NEWSLETTER FROM ON READING 2024.10.25

週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2024.10.25
誰でも

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こんにちは。ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。10月27日(日)は衆議院選挙投票日です。選挙権がある方は、当日でも期日前投票でも、なんとかして投票所へ足を運んでください。投票できる権利があるって、決して当たり前のことではありません。どんな国に住みたいか、どんな未来にしたいか、この機会に考えて話しましょう。毎度おなじみ「VOTE」ステッカーは、レジにてしばらく配布しています。投票済証などは不要です。目立つところに貼って、誰かと選挙や政治の話をするきっかけにしてもらえたら本望です。(杏)

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EVENT

円頓寺 本のさんぽみち
2024年10月26日(土)、27日(日)

円頓寺商店街で開催される、毎年恒例のブックイベント『円頓寺 本のさんぽみち』に今年も出店します~。
※ON READINGは、10月26日(土)の出店。
※東山公園の店舗も通常営業します。

各地の選りすぐりの出版社、新刊書店、古書店、愛書家が一堂に集まる「本のおまつり」です。一日平均約40(一般30、プロ12)、のべ160の書店が、期間中、本で商店街を埋めつくします。会期中は、名古屋市が主催する「やっとかめ文化祭」の一環で、非公開の指定有形文化財 伊藤家住宅(商店街より徒歩数分)にて、江戸川乱歩をテーマとした体験型展示イベント「乱レ歩ク」が開催されます。ぜひお出かけください。

【場所】円頓寺商店街(名古屋市西区那古野)
【WEBサイト】https://hon3pomichi.localinfo.jp/【SNS】@hon3po

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NEWS

フリーペーパー「NEWSPAPER FROM ON READING」2024年秋号が出来ました!

 今回は、当店で不定期開催している「出張やまだしん灸」のやまださんに私(杏子)が施術を受けながら聞いた話を掲載しています。先日の武田砂鉄さんのトークイベント後の会話がきっかけです。「猫背って直さなくていいの?」「元気ってどんな状態?」などなど。やまださんの話、いつも面白いのでぜひ読んでいただきたいです!

そしてそして、ジャスト!なタイミングで、11月の出張やまだしん灸のご予約受付も開始しました。この機会にぜひ!

裏面は、さくちゃん(猫)のポスターです。さくちゃんはアンニュイな雰囲気が魅力のガールなので、なんとなく、秋の雰囲気ありますね。

店頭またはオンラインでご購入いただいた方にお渡ししております。どうぞよしなに~

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入荷情報 PICK UP

わたくしがYES / 松橋裕一郎
これはすごい本! 松橋裕一郎=少年アヤ。自身のセクシュアリティーをめぐる生きづらさと向き合い、エッセイなどでジェンダーレスの思いを発信してきた少年アヤが、本名の「松橋裕一郎」で挑んだ「覚悟」の一冊。

MOMENT issue 04 つくりかたをかえる
  "いまここ=ローカル"を読み解き、あらゆる地域や分野を横断しながら、新しい都市のあり方を探索する人たちのためのトランスローカル・マガジン『MOMENT』。第4号の特集は「つくりかたをかえる」。

面とペルソナ20’s 特集 『アバターと仮面、その狭間』
古今東西の「仮面」「覆面」をテーマに、インタビューやエッセイ、評論、マンガなど様々な形態から現代の“面(おもて)”の現象を見つめる雑誌『面とペルソナ20's』。2号の特集は「アバターと仮面、その狭間」。  

ちゃぶ台13 特集:三十年後
ミシマ社が発行する“生活者のための総合雑誌”『ちゃぶ台』。今号の特集は『三十年後』。大地震、地球沸騰化、食糧危機、生物種激減・・・こうした事態が確実に起こっている、三十年後。不安ばかりが先行するが、今、私たちは何をどう考えていけばいいのだろう?  

[エッセイと実用]私が私らしく死ぬために 自分のお葬式ハンドブック / 野口理恵
死ぬときの呼吸のこと、食事のこと。宗教のこと、費用のこと、お墓のこと。うんざりするような「決まりごと」と、これからの私たちのこと。たくさんの事例を紹介しながら綴る、今までになかった実用的(?)ルポルタージュ。

憶えている人 vol.1 / 関根愛
文筆家、映像制作者の関根愛による、不定期刊行書き下ろしエッセイ集、第一弾。胸のうちにいる、もう会い交わることのない「人」のことを毎回さまざまなテーマをくくり、描いていくシリーズです。第一弾は〈アルバイト篇〉。  

【ご予約受付中(11月中旬入荷予定)】2025年度版『二十四節気暦』/ shunshun
心に響いた光景をペン一本で丁寧に素朴に描き出す、魅力的な線画で知られる広島在住の素描家・shunshunによるカレンダー。旧暦で季節を表すために用いられていた二十四節気を用いています。

山學ノオト5(二〇二三)/ 青木真兵、青木海青子
奈良県東吉野村にて「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開設、リトルプレス「ルッチャ」を発行し、ネットラジオ「オムライスラヂオ」での配信も続ける青木真兵、海青子夫妻による、2023年の日記&エッセイ集。

schedule notebook 2025 / COUPGUT クーグート
毎年リピーター続出の、名古屋のデザインカンパニー、COUPGUTが作ったすっきりとしたシンプルなデザインが特徴のスケジュールノート。使い勝手が良くてとてもおすすめです~。

RECOMMEND BOOK !

だから、このLearn によってもたらされるものは「成長」ではなく「変容」なんだと言いたい。ではなぜ、人は学びを通して変容していくのか。それは単純に、いまの自分じゃ退屈だからですよね。新しい知識を獲得し、新しい自分になり、新しい景色を見る。その連続が学びだと思います。(矢野利裕)
『「学び」がわからなくなったときの読む本』鳥羽和久・編著(あさま社)

福岡で単位制高校や書店を併設した学習塾を経営しながら、作家、文筆家としても活躍している鳥羽和久が、本来の「学び」とは何かというテーマで、千葉雅也(哲学者・作家)、矢野利裕(批評家・DJ・中高教諭) 、古賀及子(エッセイスト) 、井本陽久(いもいも教室主宰・数学教師)、甲斐利恵子(国語教師)、平倉 圭(芸術学者)、尾久守侑(精神科医・詩人)の、7人の「学び手」に話を聞いた対談集。

本書は「学び」という言葉への疑わしさの感覚を出発点に、本来の「学び」を自らの手に取り戻すためにどのような取り組みが有効なのか、そのことを知るために、学びの現場にいる人たちに話を聞きにいった、その対話の記録です。

生きることと密接に結びついた、「学び」の本質を捉えるパンチラインが怒涛の如く飛び出してきて、あっという間に付箋だらけになってしまいました。

学びの現場にいる皆さんの対話を読んでいると、子どもの頃こんな大人たちに教えてもらったらどんなによかっただろうと羨ましく思うと同時に、大人になった今だって、自分はまだまだ変化していけるのだと感じさせてくれます。

自分の人生を主体的に生きるための手段こそが「学び」である。読後も静かにドキドキしてしまう、明日への活力がムクムクと湧いてくる素晴らしい一冊。ON READINGの定番として末永く手渡していきたい本です。

「本チャンネル」で鳥羽さんにインタビューさせていただきました。ぜひご覧ください!

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枝葉末節な日々

今週の担当:(義)

10/18(金) 朝、チーズトースト、コーヒー、ヨーグルト。NINE STORIESのかとうさおりさんがご来店。お会いしてみたかったので嬉しい~。CLUB SNOOZERの話など音楽話で盛り上がる。クーラ・シェイカーとか、ジェームズ・イハとか、懐かしい。。。ON READINGでも何かイベント企画したいな~。今日は、一日いい具合にお客さんが来てくれて忙しい一日だった。夕方、「本チャンネル」の鳥羽さんのインタビューが公開される。『「学び」がわからなくなったときに読む本』はON READINGにも無事入荷。常備本として長く販売していきたい1冊。夜は残業して、ニュースレターの配信準備と明日の「円頓寺 本のさんぽみち」の出店準備をしていたらあっという間に23時。夜は冷凍していたカレーの残りで杏子がカレーうどんを作ってくれた。清平のカレーうどんの味に近くておいしい。しかし、クタクタだ。明日起きれるのか。

10/19(土) 朝、6時くらいにはちに起こされる。ちょっと早いよ。最近、早朝に起こされる機会がまた増えてきた。まだ眠いのよ。9時に円頓寺に向けて出発するも、半分くらい行ったところで、什器の平台の脚を積んでいなかったことに気づく。。。とほほ。慌てて店に戻って再出発。予定より15分くらい到着が遅れたが、なんとか開始時間の11時には並べ終わった。ゆるやかにイベントはスタート。しかし12時くらいに雨がパラパラと降り始め、いよいよ本降りに。商店街にはアーケードがあるものの流石に客足もいつもに比べると鈍くなる。こればっかりは仕方ない。とはいえ、足をとめてじっくり眺めて買ってくださるお客さんもいて、売り上げも想像していたよりは酷いことにはならなかった。地域にもしっかり根付いた良いイベント。実行委員やボランティアのみなさまの働きっぷりが素晴らしい。本当にいつもありがとうございます!帰り道に、本山にあるグルテンフリーのケーキ屋さんLilacに寄ってお土産に。店に戻るとゆいちゃんが製菓学校の授業のレポート用に作ったというシュークリームの差し入れもあった。スイーツ被りしたが、疲れ果てているのでいったん自分をとことん甘やかしたい。Lilacのケーキ、初めて食べたけどとっても美味しい。もっと早く行ってみればよかった。夜は、スーパーに立ち寄って鍋の素ともやしなどを購入。今夜はさっぱりめの鍋、のち雑炊。のち、ゆいちゃんのシュークリームをぱくり。カロリーのことはもう忘れた。

10/20(日) 朝の情報番組で、今週末は動物園が無料開放していることを知る。動物園が混雑すると、店もにぎわうかというとそうでもなく、寧ろ近隣の道路が混んだりパーキングが満車ばっかりになって客足が鈍る。まぁ立地上仕方がない。朝ごはんは、トースト、目玉焼き、ウインナー。杏子が昨夜、水切りヨーグルトを作ろうとしていたが、うまくいっていなかった模様。少しだけ早めに家を出て出勤。案の定、道路が混んでいたのでギリギリ到着。夜は、名古屋城のイベントのZOOM MTG。千種さんとコーディネーターのKさんと。いよいよ展示物の制作段階へと入っていく。緊張感もあるが楽しみ。今週、なぜかブックカルテの依頼が立て続けに入っており頭を悩ます。。。帰宅後も眠気の限界が来るまで選書。パソコンとにらめっこしていると必ずはちが邪魔しにくる。かわいい。

10/21(月) 朝、ゆでたまご、トースト。15時半頃に一瞬ド~ンという音とともに少し揺れた。岐阜が震源地の地震。もう何十年、南海トラフに怯えているのだろう。毎度、いよいよか、と思ってしまう。杏子は揺れたことにも気づいていなかった。名古屋城企画の制作などしていたらあっという間に一日が終わる。ちょっとだけ、一息つきたいな。

10/22(火) 朝から名古屋城でKさんとともに再び現場確認。念入りに採寸。まだまだ蚊が元気。虫よけスプレーしていたので酷いことにはならなかった。歩いているとまだ汗をかくくらい暑い。昼は、お城を出たところにある蓬左できしめんと天丼。店に寄って少しだけ仕事。その後、覚王山の吉芋に寄ってお土産を購入し、期日前投票をしに区役所に。今回は本当に情報が少なすぎる。国民置いてけぼりのむちゃくちゃな選挙。腹立たしい。お願いだからまともな人に政治家になってほしい。投票権ある方はぜひ投票いってください。投票権がない方のためにも。夕方、多治見に向かい、菅祐子さんと年末年始に開催する個展の打ち合わせ。菅さん宅にお邪魔するのも何年かぶりだったが、新たに大きい電気窯が設置されていて、すっかりアトリエが出来上がっていた。ごろん、と転がっている作品がどれも素敵すぎる。個展がたのしみ!!夜ご飯は多治見の名店・やぶれ傘に連れて行ってもらう。年配の女性3人が中心となって切り盛りしている居酒屋なのだが、メニュー表はないので並べられたおばんざいをこれください~とお願いしたり、目の前にあるお魚を焼いてもらったり、野菜や果物を天ぷらにしてもらったりと、ライブ感あふれるやり取りが楽しい。自家製の漬物も、お通しのかぶの煮物も、柿の天ぷらも全部おいしい。しめはミョウガ、刻み葱たっぷりの、卵黄が乗ったじゃこ飯。おいしいごはんってなんでこんなに輝いてみえるのだろう。

10/23(水) 朝、トーストとヨーグルト。今日は明日からはじまる湯浅景子さんの展示の搬入。多治見のギャルリ百草さんから刊行された作品集『Beside my Flowers / Within my Flowers』の刊行記念展。店内の展示スペースに、100枚のコラージュの小作品がずらりと並んだ。『Beside~』は小原流『挿花』の表紙画24点を収録した作品集で、ブックデザインはサイトヲヒデユキさんが手がけていて本当に美しい1冊。購入できる場所も少ないのでぜひ手に取ってほしい。そして、楽しみにしていた、菓子屋オオデマリ―の焼き菓子セットも。景子さんは、11月に関東でちょっと気合の入った展示を控えている。なんとか調整して観に行けることになったのでこちらも楽しみ。一段、一段と着実に評価が高まっている作家。本人の気合いも凄いし、近くにいるだけでパワーがもらえる。本当にありがたい存在。夜は作り置きしていたひき肉のジャージャンを使って、さっと麻婆茄子丼をつくる。ネトフリで「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見始めるも寝落ち。

10/24(木) 朝、うどん。景子さんの展示目当てのお客さんで開店とともに賑わう。早速、作品も作品集も売れてうれしい限り。夕方、Tくんが来てくれておしゃべり。「カクオウザンラッセルマーケット」も「土から生える」も、みんな頑張って街を面白くしようとしている。こういう人たちがいてくれて心強い。営業後に、デザイナーの溝田尚子さんが来てくれて、明日鹿ちゃんの『Knitting ’n Stitching Archives.』の色校正。概ね悪くはないのだが、もうちょっと良くなるかな、というページだけ再度色補正してもらうことに。溝田さんは大好きなデザイナーなのでこうやってお仕事ができて楽しい。上品で遊び心があって素敵な作品集に仕立ててもらった。本当に本当にめちゃくちゃ良い本。ELVIS PRESSとしてもチャレンジングな本だけど、出版する意義のある本だと改めて思う。時間がかかってもいいのでしっかりと手渡していきたい。今日も帰宅は24時過ぎ。夕飯はコンビニ弁当。ふぅ~~。

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EXHIBITION INFORMATION

~~~~~ 開催中! ~~~~~

【EXHIBITION】10月12日(土)~10月27日(日) at ON READING GALLERY
OKATAOKA Exhibition 『WALL OF SOUND』

イラストレーター・オカタオカによる最新作品集『WALL OF SOUND』(ELVIS PRESS刊)の刊行記念展を開催中。自分で好きな曲を選び、それを聴きながらイメージを膨らませ、7インチと12インチのブランクのレコードジャケットをキャンバスにして描いたシリーズを展示。新作のシルクスクリーンポスターやハンカチに、ダイアリーやカレンダーも販売しております。

最終日にオカタオカさんが再び在廊してくれることになりました!ぜひ会いに来てください~。

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【EXHIBITION】10月24日(木)~ 11月10日(日) at ON READING店内
湯浅景子 作品集刊行記念巡回展 『Beside my Flowers / Within my Flowers』2024 – 2025

画家・湯浅景子による、小原流『挿花』の表紙画24点を収録した作品集『Beside my Flowers / Within my Flowers』(momogusa刊)の刊行を記念しての巡回展。

会場では、コラージュの技法を使った小作品をおよそ100点展示。作品集とともに限定販売いたします。

~~~~~ COMING SOON! ~~~~~

【EXHIBITION】11月2日(土)~ 11月17日(日)  at ON READING GALLERY
ミヤザキ個展「安心な寝床」  

ON READINGでは初となる、イラストレーター、アーティストのミヤザキによる個展を開催します。

対象となる事物を、シンプルで柔らかな線と造形で再解釈し描いたミヤザキの作品には、ユーモラスな親しみやすさが漂っています。本展では、今年から始めた油絵をメインに、新作のペインティング作品を発表します。

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【EXHIBITION】11月1日(金)~11月17日(日) at ON READING店内
川島小鳥 写真集『vocalise』&『未来ちゃん刊行記念展

  川島小鳥 写真集『vocalise』、新装版『未来ちゃん』の連続刊行を記念して、小さな写真展を開催します。展示作品(オリジナルプリント)の販売もあります。

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♪ Now Listening

Electric Bouquet / Anna McClellan
米・ネブラスカ州出身の女性シンガーソングライター、Anna McClellanによる待ちに待ったニューアルバム。飾らないピアノに寄り添うストリングス、そして切実さを湛えたうた。

It’s okay if I’m not okay

If it’s true, I’m blue

I’m strong, I belong

めちゃくちゃ好き。(義)

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今日のところはこのあたりで。また来週~~!

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