NEWSLETTER FROM ON READING 2025.02.14

名古屋のbookshop & gallery ON READINGから、週に一度のニュースレターをお届けします。
ON READING 2025.02.14
誰でも

こんにちは、ON READINGの黒田義隆(義)と黒田杏子(杏)です。昨日から台湾に来ています。なんと6年ぶり!台湾は街のいたるところで食べるものが売っていて、カオティックなエネルギーが溢れていて、歩いているだけでワクワクします。楽しんできます。(杏)

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冬季休業のご案内

NEWS

日進市にぎわい交流館主催で開催される、U25限定講座「わたしとみんなの困りごと」に、僭越ながら登壇させていただくことになりました。

わたしの困りごとと、 みんなの困りごとをひらいてまとめて、一緒に考えてみる会です。みなさんと色々お話できるのを楽しみにしております。

詳細:https://scc.agu.ac.jp/topics/topics-4848/
お申込:https://x.gd/uBdxP


岐阜駅 本の市 2025
2025年3月1日(土)、2日(日)
会場:JR岐阜駅直結 アクティブG 2階3階
2階 古書市:10時~19時(2日(日)は17時まで)
3階 Independent Publishing Market:両日とも11時~17時
主催:BOOK POSSE(徒然舎・ON READING)

昨年、大盛況でスタートしたブックイベントを、今春も開催します!愉快で元気で実力ある古本屋さんによる、東海エリア最大級の「古書市」と、本の書き手、作り手と読者が出会い、交流できる、小さな〈文フリ〉のような企画「Independent Publishing Market」とを同時開催!      

EVENT

 多木陽介・坂本大祐・青木真兵トークイベント
「よい仕事」をするために 〜プロジェッティスタと土着思考~
日程:2025年3月4日(火)
時間: 開場 19:00 開演 19:30~
入場料:2,000円(ON READINGお買物券500円分付)
定員:25名(要予約)
予約:https://onreading.jp/event/20250304/

ローカルでクリエイティブに携わる方にはもちろん、デザイナーやクリエイターを目指している方や学生、これからの生き方について考えたい人などにもおススメのイベントです。ぜひご参加ください~!  

入荷情報 PICK UP

石垣りんの手帳 1957から1998年の日記
生誕100年を経て没後20年を迎える、戦後女流詩人の草分け的存在である石垣りんの手帖を、原寸大で複写し編纂した一冊。

大阪環状線 降りて歩いて飲んでみる / スズキナオ
ウェブサイト『デイリーポータルZ』などを中心に散歩コラムを執筆中の大阪在住の人気フリーライター、スズキナオが、ほぼ月に一回のペースで、JR大阪環状線にある全19駅を一駅ずつめぐって綴った、街歩きエッセイ。

WORKSIGHT 26 こどもたち Close Encounters with Kids
 黒鳥社が編集・制作を担当する、「自律協働社会」という社会像を手がかりに、これからの社会を考える上で重要な指針となりうるテーマやキーワードを拾いあげ、探究・発信するマガジン『WORKSIGHT』。今号のテーマは「こどもたち Close Encounters with Kids」。  

祈り/長崎 / 金川晋吾
『father』や『長い間』など、父親や伯母という血縁関係にある身近な他者を被写体に、人間の分からなさを問い続けてきた写真家・金川晋吾による写真集。本作は、自身を被写体にしつつ、爆心地・長崎の地と信仰を主題にした作品集。  

ロイヤル日記 / 佐々木里菜
フォトグラファーとしても活躍中の佐々木里菜による日記本。暑すぎた2024年の夏の終わり、『ロイヤル』なファミリーレストランことロイヤルホストに行った日だけで構成された一冊。 

Five Leaves Left / Todd Schulz
ベルリンを拠点に活動するクリエーター、Todd Schulz(トッド・シュルツ)による写真プロジェクトをまとめた作品集。本作に収録されている写真は、ドイツ・ブランデンブルク州にて、大雪と霧に覆われた冬の特別な状況下で撮影されたもの。 

INVADER: IN CONVERSATION WITH HANS ULRICH OBRIST / Invader, Hans Ulrich Obrist
フランス出身のストリートアーティストである「インベーダー(INVADER)」と、キュレーターであり、ロンドン「Serpentine Galleries」のアーティスティック・ディレクターを務めるハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)による作品集。

UNRAVEL: THE POWER AND POLITICS OF TEXTILES IN ART
1960年代から今日までの間に、テキスタイルの持つ変革的な可能性を追求してきたアーティストたちに光を当てる作品集。2024年2月から5月までイギリス・ロンドンの「バービカン・アート・ギャラリー」、2024年9月から2025年1月にかけてオランダの「アムステルダム市立美術館」で開催された展覧会に伴い刊行された一冊。

Komm, mein Mädchen, in die Berge / Andrea Stultiens
オランダの写真家、Andrea Stultiensがたまたま見つけた、毎年アルプスで休暇を過ごしているカップルのポートレート写真の束。それは、少なくとも30年以上の歳月をかけて、ゆっくりと年をとっていく夫婦の姿だった。

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RECOMMEND BOOK !

人文書コーナーはまるでこのひとの静脈動脈、背表紙揺らす

残されたものが絶え絶え泣きしのちあなたを吸ってまたつくりだす

『故 古田一晴を偲ぶ 黒いエプロン』野口あや子より

 2023年に、惜しまれつつ60余年の歴史に幕を下ろした、ちくさ正文館書店本店。その店を追うように、1年余りで名物店長だった古田一晴さんも帰らぬ人となってしまいました。

本書は、生前、古田さんとも親交の深かった名古屋在住の歌人、野口あや子さんが挽歌を詠んだ追悼ZINE。故・古田一晴氏を偲んで詠った短歌、37首とエッセイ2編を収録しています。

古田さんが亡くなってすぐに、野口さんからこの企画の相談を受け、編集とデザインをお手伝いさせていただきました。

思い起こせば、古田さんには否定されたことがほとんどなかったなと。僕らが店を始めたばかりの右も左もわからない若輩ものだった時でさえも親身にイベントの相談に乗ってくれたり、その後も正文館に行くたびに1~2時間はおしゃべりしてくれて色々と教えてくれたり、本屋事情の取材記事でもさらっと名前を挙げてくれたりと、さりげなく応援してくれていたことを今でも思い出します。

こうやって、みんなの心の中に、古田さんが生き続けていくんだろうな。  

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枝葉末節な日々

今週の担当:(義)

2/7(金) 朝、SUNのトースト、コーヒー、ウインナー。もう残業で夜遅く帰るのがつらくなってきたから、今日から朝10時に出勤して残業なしだ!と意気込むも、この寒さでなかなか布団から出れず。なんとか11時には店に着いた。オンラインショップ用の商品撮影をしていたらあっという間に開店時間。この凍えるような寒さの中、今日は暇だろうなと思っていたのだが、今やってる3つの展示が日曜までということもあり、駆け込みのお客さんや遠方からもたくさん来てくれて、一日中忙しくて嬉しい悲鳴。週末並みの売上げになった。途中、いっちゃんから最新ZINEのpdfが届く。久しぶりにフィルムカメラで飼い猫を撮ったというのだが、これがまた良すぎて。合わせて書かれたテキスト(エッセイ)を読んでいたら涙が溢れてきてしまった。これは仕事中に読んじゃだめなやつだった。ニュースレターの配信を済ませて帰宅。夜は鶏白湯鍋。最近買ってみた五香ラー油を少し垂らしたら結構美味しかった。八角の香りが効いている。早く麻婆豆腐で試してみたい。深夜、さくちゃんがごはん食べた後にはき戻し。最近、よく吐いちゃうので心配。本人はケロッとしていて食欲もあって、うんちもいい状態なのだが。さくちゃんは抱っこはおろか、捕まえるのも至難の業なので病院に連れて行くのが困難過ぎる。どうしたものか。早くよくなるといいのだけど。

2/8(土) 今朝も寒い。目を覚ますと足元の布団の上ではっちゃん、さくちゃんがくっついて眠っていた。部屋の空気が冷たい。そのまま布団から出られず、早速、早めの出勤が断念された。朝食は、SUNのトースト、じゃがいものポタージュ、コーヒー、ヨーグルト、もらった晩白柚。花松さんの個展の告知画像の日程の曜日が間違っていたことが発覚。申し訳ない。結構な確率でやっちゃうのだけど、Googleのカレンダーが日曜はじまりなのが原因な気がする。今日もとっても寒いのにも関わらず、店が賑わう。なかなか仕事が終わらず今日も残業。23時前に帰宅。夜は、杏子が作ってくれたウインナーとキャベツのペペロンチーノ。さくちゃん、今日は吐かなかった。丹念にお腹マッサージをしてあげる。

2/9(日) 朝早めに起きて、海外発送の荷物を郵便局に出しに行く。家に戻って朝ごはんは、目玉焼き、ロールパン、ウインナー、ヨーグルト、コーヒー。佐々木まり展最終日で、佐々木さんも1日在廊してくれる。知り合いの方もたくさん会いに来てくれたり、もう一度観たいとリピートのお客さんが来てくれたりで、作品もいくつか販売できた。夕方、菅さんファミリーもご来店。息子のNくんがバウムクーヘンをくれる。以前、菅さんの出産祝いにミッフィーの大きい乗り物?(ブルーナボンボン)をプレゼントしたのだが、それ故、Nくんは僕らのことを、ミッフィーのパパ、ミッフィーのママと呼んでいる。ディック・ブルーナになった気分でこそばゆい。在廊中の佐々木さんと少し遊んでもらって、すっかり佐々木さんのことを気にいったNくんが、帰り際一緒に夜ご飯を食べたいと駄々をこねて泣きそうになる。子どもってまっすぐだな~。夜はガストでもつ鍋。ガストのメニュー史上、いちばん美味しいかも。秋オープンの新店についてのミーティングを少々。店に戻って展示の搬出作業を少し進めて23時半頃帰宅。

2/10(月) 朝、杏子を歯医者に送ってから出勤。コンビニで菓子パンとスープパスタを買って朝食に。溜まってしまっていたオンラインショップの商品掲載を進めて、なんとか追いついた。3つの展示も昨日までで終わったので今日は一気に搬出作業。佐々木さんも昼過ぎから来てくれる。展示では20点以上作品も販売できて、3度目だったが今まででいちばんの結果が出せた。展示をしてもらう立場として、きちんと結果がだせるか毎回結構プレッシャーを感じているので、嬉しい報告ができると本当にホッとする。結果が出せた時は作家さんのお陰、出せなかった時は自分たちの責任。それくらいの気持ち。今日はさすがにお客さんもゆったりペース。閉店間際に、アトリエみちくさの幸太郎さんが来てくれて久しぶりの長話。こんな奇跡のような素敵な話を聞いた。とある知人AさんがBTSの推し活用サブアカを作成し、情報収集やARMYたちとの交流をしていたところ、BTS以外の趣味嗜好も近いし気が合うなという京都在住のBさんに出会った。Aさんは好きな写真家の展示を観に行くために京都に行く機会があったのだが、予定が合わずBさんには会えなかった。Aさんはその日の京都での過ごした時間をBさんに話したところ、なんとなんと、そのBさんこそが、その好きな写真家だったと発覚したという。因みにその写真家さんは僕たちとも付き合いのある人だったのでなおさらびっくり!そんなことってあるんだな〜。こういう奇跡でタイムラインはあふれかえってほしい。ここのところ荒みすぎて地獄過ぎる。夜は数日干しておいた大根のステーキと、スーパーで買った長芋のチヂミっぽいやつ、ご飯、みそ汁。

2/11(火) 朝、ごはん、目玉焼き、みそ汁。今日は祝日で明日から冬休みということもあって特別に営業することに。発送業務などを終わらせて、夕方、四十肩の治療で鍼灸へ。先週くらいからいよいよ生活に支障をきたすくらいに痛みが出て来たので通い始めたのだ。肩が痛いといっても、針をうつ箇所は患部ではなく、腰や足の甲だったりする。2000年以上の歴史が紡ぐ鍼灸の神秘。針をうった直後は、本当に腕が上がる。身体って本当に不思議。が、また徐々に痛みが出たり上がりづらくなってしまうので、当分は週一のペースで通わなければならない。店に戻って18時に閉めて、休み前の仕事を片付ける。夜は、モスチキンの引換券をもらっていたので久しぶりにモスバーガーへ。バーガーのセットとモスチキンでお腹いっぱい。

2/12(水) 今日から冬休み。ゆっくり起床。昨日のモスチキンの残りとサラダで適当にブランチとする。部屋の掃除をしつつ、明日からの台湾出張に向けての荷造り。ゴソゴソしていると猫たち(主にはち)が邪魔してきたり甘えてきたりして一向に捗らない。昔買ったPOPEYEやブルータス、&プレミアムの台湾特集号を引っ張り出してきてリサーチ。6、7年ぶりの台湾。海外もコロナ禍以降ずっと行けていなかったので楽しみ。お土産のきらず揚げを買いに出かけ、スシローでさくっと夕飯。なんだかんだやっていたらあっという間に12時を回ってしまっていた。明日は5時起き。。。

2/13(木) なんとか5時ちょい過ぎに無理矢理起きる。猫たちにちゅーるおばさん(お義母さん)が来るからね、と言い聞かせて出発。セントレアで湯浅景子さんと待ち合わせして台北に向かう。搭乗口でばったりヴェトナムに向かうという浅田政志さんに会う。機内で映画「トラップ」を観る。吹替えということも相まってかなり安っぽいというか雑な仕上がりな印象。観終わったあとのエンドロールで気がついたが、シャマランの映画だったか。シャマランってほとんどがう〜んって感じだけど、たま〜〜にほほぅという作品があるのでなんだかんだ観てしまう。台北に到着し、その足で本屋&ギャラリーのpondingに向かう。土曜日から景子さんの個展が始まるので今日はその搬入の手伝い。OMAMORIのシリーズの作品80点あまりを展示するボリューミーな展示になった。台湾のお客さんがどのように反応してくれるのか楽しみ。すでにいくつか作品の問い合わせが来ているよう。みんなでシャカリキに頑張って9割くらいは設置完了。残りは明日に回して、キュレーターのランさん、pondingのイチョウさん、スタッフさんたちとともに「梅子」という老舗の台湾料理店に連れていってもらう。担仔麺、牡蠣とネギの炒め物や、スペアリブの煮付け、レバー炒めなどどれも本当においしい。イチョウさんともあれこれお話ができた。台湾の若者もKPOPに夢中らしい。日本と状況はそんなに変わらないのね。ホテルに帰って爆睡。

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EXHIBITION INFORMATION

~~~~~ COMING SOON! ~~~~~

【EXHIBITION】2025年2月23日(日)~3月16日(月)at ON READING GALLERY
花松あゆみ個展『PAPER ROOM』

※3月1日(土)、2日(日)は休廊

版画作家、花松あゆみによる個展を開催します。

花松あゆみは、主にゴム版画によるイラストレーションで書籍装画、雑誌の挿絵を中心に活躍中の作家/イラストレーターです。ゴム版画特有の素朴で温かみのあるマチエールを活かしながら、物語の気配を想起させる繊細な構図や作風が彼女の持ち味で、どこか懐かしさをおぼえるような不思議なあたたかみを感じます。

当店では3度目の開催となる本展では、様々な「部屋」をテーマにした版画作品と、紙の立体作品を展示します。

【EXHIBITION】2025年2月27日(木)~3月23日(日)at ON READING店内
木村和平 写真展『フォロンを追いかけて touching FOLON』

  名古屋市美術館で開催中の展覧会「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」の会期後半にあわせ、2月27日より木村和平の写真展「フォロンを追いかけて touching FOLON」をON READINGで開催します。

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♪ Now Listening

Phonetics On and On / Horsegirl

80~90sのUSオルタナ~インディーロックを現代に蘇らせたかのような音楽を奏でるZ世代のバンド、Horsegirlの2ndアルバム。レインコーツやヨ・ラ・テンゴ、マイブラ、ソニック・ユース等を彷彿とさせながらも、シンプルでミニマルな構成、メロディーには確かなオリジナリティを感じさせるし、音楽的な影響だけではなく、DIYの精神、姿勢もしっかりと受け継いで独自のシーンを構築しようとしている点もめちゃカッコいい~。

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今週はこのあたりで。

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