その作品群を広範に紹介する一冊。
・Coincidence / Jeremy Liebman
ジェレミー・リーブマン初の写真集。NY拠点に活躍し、『The New Yorker』などで著名人を撮影。本作はモノクロで家族と記憶、「家」を探り、ダラスやブルックリン、英国の田園で三世代の姿を追う。
・ONDER / UNDER AMSTERDAM / Irma Boom, Frederik Pesch
オランダのグラフィックデザイナー、イルマ・ボームと「Irma Boom Office」のフレデリック・ペッシュによる作品集。アムステルダムの地下から出土した遺物を独自に選び、形や色、質感の連なりとして再構成することで、忘れられた都市の歴史を新たな視点から浮かび上がらせる。
RECOMMEND BOOK !
『とある都市生活者のいちにち / 植本一子』
こうして本を出してみて、ようやく書くことが自分の生活の一部になったと感じている。(中略)そうして積み重ねた時間が、気づけば自分を支える力になっている。肩書きにするかどうかよりも、ただ書き続けてきた日々そのものが、わたしに自信を与えてくれたのかもしれない。
ただいま好評開催中!の植本一子写真展『ここは安心安全な場所』。
こちらは昨年刊行された同名のエッセイ&写真集の展示ですが、さらなる新刊が発売になりました~!
こちらは久しぶりの日記集。
『それはただの偶然』と『ここは安心安全な場所』の、2冊のエッセイ集を制作していたこの一年。
ブームとは反して、日記を書くことから離れていたのだが、「書く人間として、もう一段登りたい」とエッセイに挑戦し始めた。
その制作期間と並走する日々の思考や揺れ、生活の手触りが綴られた2024年10月22日〜2025年8月14日の日記に加えて、創作についての書き下ろしエッセイも収録されている。
都市で暮らす自営業の写真家としての不安定な日常、成長していく二人の娘との距離感、飼い猫との時間、たいせつな場所、たくさんの新しい出会い、「書くこと」「本を作ること」への迷いや確信。特別ではないようでいて、他の誰とも異なる生活――。
日記を読む面白さのひとつは、書き手の変化にあると思う。年を重ね、環境が変わり、考えていることも揺れ動いていく。私はそこに「人間」を感じる。
植本さんのジェットコースターのような人生のなかでは、この一年は比較的穏やかな日々で、その分、「書く」ということに対する意識がこれまでと段違いに深まっている、と思った。
展示初日に開催した、本書にも多数登場する予感の高橋さんとのトークイベントでも、この数年のいくつもの変化が語られた。「もう大丈夫」をひとつずつ確認して、そうして自分になっていく。
読み終えてから冒頭と巻末に掲載された「この日記の登場人物」一覧(160名!)と「これまでに出した本一覧」を眺めていると、なんだかしみじみすごいな~と思ってきた。出会った人と作ったもの、それこそが今の自分を支えている。これ以上の自己紹介はあるだろうか。トークも含め、大きく深い幸せのお裾分けをいただいたような気持ちをかみしめています。
これからもきっと、揺れつづけ迷いつづけ、変わったり変わらなかったりする姿をそのままに私たちに読ませてくれるだろう。それが本当に楽しみでならない。
ブックデザインは、天才(変態!)根本匠によるもの。特典ペーパー付。サインも入れていただきました!
そして写真展『ここは安心安全な場所』は3月1日まで!こちらもお見逃しなく。
枝葉末節な日々
今週の担当:(義)
2/20(金) 朝、ウインナー、トースト、スノーボール、コーヒー。2月は短いのでちょっと気を抜くと、あっという間に3月になってしまう。今月中に納めないといけない仕事(入稿など)をちびちび片付ける。とりあえず大きな山場は越えた(のか?)。とはいえ、細かな仕事が次から次へと発生するので、常に何かしらの締め切りに追われる日々。生きるって締め切りとの闘いだよね。締め切りのない生活に憧れる。でもその瞬間何もしなくなりそうで怖い。大学4年の頃、就職活動をしている中で何か違うなと思い、早々にドロップアウトし、卒業後、一か月くらいほぼ引きこもって映画ばかりみていた時期があった。なんとか仕事(バイト)決めて、ニートにならずに済んだのだけど、今考えると少しゾッとする。なので、こうしてやらなきゃいけないことに駆動されて、応答して生きているほうが健康的なのかも。夕方、ヤマザキOKコンピューターさんがご来店。ヤマコンさんは最近、自身で出版社「穴書」を立ち上げ、自著『お金信仰さようなら』を出したばかり。ON READINGでも早速人気でよく動いている。初回の発注数をみて、え、こんなに頼んで大丈夫ですか?と思われたらしいが、結局全然足りず、すぐに追加で発注することになったほどだ。佐久間裕美子さんとのポッドキャストもたまに聴いているので、声にも聴きなじみがあり、なんだか初めてお会いした感じがしなかった。
2/21(土) 朝、ウインナー、トースト。2月はなかなかにぎわっていて調子が良い。ありがたい。いっちゃんの本もたくさん売れている。夜は隣のガストに行ってラストもつ鍋。その後店に戻り、再び仕事。3月中旬から広島PARCOのBOOK PARK CLUB内のPOPUP?というかたちで、ON READINGがセレクトした約100タイトルが展開される。そのための選書リストを明日までに提出しなければならず、杏子と二人がかりで一気にリストアップしていく。今回は、ELVIS PRESSの本をそれぞれのテーマの真ん中において、そこに関連するような本を選んだ。出張出店するときにもいつも悩んでしまうが、ON READINGらしさ、をどのようにしたら限られた冊数の本で伝えることができるのか。いつも難しい。が、結局、その場に来る人や求められていることをなんとか想像しながら、応答するしかない。きっと、その応答の仕方がON READINGらしさ、なのだと思う。久しぶりに12時過ぎに帰宅。
2/22(日) 朝、少し寝坊。急いで出勤。20度の春の陽気、ひさしぶりにシャツを着ていったらゆいちゃんに春ですねと二回言われる。東山公園が混雑してますよ、という投稿をThreadsにしたら150件以上の「いいね」が。どうでもいい投稿ほど「いいね」がつく。不思議。本の紹介の投稿ももっとみてほしいな。ゆいちゃんから旅のお土産とバレンタインデーのチョコをいただく。嬉しい。夜にはバブーシュカの杉ちゃんも来てくれて、イベントで余ったチャイとビスケットをいただいた。スパイシーなホットホットチャイ。ありがたい。品品団地の団地ラジオを聞きながら夕飯。選挙終わっての、朝日新聞の神田記者とTaitanの回。リベラル反省会と今後の行方。共産党の弱体化が心配になる。とはいえ、無くなったら困るひと、たくさんいると思うんだけどな。早速、コーヒーを淹れて、チョコをいただく。濃厚な贅沢チョコのクッキーサンド。おいしゅうございました。夜、ネットフリックスで『ウルフマン』鑑賞。う~ん、いまいち。
2/23(月) 三連休だった。最終日だから多少落ち着くかなと思ったけど、まぁまぁ忙しい日。DU BOOKSから出たばかりの分厚い本『レコード店の文化史』をちょびちょび読んでいる。もうとっくに閉店してしまったが、地元にあったエヴァーグリーンハウスという恐らく唯一の輸入レコード店は、今思えばかなり人生に強い影響を与えてくれた。寡黙なおじさんがほぼ一人でやっていたお店。雑誌しか情報がない時代。レコードやCDに貼られたわずかなコメントやジャケットを手掛かりにしてドキドキしながらお小遣いをもらうたびに一枚ずつ買っていた。洋楽は国内版より輸入盤のほうがかなり安かったし、もちろん国内版にならない音源も多かったので、あの店がなければ出会えなかった音楽がたくさんあったはずだし、回りまわって、こんな本屋もやっていなかっただろうな。お店の存在ってすごい。夜、ネットフリックスで『刑事ジョン・ルーサー』鑑賞。まぁまぁ面白かった。
2/24(火) 朝、杉ちゃんにもらったホットビスケットを食べて、愛知県立芸術大学の卒展を観に出掛ける。ここのところ、毎年のように観ているが、ここ数年は、ぐっと現代美術っぽいコンセプチュアルなアプローチの作品が増えた印象。5,6年前は、数人くらいだったはずだが、何が起きているのだろう。作品もレベルが高くてなかなか見応えあり。お昼は、バラックさんといたまどさんが特別出店している学食でランチ。麻婆飯がおいしい。杏子が食べていたバインドゥックノンというヴェトナムの雑煮も美味しそうだった。杏子は鼻息あらく毎年楽しみにしている月餅も購入。TEMPORAでスタッフをしてくれていたAさんともばったり。Aさんは県芸で助手の仕事もしているアーティスト。ひとしきり展示を観た後、Aさんのアトリエにもお邪魔して雑談。今度、ON READINGで、「世界をあじわうためのデッサン教室(仮)」をしてもらおうと目論見中。その場でささっと林檎をデッサンしてもらったが上手過ぎてビビる。いい絵が描けるようになりたい。その後は、ひさ~しぶりにツムギキッチンへ。お互い忙しくてもうすっかり遅くなってしまったが、湯浅景子さんと新年会。相変わらずおいしいハンバーグと牡蠣のグラタンを頬張りながら、みっちり濃厚なおしゃべり。デザートもいただいてお腹パンパンで帰宅。夜、ネットフリックスで『さゆり』を鑑賞。何この映画。。。
EXHIBITION INFORMATION

2026年2月14日(土)~ 3月1日(日) ON READING GALLERY
植本一子 写真展 『ここは安心安全な場所』
写真家・植本一子による写真展を開催します。
本展では、昨年刊行されたエッセイ&写真集『ここは安心安全な場所』に収録された馬と風景写真に加え、植本が遠野に通う日々のなかで撮影した写真を展示します。

2026年3月12日(木)~ 3月23日(月) ON READING GALLERY
EPIC HOUSE EXHIBITION
イラストレーションとそれを彩る額装、それぞれのアイディアを掛け合わせてユニークな作品を生み出す、イラストレーターの佐藤梓(LIGHT HOUSE)と、額装家の沖津真美(ÉPICE)によるユニット『EPIC HOUSE』の展覧会を開催します。
♪ Now Listening
And The Voice Said / Tōth
ニューヨーク/ブルックリン拠点のマルチインストゥルメンタリストでソングライターのAlex Tothによるソロプロジェクト。心朗らかになるポップソング。
今週はこのあたりで。
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