NEWSLETTER FROM ON READING 2024.04.26

週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2024.04.26
誰でも

 こんにちは。ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。

 初回の配信を読んでいただいた方から早速さまざまにご反応をいただけて、嬉しい限りです!(生年月日からみる『キングダム』占いなるものを教えてもらいました。私は「蒙恬」、義はなんと主人公!「李信」でした~)

 明日から連休という方も多いのでしょうか。店をやっていると、人が休んでいる時は働いていることが多く、連休はもちろん仕事、なのですが、本屋にとっての取引先である出版社や問屋は休みに入ってしまうため、タイミング次第では10日ほど入荷がとまります。くわえて連休前には、お休みの間に読みたい本を買い込みに来てくださったり、帰省や旅行の途中で寄ってくださる方も多いので、それに向けてあれもこれもと発注しすぎるのが常です。なので、今、連休前の、今日、が一番棚がパンパンです!!!自分で注文しておいて、棚に入らなくて絶望しちゃうくらい本がいっぱい。いい本いっぱいあります~ので、是非、リアルでもオンラインでも、ご来店お待ちしております!(杏)

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NEWS

~イベント出店のお知らせ~

「BOOK BOOK」 5月5日(日)  11:00~16:00 
会場:金城市場など名古屋市北区清水エリア

金城市場、まなみ古書店など周辺5会場を巡る本の市が開催。私たちはメイン会場から少し離れた「メゾンこよみ103」というスペースで、TOUTEN BOOKSTOREさんと一緒に本を並べています。店舗も通常営業。どちらも遊びに来てね~
https://liverary-mag.com/lifestyle/109219.html

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新入荷 PICK UP

・飴谷法水『たんぱく質』のサイン本が再入荷しました!小説であり、散文詩である文芸作品。

・韓国の書店、YOUR MINDより、イラストレーター、コミック・アーティストのLee Kyutae(イ・キュテ)による作品集『Note, 2015 - 2023』が届きました。

・いくつかのシンプルなルールを設け、その設定の中でエクササイズのようにドローイングを行う要注目のアーティスト、José Quintanarによる作品集『Dutch Landscape』。

・そのほか海外からもいろいろ入荷しております!こちらは来週にまたご案内します。

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RECOMMEND BOOK !

もしあなたが私の歌を、作られた意図のまま知りたいと思ってくれたなら、言葉の持つ意味を探るよりも、それを切り出す事によってそのとき私が誰と、どんな話をしたがっていたかを考える方が近道だろう。
折坂悠太 (歌)詩集 あなたは私と話した事があるだろうか』(WORDSWORTH)より

先日のライブが素晴らしかったので今週はこちら~!

2023年、活動10年を迎えたシンガーソングライター、折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞。

折坂悠太の魅力はその圧倒的な歌唱だけではなく、独創的な歌詞にもあります。

ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、4篇の書き下ろしエッセイも収録。これがほんといい文章で。名曲「トーチ」や「正気」についても触れられていて、折坂さんの言葉に対する誠実さが垣間見れます。

本書にむけ「長年使ってきた道具に手入れをするよう」に詩をまとめたそう。

ことばは、道具で、ことばは、意味で、だけど、それだけじゃない。

歌詞を「詩として」読むとき、これまで気づいていなかった「ことば」の新しい表情が見えた気がしました。(杏)

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EVENT & EXHIBITION INFORMATION

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ ただいま開催中!////////////////////


【EXHIBITION】
4/27(土)~5/12(日) / ON READING GALLERY
unpis exhibition 『MY座標 / YOU座標』

いよいよ明日から!シンプルで洗練された描線と明快な色彩、ストーリーを感じさせるユニークでユーモアあふれる作風で知られ、様々なフィールドで活躍中のイラストレーター、unpisによる個展を開催します。

作家在廊は、以下の予定です。是非お越しくださいませ!
4月27日(土) 12:00-17:00
4月28日(日) 12:00-16:00
4月29日(月) 12:00-15:30
https://onreading.jp/exhibition/unpis/

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【EXHIBITION】4/29(月)まで  /  書店内ギャラリー
柳本史 小版画集『UTOUTO』刊行記念展

展示終了まであと3日となりました。柳本史さんの、どこか懐かしく寂しく、けれどあたたかい版画作品の数々をご堪能いただけます。展示会場特典がついた作品集、ポストカード等、オンラインショップにも掲載しました。 どうぞお見逃しなく!
https://onreading.jp/exhibition/utouto/

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\  COMING SOON !   ////////////////////

【EVENT】EAST MOUNTAIN READING CLUB vol.8
日時:2024年5月15日(水)19:30~21:30
参加費:500円(500円分のお買物券付)
課題本:『〈寝た子〉なんているの? ー見えづらい部落差別と私の日常』上川 多実(里山社)

ひさしぶりに読書会をします!今回、レコメンドコーナーでも取り上げたこちら。読んですぐ、これは、誰かと話したい!!!と思ったのです。そもそも、上川さんの文章がめちゃくちゃよい!(それだけに、自分の奥底にグサグサ刺さってくるわけですが)是非お話しましょう~
https://onreading.jp/event/emrc8/

【EXHIBITION】5/1(水)~6/2(日) /  書店内ギャラリー
松岡宏大『ひとりみんぱく』出版記念展

世界中を旅しながら暮らしてきたカメラマン、ライターの松岡宏大さんが、これまでに蒐集してきた世界の文物を旅の記憶とともに紹介した『ひとりみんぱく』(国書刊行会・刊)。本展では、松岡さんのコレクションを展示します!ご本人のチャーミングなキャラクターそのままの、賑やかな展示になるはず~。
https://onreading.jp/exhibition/hitoriminpaku/

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枝葉末節な日々

4/19(金)朝、本山のバブーシュカへ。明日開催されるという齋藤キャメルさんのライブ用の機材を運びセッティングする。西淑さんの展示もようやく観れた。淑さん、新しい表現へと向かっていくしっかりとした意志が感じられて眩しい。バブーシュカの杉ちゃんに美味しいジンジャーエールを淹れてもらう。店へと戻る途中、一時停止違反で切符を切られる。とほほ。今日からギャラリーでは、毎年恒例となった、ヴァダアンティークスのやちむん市がスタート。早速昼間から賑わう。そしてはじめてのニュースレター送信。ボチボチやっていきます。帰宅後、借りていたDVD『トンソン荘事件の記録』を観る。韓国のフェイクドキュメンタリーのホラー映画。思っていたほどではなかった。

4/20(土)今日は、杏子が友人宅へ遊びにいっているので、一人で店番。昨日からはじまったやちむん市も盛況で、お客さんもほぼ途切れず、本もたくさん売れて、忙しい日。ありがたい。GWにむけての発注作業。棚がスカスカになるのが嫌なので、いつもどうしても頼み過ぎてしまう。帰宅後、ふるさと納税返礼品のプルコギとキャベツ、もやしを炒めて丼に。
今夜は『マッシブ・タレント』を観る。ニコラス・ケイジが、本人を彷彿とさせる借金まみれでどん底の俳優、ニック・ケイジを演じたアクションコメディ。ここ数年、いまいちな作品が多かったニコラス・ケイジだが、本作は彼のユーモアのセンスがぎゅっと詰まった良作。今年日本公開されるアリ・アスター監督の『Dream Scenario』も楽しみ。

4/21(日)今日は、杏子に店をまかせて半休、家でダラダラ猫と戯れる。『復讐の記憶』を鑑賞。誠光社の堀部さん似の俳優、イ・ソンミン主演の韓国サスペンス。日本植民地時代に家族を殺された、老い先が短いアルツハイマーの老人が60年越しの復讐計画を実行していく話。まぁストーリー展開に少々無理がある部分もあるが、イ・ソンミンの演技が光る佳作。きちんと歴史も知っておかなくちゃ。悲劇は悲劇しか生まない。戦争反対。
夜は、「岐阜駅本の市」を手伝ってくれた、短歌ユニット「toi toi toi」のイトウマくん、吉岡優里さん、坪内万里コさんと平和園で打ち上げ。こうやってゆっくり話すのははじめて。前途洋洋で、何より楽しそうな彼らを見ていて嬉しくなる。平和園の小坂井大輔さんも相変わらずひっぱりだこで大活躍。いい夜だった。

4/22(月)店は割とのんびりとした1日。佐久間宣行さんのNOBROCK TVで、ダウ90000蓮見さんが小原晩さんを紹介したらしく、『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』の問い合わせがバンバンくる。水曜日に再入荷予定だが、すぐ売り切れそう。今日は『熊彫』の改訂作業に励む。二年振りの重版(これで4刷、計4000部)。出版した当時はまさかここまで売れるとは思っていなかった。年表部分の新しい情報の追記や細かい修正、チェックで一日終わる、というか終わらず明日に持ち越し。杏子は「本のさんぽみち」の打ち上げへ。自分は尾張っこのソウルフード、ココイチでクリームコロッケカレー400gを食べる。

4/23(火)定休日。昼まで寝てしまう。お昼ごはんは、東山珈琲館の鉄板ナポリタン。いつ行っても優しい良いお店。店に行って『熊彫』の改訂作業の続きと、事務作業をしていたらあっという間に夕方に。夜は、楽しみにしていた折坂悠太のライブを名古屋クラブクアトロで観る。開始早々、「トーチ」で目頭が熱くなる。隣のお客さんは号泣していた。MCで、「春はいろいろとあるけれど、みんなで、いや、それぞれで頑張っていきましょう」(意訳)と言っていて、それぞれで、と言い直したところに折坂さんの真摯さがうかがえる。孤独を祝福しているかのような折坂さんの歌が好きだ。

4/24(水)お店をスタッフのゆいちゃんにまかせて日帰りで東京へ。いっちゃんこと植本一子さんと待ち合わせして、国立西洋美術館の企画展『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』を鑑賞。先日まで当店で個展をしてもらっていたエレナ・トゥタッチコワさんも参加作家のひとり。西洋美術館が「未来の芸術」を産み育てる土壌となりえてきたのかを現代の作家に問い、それに応答するかたちで発表された作品が展示されている。とにかくボリュームが多く批評の角度も様々なので、一気には受けとめきれず。テキストびっしりのカタログを買ったのでゆっくり咀嚼していきたい。どちらかというと大きな主語の作品が多かったなかで、エレナさんや長島有里枝さん、弓指寛治さんの作品が持つ、個としての語りにグッと惹かれる。
来場者も多く、観光客がナチュラルに作品に触れようとしていて、監視員がめっちゃ焦って制止していた。ただ、触れたくなる気持ちもわかる。触れることでしか感じられないこともある。作品に導かれるように、すっと手を出したその行為自体は、とても素直な、作品ととその人との関係の結び方のような気もする。
近くの豆花のお店で休憩。いっちゃんとも久しぶりにゆっくり話せてよかった。
その後は、『生活フォーエバー』でも大変お世話になっている本屋B&Bへご挨拶がてら伺う。欲しかった菅俊一さんの本も無事購入。そしてずっと行きたかったpianola recordsさんへも。お店でかかっていたPenny Carson NicholsというSSWのLPと、他2枚購入。ホクホクして帰路につく。

4/25(木)5月下旬から開催の村橋貴博さんの個展にあわせて、リソグラフプリントを製作中。印刷をお願いしているwhen pressの岡田さんから印刷サンプルが届く。いい感じ。いつも上手に仕上げてくれてありがたい。昨日今日で入荷もどっさり。作業も山盛り。今後の店内でのイベント、外でのイベントの企画や準備でにわかに忙しくなってきた。ELVIS PRESSのニューリリースも動き出している。ひとつひとつ丁寧にやっていきたい。
(今週の担当:義)

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♪ Now Listening

『SOUNDS GOOD』Brainstory

ここ数年、ソウル・ミュージックに興味が出てきて好んで聴いているのだけど、いいな!と思うアーティストが、BIG CROWNというレーベルの所属だということが多い。LAを拠点に活躍中のBrainstoryもそのひとつ。前作も傑作だったが、本作も今っぽいタイトでスウィートなチカーノ・ソウルでめちゃくちゃ好み。

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今日のところはこのあたりで。皆さまよい連休をお過ごしください。

それではまた来週お会いしましょう~。

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