NEWSLETTER FROM ON READING 2025.04.18

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。今日は今年いちばんの暑さ、なんてニュースで観たものだから半袖で出勤したものの、あれ、なんならうっすら寒くないですか? 明日は28℃? 本当に? 何を着るのが正解なのか。衣替え迷子になりそう。季節の変わり目、どうぞご自愛ください。(義)
NEWS
寺井さん、人前でお話されることが苦手とおっしゃられているのですが(『おめでたい人』ご参照ください)、めちゃくちゃ骨太なこと話してくださって感激しました。この視点、この態度。虚無に飲み込まれそうな現代社会に抗う、希望の書の誕生です!
入荷情報 PICK UP
・おめでたい人 / 寺井奈緒美
『生活フォーエバー』も大人気!寺井奈緒美の待望の新刊です。日常のなかの悲哀を、おかしみにかえて明るく照らす。うっかりすると「虚無」に飲み込まれてしまいそうな今の世にこそ「おめでたい人」が必要だ。
・みえないもの / イリナ・グリゴレ
デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。
・かずをはぐくむ / 森田真生、西淑
数学の独立研究者、森田真生が、自身の子どもである3歳と0歳のきょうだいが8歳と5歳になるまでの驚きに満ちた日々を綴った一冊。
・あなたがいるから / 相田冬二
第3版直筆エディションナンバー&署名入りで再入荷しました。ライター、ノベライザー、映画批評家の相田冬二が、2019年から2024年の間で劇場用パンフレットに寄稿した作品評101篇を収録した一冊。映画評というか、もはや端正で美しいエッセイ。
・その悩み、カントだったら、こう言うね。 / 秋元康隆
ドイツ在住の倫理学者、秋元康隆が、近代哲学の祖、イマヌエル・カントの思想哲学を補助線に、現代の悩み、疑問にこたえる一冊。正直者はバカを見る?「結果がすべて」は本当? 根本悪とは?
・光に住み着く Inhabiting Light – Dialogue on the Edge of the Everyday World / 篠原雅武 Masatake Shinohara、川内倫子 Rinko Kawauchi
哲学者・篠原雅武が書いた文章に対し、川内倫子が写真で返信し、そこに篠原が文章で応答するというような、文章と写真のダイアローグで構成された作品集。写真から立ち現れるさまざまな感覚や感情、そこから紐解かれる思考の軌跡が言葉として生まれ落ちています。文章と写真が相互に関わり合いながら、「光」という主題の深層を探っていきます。
・洋子 / 深瀬昌久
入荷しました!深瀬昌久、不朽の名作『洋子』── 奇跡の復刊! 長らく入手困難だった、1978年刊行の朝日ソノラマ写真選書8 深瀬昌久著『洋子』が約半世紀ぶりに新装復刊。
・【ご予約受付中】THE VIRGIN SUICIDES / Sofia Coppolaアメリカ人映画監督でプロデューサー、脚本家、女優、ファッションデザイナーであるソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の作品集。作者にとって初の長編映画監督作品「ヴァージン・スーサイズ(英題:The Virgin Suicides)」(1999年)公開から25周年を記念して刊行された一作。
・【ご予約受付中】DISTANCES III / Romain LapradeLouis Vuitton、Hermès、Saint Laurent、Aesopや Rimowa、Mr Porter、Isabel Marant など多くのブランドとのコラボレーション・ワークでも注目も集めるフランス人フォトグラファー、ロマン・ラプラード(Romain Laprade)の作品集。
RECOMMEND BOOK !
言葉はどうしても整えなくてはならず、整えられた言葉は「ほっこりいい話」に吸収されやすい。むくむくと巨大化した「ほっこり」は大衆に祀り上げられ、ありがたがられる。それでもわからない欠片も捨てずに守っていれば、きっと固有の神が宿るはずだ。たったひとりの支えになってくれるような。
パンパカパ~ン!『生活フォーエバー』(ELVIS PRESS)を愛してくださった皆様!ありがとうございます、そして、おめでとうございます!!!寺井奈緒美の新刊が出ました!!
ひと足先に読ませていただいたのですが…、寺井さん、天才です!!!
歌人であり、habotan名義で土人形作家としても活動中の寺井さんならではの視点で、日常のなかに転がっている「おめでたい」ものを集めた、ユーモアあふれる28のエッセイと短歌が収められています。
コンビニでのパーティー、新しくできたスーパー、突然の雪、四季折々の行事、宝塚、盆栽やランの祭りなどなど…。
「めでたい」=ハレとケでいうところのハレ、つまり非日常の出来事かと思いきや、本書で書かれていることのほとんどは日常に根ざしています。
むしろ、日常のなかにこんなにも「めでたい」と思えるものごとが転がっていたのかと驚き、自分のなかの「めでたい」という概念が広がっていくような感覚がありました。
日常のなかの悲哀を、おかしみにかえて明るく照らす。うっかりすると「虚無」に飲み込まれてしまいそうな今の世にこそ「おめでたい人」が必要だ。
店のレジで読んでいて、笑いをこらえるのが大変なぐらいなのですが、そんななかに時折、本質を突くような一文があって、はっとさせられたりも。うまくいかないことも多い日常をほんのり明るく照らしてくれるような、そんなたくましさを感じる一冊です。
枝葉末節な日々
今週の担当:(杏)
4/11(金) 朝、ごはん、味噌汁、ハムエッグ。夕方頃、ノブセノブヨさんと森田胡桃子さんがご来店。二人はそれぞれ文章や絵のZINEを作っている作家で、ON READINGでも以前から取り扱いしている。私は二人の作品がとても好きで、お互いに話してみてほしいと思って昨年の「岐阜駅本の市」で隣同士にしてみた。二人はそれから仲良くなって、森田さんの新しいエッセイ集『見慣れた街で旅を続ける』は、ノブセさんがデザインと装画を担当した。ひそかに、とても嬉しかった。そういえば、と、ひと足先にゲラを読ませてもらった滝口悠生さんの新作『たのしい保育園』の話をする。『たのしい保育園』が良すぎて、思い出すだけで心がうるうるする。このところ、いろんな人に『たのしい保育園』の話をしているけれど、もちろん内容の話はできないので、発売してみんなが読んでくれるのが楽しみ。二人とも、また読んだらおしゃべりしよう、と話す。そういえば、と、もうひとつ思い出す。私は森田さんに聞きたいことがあった。先日見た柴崎友香さんと小林エリカさんのトークイベントのオンライン配信のなかで、とある作家の名前が聞き取れなかったのだが、たしか数年前に見た、柴崎さんと滝口悠生さんのトークイベントの中でも同じことを話していた気がした。以前、何かの話の流れで森田さんも、同じ柴崎さん・滝口さんのイベントを見ていたことがわかり、その時のメモを見せてもらったことがあったので、もしかしてそのメモに書いてなかったかな?と思ったのだった。森田さんは覚えてはいなかったけれど、メモを探してみてくれるという。なんだかんだで23時頃まで残業。致し方ないのでツナと青梗菜の白だしオイルパスタ。
4/12(土) 今日からギャラリーでは「イイダ傘店」展。早めに出勤せねばなのに寝坊して、結局いつもの時間で出勤。発送の荷物の準備を終えて、店はゆいちゃんに任せて二人でコアラドでランチ。私は噂に聞いていた牛カツ丼、よっさんは酢豚定食。牛カツって初めて食べる。「ほとんどステーキだよ」と経験済のよっさんは言うが、果たしてとても美味しい食べ物だった。一旦ローストビーフにしてから揚げているそうで、不思議となんならさっぱりしている。昨日の今日で森田さんから例のメモが添付されたメールが届く。メモを見て、驚いた。該当する作家の名前もばっちり書いてあるし、『遠くまで歩く』に出てくる話の元になっているようなエピソードが書かれていた。それ以外にも、すっかり忘れてしまっていたこと、でも、おそらくこのトークを聞いたことがきっかけで自分の中に根付いて今ではすっかり礎になっているようなことが、お二人の間で話されていた。興奮したまま「その場で話されたことであるということは忘れてしまって、でも、自分の中には残っている感覚のことが書かれていたりして、やっぱり忘れてるんだな、とおもうと共に、私が忘れてしまっても(忘れたと思っても)残っているんだな、という気持ちになりました。」と返信を送る。我ながら何言ってるかわからないけど、きっと森田さんには伝わる。このやりとり自体が、柴崎さんの小説『続きと始まり』みたいだな、と思う。『続きと始まり』は、重なりあわないいくつもの人生が、とある朗読会で一瞬、重なる。とるにたらない、でも決定的な一夜。夜、サムゲタン。鶏肉と長ねぎだけで簡単にできるというなんかインスタントな「サムゲタンの素」を使ったので、あんまり期待できないな…と思っていた通り、サムゲタンとしては今いちだが、手羽の煮物としてはとってもおいしいおかずができた。キムチ、十六穀米。食後に映画『キャンディマン』。アメリカ・シカゴの公営住宅の都市伝説をベースにした社会派ホラー。モンスターを作り出すのは誰か。
4/13(日) 朝、十六穀米、味噌汁、鮭、納豆、漬物。私は一日、家で作業をすることにした。気が付いたら諸々の〆切が迫っている。まずは、名古屋市内の私設図書館に取材をした記事をまとめる。3本の取材の音声データを聞きなおす。森田さんから再び返信。「柴崎さんの記憶をめぐる話(忘れてしまったけど確かにあったこと)について、それを聞いていた私たちが思い出そうとする構図がまさに柴崎友香的だなと」。まさに!!もう、このやりとりができること自体がありがたい。そういえば、2022年からON READINGで季刊で発行しているフリーペーパーの創刊号の見出しも、「常に何かを思い出しながら生きている。」だった。創造的で、中動態的な、思い出すという行為(?反射?)の面白さ。夕方から風がびゅうびゅうと吹いて大嵐。さすがに今日は暇だろうと思っていたが、途切れなくご来店もあったようでありがたい。猫はずっと寝ている。夜、里芋と人参と鶏肉の煮物、ごまさばのみそ煮、味噌汁、キムチ、十六黒米。ごまさば、まったく味が染みてなかった。ウォッチリストもいっぱいなのに、今日も見たかった映画は見れず、予備知識なくよっさんが見始めた映画『エレクトリック・ステイト』を見る。ロボットの話。ストレンジャー・シングスのエル役のミリー・ボビー・ブラウンが主役でつい見ちゃう。いい映画やん~と感動していると、エンディングでフレーミング・リップスの「Yoshimi Battles The Pink Robots」のイントロがながれて小躍りする。最高!見たい映画はたまる一方、でもまったく知らない映画も面白いので困ってしまう。
4/14(月) 朝、十六穀米、味噌汁、ハムエッグ、しいたけ、さつまいも。よっさんは昨日から、新しく購入したプロジェクターの説明書を探している。土曜日に事務所の片付けをしていたのでどこかにいってしまった様子。私も「知らないなあ」と言いつつ探しながら作業をしていたら、発送する荷物の納品書がどこかにいってしまった。さっきまで手にもっていたのに…と、歩いた場所を何度もたどるが見つからない。あっちかこっちかと探していると、先週の金曜日から探していた金庫の鍵が見つかった。こんなところにあったのか! 最悪、カギの救急車にかけこまなきゃいけないか…と数日よっさんに言い出せずにいた。納品書は結局、段ボールと段ボールの間に落ちていた。探していたものは見つからなかったが、他のものが見つかる。つまり、多分、説明書もここにあるんだよな。きっと。夕方、京都に住んでいるSちゃんが帰省ついでに来てくれて、郵便局に行きがてら両口屋是清でお茶をする。店の近所の両口屋是清は隈健吾の建築。二階が茶寮になっていて、和菓子や甘味が楽しめる。和菓子とミニあんみつのセット。Sちゃんはこの春、大学院を卒業した。これからのことなどをあれこれ。閉店後、Tくん宅で秋のプロジェクトについての打ち合わせ。今回は、建築やデザインにまつわる仕事をしている4人のコレクティブに空間をお願いする。コンセプトや目指していること、やりたいことなどのすりあわせをしていく。ヤンニョムチキンを買っていったらTくんも唐揚げを作ってくれていて、にわかに春のチキン祭りになった。膨らんだり道がそれたり、人と話すのは本当に楽しい。
4/15(火) 朝、昨日Sちゃんにもらったリビルディングセンタージャパンのスコーンを半分こ。ヨーグルト。雨があがるのを待って平和公園に行き、5月に開催するユカワアツコさんの展示作品の撮影をする。小さな木箱に描かれた文鳥はとても美しく、枝と枝の間に設置すると、まるで本当にそこに鳥がいるかのように見えてはっとする。多治見へ移動し、新町ビルにて開催中の菅祐子さんと市川岳人の二人展。木工作家の市川さんの作る“木人”に、菅さんが彩色や陶のオブジェを加えたコラボレーション作品とそれぞれの新作が並ぶ見ごたえ満点の展示だった。菅さん、展示ごとに新しい発見や挑戦があって、本当にすごい。それぞれのソロ作を購入したが、家で並べてみたらなんか似ていた。夜は、楽しみにしていた「岐阜駅 本の市」の打ち上げ。徒然舎のお二人と憧れの!宮鍵へ。宮鍵は明治32年創業の老舗料理店。かの池波正太郎も愛したという。今日は名物のみそすきをお願いしている。鶏肉、焼どうふ、葱、しいたけ、鳥団子などを赤みそで煮込む鍋料理で、仲居さんがすべての支度をしてくれる。甘めのお味噌だけどさっぱりといただける。「味噌がとびます」という口コミを見て、お二人にもお伝えしていたので、黒のTシャツ、黒のニット、黒のシャツと4人ともまっくろけ。本の市の話はもちろん、近況あれこれ。お互い同じ本を扱っていてもやっている仕事が結構違うので、いつも話がとまらない。古本屋って面白い仕事だなと毎度思う。宮鍵も、老舗ゆえ敷居を高く感じていたけれど、お昼は焼き鶏定食や丼など、意外とリーズナブルなメニューもあるので是非また来たい。
4/16(水) 朝、冷凍ごはんをチンしてお茶漬け、焼鮭をオン。昨日のみそすきの〆で、お茶漬けかきしめん、白米が選べたのだけど、白飯を追加でオーダーして〆はきしめんにした。よって、お茶漬けは選ばなかったので、食べたくなった。今夜は、現代音楽とアンデス音楽をベースに活動する作曲家/ギタリスト、笹久保伸さんのライブ。笹久保さんは、ちょうど5年前の2020年4月に鷲尾友公さんの展覧会を開催した際に、展示会場で演奏をしていただいた。それ以降、ちょくちょく寄ってくださっている。秩父を拠点に世界中のミュージシャンとコラボレーションをしながら、ものすごいスピードで音源をリリースしている笹久保さんは、いつも身軽にふらりと現れて、面白い話をして新譜を置いていってくれる。今回も、ギター1本で身軽に来られるのかな、と思っていたら、クラシックギターを4本も抱えて来られた。弦は6本しかないはずなのに、マイクを通していないのに、どうしてこんなに多様な音が出るのか。オリジナル曲に加え、ブラジルやペルーの音楽も。古今東西、人類に共通する滑稽で情熱的な心の動きや、自らをとりまく自然や動物との呼応。荒野でフクロウの声に耳を澄ましているような、茅葺き屋根の民家で囲炉裏を囲んでいるような、ギターの音がまるで民話の語りのように聞こえてくるマジカルな2時間だった。ライブ終了後、ご来場者のおひとりが「この世で一番好きなのは表面張力なんです」と笹久保さんに話していた。わかるような気がしたけど、わからなかった。帰宅後、ごはんだけ炊いてレトルトのバターチキンカレーに焼きナストッピング、白菜とハムのコンソメスープ。
4/17(木) 朝、昨日の残りごはんで海苔ふりかけのおにぎり。米粉のスコーン。映画批評家の相田冬二さんと編集者の森田真規さんがご来店。相田さんが映画のパンフレットのために書いた101篇の映画評をまとめた本『あなたがいるから』の重版分を直接届けてくださった。ON READINGの店名の由来でもあるアンドレ・ケルテスの写真集『読む時間』を見て、自分のやりたいことに近い、と喜んでくださる。僕の場合は、『観る時間』だな、とおっしゃる。相田さんの文章はたしかに、映画の全体像を説明したり、細かく分析するような「評論」とも少し印象が違って、相田さんとその作品(または1シーン、または登場人物)のあいだに通っているものについて書かれたエッセイのよう。だから観ていない映画についての文章も面白い。装画の、箕輪麻紀子さんのイラストレーション部分は、ヨーロッパビスタという画面アスペクト比(1.66:1)にあわせた比率なのだそう。そこから映画のはじまりについての話(エジソンかリュミエール兄弟か)などあれこれ伺う。昨日、笹久保さんはライブの中で、クラッシックギターはスペインが発祥で、そこから世界各国に広まったと話していた。植民地化と共に楽器も持ち込まれ、多くの国ではヨーロッパの調律のままで自国の音楽を演奏していったのだが、アンデスでは独自の調律でギターを使っていたらしい。二日連続で音楽と映画のはじまりの話が聞けた。明日からの展示の搬入のため、vada antiquesの和田さんも到着。6月に沖縄に行くことになったので沖縄グルメ情報をあれこれ伺う。夜、もやしとキャベツの豚しゃぶ。よっさんお手製のつけダレで。十六穀米、キムチ。
EXHIBITION INFORMATION

【EXHIBITION】2025年4月18日(金)~ 4月21日(月)at ON READING GALLERY
ヴァダアンティークスのやちむん市 “KOBO MACHIHIKO EXHIBITION”
毎年恒例のやちむんイベント。今年は・工房マチヒコの個展を開催いたします。沖縄から届いた沢山のうつわが並んでおります。家でもたくさんやちむん使っていますが、どんな料理にも似合って使いやすい。おすすめです。
4月18日(金) 12:00~19:00
4月19日(土) 12:00~19:00
4月20日(日) 12:00~19:00
4月21日(月) 12:00~16:00
【EXHIBITION】2025年4月26日(土)~ 5月11日(日) at ON READING GALLERY
PHILIPPE WEISBECKER Exhibition
GWはこれ!
パリ、ニューヨーク、バルセロナを拠点に活動し、日常生活の中にある誰も気にとめない品々の簡素な美しさに注目し、鉛筆や定規を用い、独特のフォルムで描く、アーティスト、イラストレーターのフィリップ・ワイズベッカーの個展を開催します。
【EXHIBITION】2025年5月10日(土)~6月1日(日) ON READING店内
ユカワアツコ個展『文なす鳥』
精緻な筆致で生き生きとした鳥たちの姿を描き出す、イラストレーター、ユカワアツコによる個展『文(あや)なす鳥』を開催します。岐阜の活版屋さんから引き取った、役目を終えた文選箱に描いた文鳥の作品を中心に展示します。
♪ Now Listening
観天望気 / Kicell
約7年半ぶりとなる、キセル、待望のフルアルバム。懐かしさと新しさが混然一体になったサイケデリア。ずっと浸かっていたくなる気持ちの良い音像と詩世界。またしても素晴らしいアルバムです。結成25年を迎えても変化し続けることを辞めずに、それでもなお「らしさ」が損なわれないという稀有な存在。
今週はこのあたりで。
すでに登録済みの方は こちら