NEWSLETTER FROM ON READING 2024.05.24

週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2024.05.24
誰でも

こんにちは。ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。

今日から「森、道、市場2024」(愛知県蒲郡市で開催されている音楽とマーケットのイベント)ですね。遊びに行かれている方も多いのではないでしょうか。私たちはイベント自体にはもう何年も出店していないのですが、遠方から遊びに行かれた方や出店された方が前後に寄ってくださるのが楽しみ。元気に通常営業しております!明日は(義)が出張し「BOOK DAYとやまに出店します。富山の皆さまどうぞよろしくおねがいします。(杏)

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NEWS

・心のバカンスを追い求めるカルチャー雑誌『VACANCES(バカンス)』に、短いエッセイを寄稿しました。「待つ」というお題でしたので、18年店をやってきてたからこそ気づけたご褒美のような再会について書きました。(杏)

・『暮しの手帖 30号(2024年6-7月号)』の、「目利きの本屋さんに聞いてみた」コーナーに寄稿させていただきました。今号のテーマは「大人に沁みる児童文学」。私は愛知県ゆかりの作家、新美南吉の童話集をご紹介しております。いつか!と憧れていたコーナーなので嬉しい。お近くの書店でぜひ~(杏)

~イベント出店のお知らせ~

「OKAZAKI BOOK FAIR」に出店&トークイベントに登壇します。

岡崎のマイクロホテル、ANGLE4周年記念の催しにお誘いいただきました。街の文化度を支える「本」を切り口に、地域と編集の意義や価値、編集的視点から見た岡崎の可能性、街に本屋がある意味などを考える日。街の皆さん30人が選んだ5冊がならぶ古本市、地域密着の編集社と書店のPOP UPとトークイベントがあります。

ON READINGは、TOUTEN BOOKSTOREの古賀さんとのトークイベント「街のいい本屋ってなんだろう?」に登壇します。(ただいま予約受付中!)是非遊びにいらしてください。

6/8(土)11:00 – 22:00
6/9(日)11:00 – 17:00
会場:Okazaki Micro Hotel ANGLE(愛知県岡崎市籠田町21)
※ON READINGの出店・トークは、6月9日(日)のみ
 詳細はこちらから→ https://okazaki-angle.com/news/4317/

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入荷情報 PICK UP

今週、来週と入荷が山盛りです!!

しぶとい十人の本屋 / 辻山良雄
スタジオジブリが発行する小冊子『熱風』での「Title」店主・辻山さんの連載が書籍化!うれしはずかし、わたしたちON READINGのインタビューも収録されています。

VACANCES バカンス 4 待ちびらき
心のバカンスを追い求めるカルチャー雑誌『VACANCES』。今号は「待つ、ひらく」について考える特集。青松輝×島口大樹×瀬口真司、ダ・ヴィンチ・恐山、大橋裕之、小原晩、布施琳太郎、葉山莉子ら豪華執筆陣に挟まれながら、(杏)もエッセイを寄稿しております。

失われた創造力へ / 多木 陽介
ローマ在住の批評家・多木陽介が、イタリアンデザインの巨匠、アキッレ・カスティリオーニ、同じくイタリアからデザイン界を牽引してきたブルーノ・ムナーリ、エンツォ・マーリの言葉に、これからの創造力を導く思想を探る1冊。

二人のデカメロン / 青木真平、柿内正午
当店ではすっかりおなじみ、青木真兵さんと柿内正午さんによる対談&エッセイ集。2023年にON READINGで開催したトークイベントの内容も収録されています。

724の世界 2023 / 吉本ばなな
作家、吉本ばななが綴った、2023年1月1日から12月31日の書き下ろし日記。ページをパッと開くたびに、生活の息遣いにホッと和み、たわいない日常のかけがえのなさにハッと気づかされます。

超個人的時間紀行
文筆家、藤岡みなみが編集・発行する「現実世界でのタイムトラベル」をテーマにしたエッセイ・アンソロジー第二弾。安達茉莉子、岡田悠、小原晩、小山田浩子、久保勇貴、JUNERAY、瀬尾夏美、pha、パリッコ、吉川浩満、藤岡みなみという、11名の豪華な執筆陣!

・生きのびるための事務 / 坂口恭平、道草晴子
坂口恭平が、事を成すために最も必要な実践的技術としての「事務作業」の重要性を説いた指南書。

あらゆることは今起こる / 柴崎友香
  小説家、柴崎友香による、ADHDと診断された自身の日常や思考を綴ったエッセイ。

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RECOMMEND BOOK !

新百姓宣言 / おぼけん(雑誌「新百姓」編集長)

   なぜ人間はうまれてきのか?この問いに、わたしたちは、「つくる」を楽しむため、と応えます。  
おぼけん『新百姓宣言』(ている舎)より

「お金が一番大事」から「つくる喜びが一番大事」へ--。 

雑誌『新百姓』編集長・おぼけんによる、地球に住むすべての人が「つくる喜び」を中心に据えた新しい時代の百姓=「新百姓」になるための宣言文。 人間がシステムに隷属するのではなく、一人ひとりの創造性がより自由に解放されるにはどうしたらいいのか。

文化人類学を学び、証券会社に就職、退職後は世界の経済の現場でフィールドワークをしてきた著者が見た、資本主義の本質や機能不全。そのうえで「つくる喜び」を最も大切にする創造性主義というあり方を提示し、それに向けた世界観や価値の転回について論じています。 日常のちいさな工夫や選択から、物事の解釈や意味づけという「見方」まで、私たちは毎日、「つくる」をしています。それを十全に楽しむことにエネルギーを注ぐことが、なぜこんなに難しくなってしまったのだろう。これまでの「正解」を疑い、本当に大切にしたいものを大切にできるような世の中を目指すための、ヒントが詰まった思索の書です。 

悩んだり迷ったり壁にぶちあたっている人へ、これから新しいことを始めようとしている人へ、そして10代、20代の人に手渡したい一冊です。(杏)

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枝葉末節な日々

今週の担当:義

5/17(金) 今日は、村橋さんと敬美さんが来てくれて、明日からはじまる『GRAND DOROTHY SCULPTURE』展の搬入。約40体のドロシー人形をふたりがテキパキと展示していく。4年前に開催した『DOROTHY』展は、平面のコラージュ作品が中心だったが、今回は、立体作品を中心に40点ほどを展示。様々な時代や地域などを内包したドロシー人形は、観ているだけで想像が膨らむ。夜は、村橋さんたちと新栄の延辺館へ。本場の中国料理が楽しめるお店。いつも頼みすぎてお腹がパンパンになるのだが、今回はいい塩梅で注文できた。セロリの水餃子が美味しい。チャーハンもかなり美味しい。とにかくメニューが多いので、何度行っても飽きないお店。朝5時までやっているというところも使い勝手がよい。

5/18(土) 今日から、Takahiro Murahashi Exhibition “GRAND DOROTHY SCULPTURE”がスタート。開店前から常連のTくんが並んで待っていてくれた。ご近所のコアラドのYさんも合流。二人ともどれにするか迷いに迷って作品をご購入。これは手元に置いておきたくなる作品だと思う。欲しい作品が最後まで残るかどうか、売る方はジレンマがいつもつきまとう。が、お客さんには遠慮なく買ってほしい。TACOMA FUJI RECORDSの渡辺さんも寄ってくれた。今回、TACOMAが展示に合わせてリリースしてくれたTシャツもめちゃめちゃカッコいい。これは買いですよ!夜、スーパーのコノミヤに寄ると、キャベツが一玉580円で売られていて慄いた。葉物も全体的にちょっと高く、あきらめて玉ねぎとジャガイモを購入。安くなっていた豚トロとてっちゃんを買って鉄板焼きに。杏子はTHE SECONDに夢中だった。

5/19(日) 朝は梅干しをのせたごはん、味噌汁とヨーグルト。今日はすっきりしない愚図ついた天気。客足も鈍いが作品も売れたのでよしとする。夕方、お店を終えた一階の喫茶 prologueのはるかちゃんがケーキを差し入れしてくれた。今日は暇だったね~、天気悪いから仕方ないね~と少しおしゃべり。こうやって近くにお互いに労える相手がいるのはありがたいなと思う。夜は昨日の豚トロの残りを使って鉄板焼きそば。21日締め切りのエッセイの原稿が進まず焦る。夜中の2時まで執筆。果たして書ききれるのか。

5/20(月) ギャラリーのカウンターに、イヌイットのウークピックというフクロウのフォークトイを飾っているのだが、集めていますという人に初めて出会った。数年前から僕もコツコツと集めているが、なかなか市場に出回らない。松岡さんと村橋さんの展示を開催していることもあってか、数奇者が集まってきて楽しい。
今日も引き続き、原稿執筆に向かうもなかなか筆が進まず。岡本真帆さんがXで「うまく書けない……と挫けそうになったらいつも読んでいます」と紹介していた、『【なるべく意識を低く保て】 書けないと悩む人のための、原稿の書き方  : 〜雑誌原稿を実例に〜|ふくろう』という記事を読んで、なるほど~となる。とりあえず細かいことは気にせず最後まで書いてみる。夜は杏子が作ってくれた、茄子とひき肉の炒め物。カルディの「食べる麻辣醤」をちょっとかけると、ご飯がとまらなくなる。

5/21(火) 今日は定休日。そして原稿締め切り。とりあえず書いた5,000字を推敲しながら3,600字にまとめる。杏子にダメ出しをもらいながらなんとかかたちになった。某出版社から6月に刊行予定の書籍に収録されるエッセイで、これから本屋をはじめる人に向けて、長年本屋をしてきて思うことを書いてほしいというご依頼。本屋として活動をはじめてからの、かれこれ20年(!)を振り返りながら、いろんなことを思い出していた。本屋をやって、いちばん変わったのは僕だった。
夜はご褒美として、近所のちょっといい回転寿司店、魚錠へ。”ほうぼう”や”にべ”など普段あまり食べれないネタが食べれて楽しい。気づくとお腹もいっぱいに。杏子が編んだ毛糸の赤い紐状のものをハチの首輪にしてみたら全然嫌がらなかったので、そのままつけっぱなしにしている。かわいい。

5/22(水) 朝は歯医者の定期健診のため早起き。12時のオープンと同時に取材が入る。ホテルのニッコースタイル名古屋さんがつくる名古屋ガイドにON READINGを掲載してくれるという。台湾のイラストレーター、whosmingさんが名古屋滞在記として紹介してくれるそう。コーディネーターはみっきーさん、写真はfujicoさん。仕上がりが楽しみ。今日はとにかく入荷が多かった。文フリにあわせて刊行されていた、楽しみな新刊も続々と届いている。25日のBOOK DAYとやまにもいろいろ持っていくつもり。夜は、一昨日の残りの肉みそを使ったタコライス風?プレート。おいしゅうございました。森田まさのりの『ザシス』が面白い。先が気になる。

5/23(木) 明け方に朔ちゃんが毛玉を吐いた。ブラッシングが追いついてない。早起きしようと思っていたが起きれず、いつも通りの時間。SUNのパンを買って出勤。オープン直後に、韓国からのお客さん。森ゆにさんのCDなどご購入。森ゆにさんは韓国でも人気みたい。仲俣暁生さんの『軽出版者宣言』という記事と、高山羽根子さんの「文フリがメジャーになったというよりも、文学・出版全般がインディペンデントになってきたんじゃないのとは思う。」というポストが、めちゃめちゃ腑に落ちる。というか、元々出版自体はインディペンデントなところからスタートしているので、再び原点回帰している、という感じか。
明日の夜、営業が終わってから富山に向かうのだが、東海北陸自動車道が一部夜間通行止めということで、米原経由でぐるっと回らなくてはならない。長時間の運転は腰にこたえる。。。
夜は、餃子を焼いた。

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EVENT & EXHIBITION INFORMATION

~~~~~ ただいま開催中!~~~~~

【EXHIBITION】5/18(土)~ 6/2(日) / ON READING GALLERY
Takahiro Murahashi Exhibition 『GRAND DOROTHY SCULPTURE』
コラージュ、ブリコラージュの技法を行き来して作品発表を行なうアーティスト村橋貴博 (guse ars)による「DOROTHY」シリーズの展覧会を開催しています。皆さん、独自に空想を広げていってくれるので、連日お客さんとの会話が楽しすぎます。来週半ば頃からオンライン販売も開始予定です。
https://onreading.jp/exhibition/gds/

【EXHIBITION】5/1(水)~6/2(日) / ON READINGフェアスペース
松岡宏大『ひとりみんぱく』出版記念展
フェア台、書店内ギャラリー両方を使って展示しています。松岡さんの貴重なコレクションをコメント付きでご覧いただけます。『DOROTHY』展と相まって、いい感じにカオスです!https://onreading.jp/exhibition/hitoriminpaku/


~~~~~ COMING SOON ! ~~~~~

【EXHIBITION】6/6日(木)~6/23(日) /  書店内ギャラリー 
『坂巻弓華 寓話集』原画展 光の詩人のおはなし
盛岡の書店、BOOKNERDよりリリースされた『坂巻弓華寓話集』の原画展を開催します。少し不思議でちょっと寂しくて、とびきりやさしいお話です。書籍のほか、会場限定のトートバッグやポストカードも販売いたします。どうぞお楽しみに。
https://onreading.jp/exhibition/sakamakiyumika/

【EXHIBITION】6/15日(土)~6/23(日) / ON READING GALLERY
mornquilt exhibition 『あたらしいキルト』
どこか感じる懐かしさの中に新しさが加わったパッチワークキルトを制作するmornquilt。大好評だった前回の展示に続き、2回目の開催となります。
https://onreading.jp/exhibition/mornquilt-2/

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♪ Now Listening

『Poetry 』Dehd
2015年に結成されたシカゴ出身、3ピースのポストパンクバンド。シンプルなガレージパンクから、グラムロックっぽいのもあったりと幅広いアレンジ力で魅せる実力派。ローファイっぽいノイジーな荒々しさを残しつつ、キャッチーなメロディーと確かな演奏力で洗練された楽曲にまとめ上げるバランス感覚が巧すぎる。(義)

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今日のところはこのあたりで。それではまた来週お会いしましょう~。

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